王女戴姦 第3話

隠者


 上機嫌なガザン王。不機嫌なルデロ・メルビレン─。二つの対照的な顔が並んだ
まま、宴は流れていった。健康への配慮を理由に、しばらく酒を控えていたガザン
は珍しく痛飲し早々と床に就いた。ガザンが退室すると宴も散会となり、デルフィナ、
リリアはそれぞれの部屋に戻り、ルデロもまた来客用の部屋をあてがわれ、引き篭
もった。
 
「良かったのよ…ね」
自室に戻ったデルフィナは赤いドレスもそのままに、ベッドに横たわった。兄ルデロ
との再会に、なぜか彼女は緊張していたのだ。自室に戻り、その緊張が一気に解
けていく。
「兄様…元気そうだった…」
思わず独り言が口から出る。無意識のうちに、そうハープの音色に現れたように、
彼女自身、兄との再会を喜んでいるのは間違いのないことだった。
「そう…よかったのよ…」
デルフィナの長い睫がゆっくりと閉じられていく。まぶたの中で眼球はころころと動き
、彼女がまどろみ始めたことを裏付ける。
 
  ─いつのまにか眠っていたデルフィナは室内に吹き込む冷たい夜風で目を覚ました。
ベッドから身を起こして、辺りを見回すと、テラスに通じる扉が少し空いてる。侍女が閉
め忘れたのだろうか。そう思いながら、扉に近付いたデルフィナは、扉の向こうのテラス
に人影を見つけた。
「兄様!」
影はルデロであった。いくら肉親であろうと、王妃の寝室を一介の傭兵がこんな深夜
に訪れてよいわけがない。だが影は遠慮もなく、デルフィナの寝室へと入ってきた。
「何のつもりなの?!」
「冷たいな。デルフィナ」
ルデロは顔をにやりと歪ませながら、デルフィナに近付く。
「出ていっ…!」
デルフィナが云い終わらないうちに、ルデロの逞しい腕が伸び、デルフィナのドレスを
掴み、デルフィナを冷たい大理石の上に転がした。ルデロはそのデルフィナの上に馬
乗りになる。
「王妃様とは怖れいったよ」
ルデロはそういうと、デルフィナのドレスを胸元から引き裂いた。華奢な体には不釣り
合いなほどふっくらとした美乳が露わになり、ふるりと揺れる。
「いやぁ!」
「笑い話だよな。お前が王妃なんて」
抵抗するデルフィナを強引に押さえ付けながら、ルデロはデルフィナを剥いていく。
「やめて…お願い…兄様!」
「ククク。やめてか…お前を女にした時を思い出すなぁ」
柔らかく形のよい乳房をルデロは鷲掴みにし、親指の腹で乳首を転がす。
「いやぁ…いやよ」
ルデロの指先はデルフィナの乳首がこりこりとした弾力を帯び始めたのを感じ始める。
ルデロはその乳首をねっとりとした舌先で舐り、妹を味わいながら、デルフィナのドレス
を完全に取り去った。
「脚をひろげろ!」
すらりと伸びた脚を強引に広げ、ルデロはデルフィナの性器をぐりぐりと嬲る。ルデロは
みずからも裸になり、反り返った巨大な陰茎で一気にデルフィナを貫いた。
「いっやぁあぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁっっ!」
悲鳴にも似たデルフィナの甲高い声が寝室中に響き渡る。愛などはない。獣が己の性
欲をただ満たすだけの凌辱…。 ルデロの陰茎はデルフィナの産道を無情に押し広げ、
奥へ奥へと凌辱していく。
「さぁ。デルフィナ。思い出せ…」
「…うぅっ…うっっ」
デルフィナの体を完全に組み敷き、強引に犯しながら、ルデロはささやく。
「俺が剣奴、お前が性奴だったころを!」
「いやぁぁぁ…いやよ…もういや…」
兄に犯されながら、妹は泣く。双眸からは大きな涙が零れ落ちて行く。
「お前の体は貴族どもの玩具だったよな!」
ルデロはわざと大きな声で「玩具」を強調した。びくんとデルフィナの体が震える。その反
応を確認して、ルデロは犯しながら、デルフィナの体を大きな鏡の前にずるずると引っ張
って行く。鏡の前に来ると、ルデロはデルフィナの両脚を抱えあげ、陰茎を捻じ込まれ、ひ
しゃげる膣口を鏡に晒した。
「お前の女をよく見てみろ。俺に犯されて涎をだらだら垂らしてやがる」
「……ひ、酷い」
「さぁ。続けよう。父ガデルフォードを失った俺達は、公爵ギラルディスに拾われたよな!」
「…お、お願い。兄様…もう…忘れたいの」
喘ぐようにデルフィナは懇願する。
「黙れ!お前だけが王妃なぞ!俺は許さんぞ!昔のような淫らな女に戻してやる!」
ルデロは眼から殺気を放ちながら、続ける。
「ギラルディスは余興にと、貴族たちの見る前で俺達に性交を命じた」
「いやいや!!」
呪文のように兄妹の過去を語り始めた兄ルデロ。惨めな格好で犯されるデルフィナに、忌ま
わしい記憶が蘇ってくる─。
 
