裸のお姫さま

ムーンライズ


 

 昔々ある国に、とっても若くて美しくて、超カワイイお姫さまがおりました。
 心優しく誰にも限りない慈悲を施すお姫さまを、民は心から愛してましたけど・・・
 このお姫さまには、ある呪いがかけられていたのです。
 お城の舞踏会に呼んでもらえなかった魔女がかけた呪いですが、その恐ろしい呪いとは・・・なんと!!
 衣服をいっさい身につける事ができなくなる呪いだったのです!!
 ですからして、お姫さまは生まれてから今まで、ドレスも下着もつけた事はありません。
 身につけているものと言えば、姫君を示す冠とハイヒールくらいです。
 (裸の王様ならぬ、裸のお姫様☆)
 その可憐なる裸体に、多くの家来も民達も、老若男女を問わず感涙を流して萌えておりました(爆)
 「ひ、姫さま〜♪今日も美しいお身体を拝見させて頂き、まことにうれしゅうございまする〜♪♪」
 フツーなら、全裸を見られる恥辱の呪いに悲しむはずですが・・・この(裸のお姫様)、ちょっとばかり(オトボケさん)でした。(笑)
 「・・・まあ、私の身体をそんなに悦んで頂けるなんて・・・とっても光栄ですわ。」
 こんな調子ですから、お城の中はもちろん、外出の際までスッポンポンだったのです。
 冠とヒールだけとゆう姿で人々の前に現れるお姫様。
 その超カワイイ裸体を見た者は全て、争いも忘れて萌えまくりました。

 ある日の事、強大な軍事国家が(裸のお姫様)の国に攻め込んできました。
 このままでは国が滅ぼされる・・・
 意を決したお姫様は、家臣が止めるのも聞かず、(スッポンポンで)凶悪な敵軍の真っ只中に裸身をさらしたのです!!
 全裸で跪く(裸のお姫様)は涙を流し、手を組んで敵兵に懇願しました。
 「わが国は平和を望んでおりますわっ、どうか侵略などと言う蛮行を思い止まってくださいませ・・・」
 すると・・・お姫様のカワイイ裸体に萌えてしまった敵兵は、完全に戦意まで喪失してしまいました。
 「うおお〜っ、なんてカワイイお姫様なんだ〜っ。侵略なんてどーでもいいやっ。(裸のお姫様)バンザ〜イッ!!」
 こーして、国はお姫様の裸体で救われました。
 これには呪いを悩んでいた国王まで大喜び。
 「姫よ、そなたのおかげで国は救われたのじゃ。余は嬉しいぞよ〜っ。」
 そしてお姫様は神様に感謝しました。
 「服を着れないのは、神様が国を救うために私に課して下さった事だったのですねっ。この御恩に報いるため、もっと多くの方に私の身体を見てもらいますわっ。」(をいをい)
 それからは、前にも増してカワイイ裸体を人々に見せるようになり、国外からも裸のお姫様を見ようと多くの者が押しかけ、観光収入で国はとっても潤いました。
 
 でもって、お姫様に萌えた神様に永遠の若さを与えられた(裸のお姫様)は、いつまでもカワイイ裸体を人々に見せ続けたそーです。

 (え?年中裸だったらお姫様は風邪ひくですって?ぢつはオトボケさんのお姫様は、全く風邪などひかなかったんですって)
 ちゃんちゃん♪


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