淫虐の罠(第7話)2


 そのとき洞窟の入り口から、騒がしい声が響いてきた。海賊達の濁声。それに混じって
女達の声も聞こえて来るではないか。
「へへへ・・・親方なかなかの成果があったようですぜ」
「そうかそうか・・・」
 バラクーダが赤鼻の声にうなずいた。
「・・・な、なにをしているんだ・・・」
 女達の声。それは明らかに悲鳴であった。海賊達は新たに女をさらってきたようだ。
  娘達は舞踏会の夕餉の支度にかり出されていたのだ。オルフェ王子とファミーユ姫の急
病と言うことで、思ったより早く上がれた娘達は、送りの馬車もことわり、夜道を家へと
向かっていた。
 わずかな給金を手に、はしゃぎながら帰ってきた娘達を、海賊の魔の手が襲ったのだ。
娘達はメアリ、アミュ、サリイの同い年の3人だった。
 娘達は、海賊達に取り囲まれ、恐怖にぶるぶると震えている。
「へへへ・・・なかなかの上玉だぜ」
「へへへ・・・震えてるじゃねえか」
海賊達は、新たな獲物に凶悪な視線を浴びせる。身なりもけしてよくはないのだが、年頃
の娘達の若い肉体は、海賊達の凶暴な欲情に火を付けた。
「お嬢さん達こわがることはねえぜ。楽しいことを教えてやるぜ」
へらへらと笑いながら海賊達はズボンを猿股を脱いでいく。
「・・・・!ひいっ!いや!いやあ!」
3人が同時に激しい悲鳴を上げた。それもそうだろう。娘達は3人ともおぼこ娘だったか
らだ。いや、小国の農民の娘に、そうした機会などあまり有りはしなかっただけなのだが。
はじめてみる、海賊達の股間にそそり立つ、凶悪な肉の凶器に、3人とも抱き合って震え
ている。
 しかし、そのわずかな抵抗も、欲望に狂った海賊達の暴力の前に引き剥がされていく。
「ああつ!いや!こわい!こわい!」
「へへへ・・・こわいか!俺が!かわいがってやるからさ!」
栗毛のメアリには3人の男が群がった、そのなかで、眼帯をした海賊が他の2人を押しの
け、メアリを押さえ込んだ。すぐに海賊の毛むくじゃらの手が、メアリのスカートの中に
入っていく。娘はドロワースどころか、ペチコートすら穿いてはいなかった。すぐにスカ
ートをめくりあげられて、痩せてはいるが、娘らしく曲線を描いた
白い下半身が丸だしにされた。
「ほお!スカートの下はすっぽんぽんじゃねえか!本当はしてもらいたくてうずうずして
たんじゃねえか」
「いやっ!こわい!こわい!」
眼帯の男はメアリの脚を大きく大きく広げると前儀もなにもなくいきなり、ぶち込んでい
く。
「ひっ!イタ!だ!だめえ・・・・」
「・・・おっ!こいつは・・・へへへ・・・どうやら初物のようだぜ・・・」
メアリも年頃の娘である。結婚願望は人一倍ある。城の手伝いにいくのも、兵士にでも顔
見知りになって、手込めにされてでも・・・という切なるものだったが、それが、暴漢に
手込めにあってとは、泣くに泣けない。
メアリの必死の抵抗などものともせず。眼帯の海賊は、メアリの処女膜を打ち破って中へ
と突入していった。
「ひっく!ひい・・・・・」
「へへへ・・・おとなしくしな。おめえはもう俺様のモンだ。たっぷりと子種を植え込ん
でやるからな」
眼帯の男は、幾度も幾度もメアリをつきまくっては、派手に放出した。
 海賊達とて、普段は女日照りの毎日だ。たまに陸に上がっては、女をさらってでも来な
ければ、子孫を残すことなどできはしない。
 徹底的に犯し抜いて、自分の子種を植え付ける。まるで、動物のようにだ。
アミュもサリイもそれぞれに一人の男に組みしかれ。幾度となく激しい射精を膣に浴びせ
られている。
 しかし、それは今までいくらでも可能だったはずだ。この洞窟の存在を知られまいと、
隠密行動に徹していた海賊達がなぜ急に・・・。
 王子の不安はつのるばかりだった。
「・・・もう隠れている必要はなくなった。明日には、ここを起つのだ。子分どもにも褒
美は必要だからな」

3人は既に悲鳴さえあげてはいない。おぼこ娘もなにも関係ない。獣達の傍若無人な種付
けにあっているのだ。
 それが、バラクーダの言う『ほうび』なのだ。

「ここを起つ!?」
オルフェがはき捨てるようにいった。
「おっと、オマえら兄妹も連れていくよ。お前達は、性奴隷として売り口がたんとつくだ
ろうからな。がはははは・・・・」
バラクーダは哀れな姿のオルフェをあざ笑う。
『性奴隷』その言葉にオルフェは怒りと悲しみに言葉を失った。
 ファミーユまでもこれ以上の地獄に落とそうと言うのだ。あまりのことに、オルフェは
怒りに震えている。
「・・・あ、悪魔め・・・・・」
「・・・悪魔!俺のことか?そいつはいい!だがな!まだこんなものじゃない!俺の本当
の恐ろしさを知るのはこれからだぜ!がはははははは・・・・」
バラクーダの笑い声が洞窟中に響きわたった。
それは、恐怖に絶叫する、村娘達の悲鳴をかき消すかのようだった。

次ページへ 前のページへ MENUへ