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  泣きじゃくる少女デルフィナを部屋の隅に追い詰めた貴族たちは、笑いながら、
 彼女 のドレスを引き裂いていく。手足をしっかりと押さえ付けられながら、デルフ
 ィナの処女が 晒され、悪戯が加えられていく。天使のようなデルフィナの裸体は
 みるみる汚され、とどめに少年ルデロが処女を無情に貫き、精を放つ。その後は
 かわるがわる、果てることなくデルフィナは輪姦され、そして気を失った。
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「そしてギラルディスは俺に剣の道を、お前に性の道を求めた!」
興奮するルデロとは対照的に、鳴咽ばかりがデルフィナの口から漏れる。
「だがお前が17の時、ギラルディスがお前と馬を交尾させようとしてるのを見て…」
「…俺はギラルディスを殺した」
馬との交尾。ギラルディス殺害。何かがデルフィナの中ではじけた。
 
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  その時のことを、デルフィナはよく覚えている─。木馬の上に裸のまま、縛り付
 けられた自分。その鼻先に馬の巨大な一物を突き付けられた。初めてみる馬の
 一物は自分の小さな秘裂とは、あまりに不釣り合いだった。ギラルディスは「破
 壊」という恐怖をデルフィナに植え付けるのを楽しむかのように笑い、馬を背後に
 連れて行く。背に発情した雄馬の荒い鼻息が迫ってきた時、自分は恐怖で叫ん
 だ。ギラルディスはその眼に妖しい光を宿しながら、デルフィナの口を犯し、声を
 封じる。これから馬に犯され、どんなにうめき、苦しもうとも、口を塞ぐ肉棒によっ
 て泣くことも助けを求めることも不可能な状況になった。
  恐かった。身動きも取れないまま、畜生に犯される─。ただ、ひたすら恐かった。
 「使い物にならなくなるかもなぁ。ヒャハハハハ」
 ギラルディスの高らかな笑い。下僕によって秘裂に冷たいグリスが塗られるのが
 分かる。ブブルブブルと雄馬のけたたまいいのいななきがさらに恐怖を煽る。
 「死ぬ…」と覚悟したその瞬間だった。
 
 「てめぇ…いい加減にしろよ」
  兄ルデロの声だった。部屋の隅で、妹の獣姦ショーを見るよう命じられていたル
 デロだったが、彼の長剣は深々とギラルディスの胸を貫いていた。悶絶するギラ
 ルディスの胸から噴水のように噴き出す鮮血。血はデルフィナの白い柔肌を赤く
 染めていった。
  ギラルディスと二人の下僕を瞬殺したルデロは、自分も返り血に浴びた姿のまま、
 デルフィナを犯した。馬に犯される恐怖と奴隷という状態から解放された喜びに、妹 
 はその肌を赤く染めたまま、兄のなすがままにされた。血液、唾液、愛液、さまざま
 な液体に塗れながら、デルフィナは昇天した。デルフィナはこの時、気が付いたので
 ある。自分が生を実感できるのは、「自分を女にした兄ルデロに犯されている時だけ
 であること」に。血に塗れながら、人の死により己の生を知り、おぞましい兄妹姦に
 よりめくるめく官能を知る。人の道を外れ、背徳の蜘蛛に囚われ、堕ちた自分…。
 
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「思い出してきたな。デルフィナ。いい顔をしてるぞ」
兄ルデロの言葉に、デルフィナは過去から戻ってきた。鏡に映った自分の姿を見る。
背後からルデロに、両脚を無様に掲げられて犯されているにもかかわらず、口を半開きに
し、悦楽に喘いでいる牝がそこにいた。ルデロの両腕と陰茎だけで、中空に掲げられ、子
宮を奥までえぐられている。
「あっ…あっ…いやぁ…あっ…んっ」
「よし。そろそろ膣中に注いでやるか」
びくん。巨大な陰茎がデルフィナの腹の中で震えた。くるのだ。
「うぅぅ・・・・ン」
王妃は堕ちた。兄に犯されることで、過去の封印が解けたデルフィナは単なる牝だ。
迫り来る絶頂の時を拒むことはできなかった。
「いくぞ!」
「兄様ぁ。だめぇだめぇ。私もだめなのぉ!イクのぉ!」
 
ビュッ!ビュビュッッ
 
そんな音が聞こえてきそうなほど、多量で濃厚な精液がデルフィナの膣中に放たれた。


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