ロゼッタ姫と白雪姫の大活躍♪
(4) スノウホワイトの(超)驚くべき正体!!
原作:神光寺雅
ムーンライズ
その頃、まさか自分が汗くさ〜い盗賊どもに狙われてるなど露知らず、ロゼッタ姫は白 雪姫ことスノウホワイトと話し込んでいた。 「ねえ白雪姫さん、あなたはどこの国の姫君ですの?言葉にドイツ語訛りがありますし、 色の白さからして・・・北欧の方ですわね?」 その質問に、スノウホワイトはニコニコしながら答える。 「・・・北欧ではありませんが、ドイツの片田舎の出身ですの。今はドイツを離れてま すけど・・・」 「じゃあ、今はどこに住んでるの?」 するとスノウホワイト、とっても驚く事を言い出した。 「大きな声では言えませんが・・・私は魔界の姫君なんです。本当は言ってはダメなん ですけど、ロゼッタ姫は御自身が神風剣士である事を話して下さいましたから・・・私も 正体を打ち明けますわ。」 魔界の姫君との言葉に、目が点になる。 「ま、魔界って、あの魔界よね〜(悩)。悪魔とかモンスターとかいっぱいいる・・・ う〜ん、本当かしら?」 半信半疑のロゼッタちゃんだが、当の白雪ちゃんは相変わらずニコニコしてる。 そんな時、森の向こうからアンリエッタが走ってきた。どうやら、ロゼッタ姫に置いて きぼりされてたらしい。 「姫さま〜っ、リンゴを持って来いって言うから何をなさるかと思えば・・・リンゴに 毒を入れて悪党どもに食べさせてたのですか?」 「そーなの、護身用のシビレ薬が役に立ちましたわ♪」 「なーにが役にたちましたわ、ですの。あら?」 アンリエッタの周囲に、三角帽子にダブダブ衣装のドワーフ達が集まってきた。 「ねー、お姉ちゃんはだれ?」 可愛い男の子達に囲まれ、少し戸惑ってるアンリエッタ。 「あ、あの〜。私は・・・その〜、ロゼッタ姫の侍女でアンリエッタと言う者で・・・ ちょっと、スカート引っ張らないで〜(汗)」 「わー、アンリエッタお姉ちゃんの服、お肌スケスケだ〜。」 露出度の高いコスチュームから御美足がチラリ。 「だ、だからこれわ国王様に無理やり・・・もう〜、お尻触っちゃダメ〜ッ。」 男の子達のオモチャにされてしまったアンリエッタに、スノウホワイトは挨拶をする。 「すみませんわアンリエッタさん、ドワーフ達が失礼をしてしまって・・・あ、私はス ノウホワイトと申します、ヨロシク。」 「は、はあ。こちらこそ。」 ペコペコしているアンリエッタに、ロゼッタ姫が歩み寄る。 「挨拶もいいけど、大切な事を忘れてません?盗賊から国宝を奪還するって事が。」 「わ、忘れてませんわよ〜。まったくもう。」 2人の話を聞いたスノウホワイトが、横から口を挟んだ。 「まあ・・・あなた方も盗賊さんに御用がありましたの?実は私もですのよ。」 「「えっ?それわ一体・・・」」 (声がハモッてる。) 驚くロゼッタ姫達を、さらに驚かせる事を言うスノウホワイト。 「私は魔界の姫君スノウホワイト。闇の魔王様の御命令により、拉致されたメイドの方 々を助けに参りましたのよ。」 スノウホワイトの言葉に連呼するかのように、ドワーフ達が驚異の変化を遂げた!! 「ドワーフ隊、へ〜んし〜んっ!!」 手を遇わせた7人の男の子達が、戦闘用自動人形へと変身したのだ!! 可愛い男の子の身体から、無機質なバトル・ドールになったドワーフ達を見て、ロゼッ タ姫とアンリエッタの目が(大っきく)開かれた。 でもってドワーフ達は、腕をドリルに変化させ、屋敷の強固な門に大きな穴を開けた。 その間、わずか1分☆ そして門に開いた穴から、スノウホワイトはメイド達を助けるべく中へ入って行く。 「さあ・・・ロゼッタさん達もどうぞ♪」 手招きされたロゼッタ姫とアンリエッタ・・・開いた口が塞がらなくなってる(爆) 「あ、あの、姫さま〜。もしかして私達、とんでもない方と巡り合ってしまったのでわ・ ・・」 「もしかしなくても、もしかしますわ〜。白雪さん、魔界のお姫さまって仰ってたもの 〜(大汗)」 トンデモなく非常識な状況に、2人は(大汗)状態なのであった・・・(^^;)
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