淫虐の罠(第7話)1


 ファミーユ姫が地下で尽きることのない陵辱の嵐に曝されているころ、バラクーダは赤
鼻と何か新たな悪巧みをしているかのようにひそひそ話をしていた。
 ファミーユ姫が連れ去られたあと、バラクーダと赤鼻は、トパーズとコニーの肛門を何
度も何度も犯し抜いた、二人ともかなりの出血のあげく、失神してしまうまで。その責め
は続いたのだ。
 まるで狂気のような責めと、放出のあとにやっと気が済んだのか、どっかりとイスに腰
をかけてあやしげな相談をしている。
 妙な静けさがあたりを支配していた。
 オルフェ王子は気が気ではなかった。ほとんど全裸で洞窟の奥へと連れ込まれたファミ
ーユがどんな目にあっているのか。縛られて身動き一つできないわが身が悔しかった。
「・・・・バラクーダ!ファミーユは何処へ行ったんだ!これ以上の無礼はまかりとおら
んぞ!」
 声がかれんばかりにバラクーダを罵倒するが、その声はむなしく洞窟にこだまするだけ
だ。
 目の前には、ファミーユが着ていたドレスや肌着が惨めに散乱している。そこにはファ
ミーユの破瓜の出血や、海賊達の精液が染められている。
 そのとき、部下が呼びつけられてやってきた。バラクーダはやっと重い腰を上げた。
「・・・うるさい小僧だ!おい!姫様が地下でどんな目に遭ってるか聞きてえらしい!お
まえらよ〜く教えてやりな」
「へ!えへへへ・・・そうですかい!」
妙に訛りの強い、小柄な男がオルフェ王子に近づいてきた。
「へへへ・・・そうかい!妹が恋しいかい?
俺達の前でたっぷりといやらしい声を上げたオマえらだものなあ・・・」
 いやらしい笑いを浮かべながら、懐から何かをとりだして、王子の目の前に見せつける。
「・・・そ、それは・・・」
 ピンク色のレース飾り。それはファミーユが最後に身につけていた靴下留めだ。既に精
液まみれになったそれは、ファミーユの受けている責めを充分に知らしめるものだった。
「へへへ・・・これをこうして」
「な、なにをする!」
 男は、姫の靴下留めをオルフェのペニスに巻き付けると、やおら王子のペニスをしごき
だした。
「へへへ・・・その男は両刀使いだからな」
 赤鼻のイラらしいだみ声が上がった。
「やめろおっ!」
「へへへ・・さすがにいいところのお坊っちゃんだ!チ○ポの先はまだピンク色かい。こ
のあいだまで皮かむりじゃなかったのかい」
男は、手下どもの精液にまみれたガーターで王子のペニスを責めたてる。
「・・・へへへ・・・おっと!姫様の話をしなけりゃいけねえな・・・・なに、下の入れ
墨者達に尻の穴まで掘られて、あげく小便まみれになっていたぜ・・・・」
「・・・・・!!!!」
覚悟してとはいえ、その言葉を直に聞かされるのは王子には地獄に等しかった。
 さらには、この猿のような男の手練によって、放出されてしまう。
「へへへ・・・元気がいいねえ・・・」
「く・・・・」

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