敗れ姫巫女のサダメ 1
油屋爆炎斎
「かぁ〜ッ! この程度の術式で俺を封印できるかぁ!」
洞窟内にこだまする触手魔人ゲラムの咆哮。姫巫女リィアンの渾身の魔法をいとも容易く
打ち破り、なおも余裕の表情を浮かべている。精神と体力を使い果たしてしまったリィア
ンの方はへなへなとその場にしゃがみ込む。
「低級の癖に…信じられない……」
「ぐふふッ!! どうやらもう動けないようだな!!」
両手が触手となっているゲラムは淫欲に燃えた眼差しでリィアンを視姦しながら、じりじ
りと迫ってくる。
「…な、なに考えてんのよっ!!」
思わず後ずさりするリィアン。だが、その細い両足首をゲラムの触手にしゅるしゅると絡
みとられてしまう。
「あぁっ!」
「ふひひッ! いいねいいね! 美貌の姫巫女、その脅えた顔」
ゲラムは爬虫類のような粘ついた目をぎらつかせながら、リィアンの両脚を左右にぎりぎ
りと拡げていく。
「るるる〜♪ 姫巫女のパンツは紫色〜」
聖衣の裾ががばりと割られ、レースの刺繍が施された薄紫色の下着が晒される。
「いやッ」
雪肌を羞恥で真っ赤に染めたリィアンが下着を両手で隠す。
「隠しちゃだめよ〜」
別の触手がゲラムの背中からにゅっと現れ、抗うリィアンの両手をねじ上げると、脚部の
方はM字型にがっちりと固定してしまう。無防備となった白く艶めかしい太腿の中央部で
薄紫の下着は窮屈そうに盛り上がる。
「な、なんて格好させるのッ!…離しなさいッ!」
耳まで真っ赤になりながらリィアンが思わず叫ぶ。
「い・や・だ」
ゲラムはおちょくるように歯を剥き出しにすると、その喉奥から途轍もなく長い舌を出し、
リィアンの肌に這わせ始めた。
「うぅん! ナイステイストッ!! どれどれこっちはどうかな……」
舌先が聖衣の襟元を割り、しるしると乳房の方へ這っていく。
「や、やめッ……あぁッ!!」
乳房の頂点をつんつんと責められ、リィアンはくすぐったりような心地よいような不思議
な感覚に襲われた。
「ひょひょ〜♪ 姫巫女さま、華奢な割に随分と巨乳でいらっしゃるぅ」
ゲラムは舌を巧みに使って、聖衣を一気に引き裂く。豊かで弾力のある両乳房がふるんと
踊り、外気に晒された。血管まで透けるような雪肌の乳房に、薄紅色の可憐な乳首がつん
と天を向いている。ゲラムならずとも涎が出そうな美乳だ。
「ぐふふん、ちょっといじめちゃおうかな〜」
ゲラムはさらに触手を動員して、リィアンの乳房を上下から挟むように縛り上げた。ぎり
ぎりと強烈な締め付けで、前方にぐんっと突き出された乳房は悲鳴を上げそうなほど緊張
していく。
「……くぁッ…んん…くるし…や、やめ……」
リィアンは切なげな声を上げ、髪を振り乱す。だが姫巫女の苦悶はただゲラムの嗜虐心を
刺激するだけだ。
「ほれほれほ〜れ」
ゲラムは肋骨が軋むほど触手を締め上げては、ふっと力を弛め、リィアンの表情を愉しむ。
「――さぁて、綺麗なおっぱいもみせてもらったし、今度は……」
ゲラムの目がリィアンの一点、股間の下着を凝視した。M字型に固定されたままの太腿は、
魔の手から逃れる術もなく、下着を弄ぶ触手にされるがままだ。
「…お、お願いッ! そこだけはだめ……ね、お願いだから……」
「おやおや…急にしおらしくなっちゃって…」
下着を持ち上げて股間にぐいぐいと食い込ませながら、ゲラムは鼻歌を奏でる。
「いたたッ…本当…お願いよ…」
下着は既に紐状態。尻の割れ目から茂みにかけて、きゅっと食い込みリィアンは今にも泣
き出しそうだ。
「…ご開帳って…やめてほしい?」
「…それだけは…………」
「そっか〜。そんなに可愛く頼まれちゃうとなぁ……」
ゲラムは思案するような顔で下着を摘み上げる触手の動きを止めた。
「…お願い……許して……」
リィアンはゲラムを見つめて懇願した。だが――。
「許すわけないっつの!!!!」
ゲラムは大声で笑いながら、陵辱感たっぷりにリィアンの下着をびりびりと引き裂く。
「いやぁッ―――」
「俺さまを封印しようとした癖に、考えが甘いッ!! どれじっくり見てやるゾ」
ゲラムは固定していたリィアンの太腿を荒々しく強引に左右に拡げると、触手の先端を使
って可憐な花弁をびっとこじ開け、姫巫女の恥ずかしい花園の鑑賞を始めた。
「ほうほう。鮮やかで綺麗な色だね〜」
屈辱と羞恥でリィアンは唇を噛み締め思わず顔を背ける。ゲラムは全くお構いなしに、今
度は舌を使って、丹念にクリトリスから左右の花びら、膣口からさらにその後ろの穴まで
も丹念に舐め上げ、姫巫女の「女」を堪能する。ねっとりとした唾液の滑らかな感触にざ
らついた舌先の刺激が交互にリィアンを苛む。
「ほらッ! 舐めてやってんだから、ちゃんとみようね〜」
ゲラムはリィアンの首を正面に力で戻すと同時に、責め続ける股間をぐいと持ち上げて、
リィアンの身体を「つ」の字に折り曲げ、なぶられる股間を眼前に据えた。
「…ッく……この変態……」
口惜しさ一杯のリィアンを淫欲に満ちた目で満足げに見下ろしながら、ゲラムは執拗に陰
部を責め立てる。さらにリィアンを縛り上げている触手たちの表皮からぬらぬらとした半
透明な液体を分泌させ、雪肌の上に蛞蝓が這ったような妖しい痕を描かせていく。
「くふふんッ…俺様の体液にはね〜。強烈な催淫効果があるんだぜぃ。肌からはじわじわ
と浸透していくし、この唾液だって、ここのピンクの粘膜から直接吸収されてるんだ。も
うすぐ自分から犯してほしくなっちゃうよ〜」
「……そ、そんな……ことぉ……」
屈辱的な格好をさせられたまま、リィアンはゲラムの言葉に微かに逆らう。だが、ゲラム
の言うとおり、触手と舌になぶられ続ける身体の奥底でじんじんと何かが熱く燃え始めて
いるのは否定できなかった。
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