淫虐の罠(第6話)1
ファミーユ姫は男たちに洞窟の奥へと連れて行かれた。既に身にまとうものとてない素 っ裸だ。全身海賊どもの手垢と、体液にまみれ美しく結い上げた髪も乱れている。しかし、 その美貌は逆に際だっていた。たいまつ一つの暗闇の中でもその白い裸体は輝かんばかり だ。 これから何処へ連れて行かれるのか。この奥にはなにが待っているというのか。いや、 ファミーユ姫にはそれ以上に頭を支配する物があった。 「・・・おにいさまと、あんなことになるなんて・・・」 海賊達に無理強いされたとはいえ、愛する兄オルフェとこともあろうに、海賊達の前で 激しく求めあい、あまつさえ喜びの声を上げてしまったこと。 海賊達に無惨に犯されたのは、自分のせいではない。悲運とあきらめもできよう。しか し、いくら思い恋いこがれたとして、実の兄との性行為に海賊達の目の前でふけってしま うなど・・・。鬼畜道にももとる悪行。 貞節なファミーユには、その自分が許せなかったのだ。 「ほんとにいい女だぜ、本当は俺達が一晩中でもかわいがってやりたいところだが、おし いぜ」 海賊の一人が、姫のお尻に手を這わせる。 ファミーユ姫は、洞窟の中にある子分どもの穴蔵へと連れ込まれた。あれほどの情欲を吐 き出した後だというのに、海賊達はまだファミーユ姫をあきらめきれないのか、時々立ち 止まっては、胸やお尻を触りまくる。 冷たいごつごつとした洞窟の壁に押しつけられ、姫の形の良い乳房に爪を立て、こねく り回す。 「へっへへいいおっぱいだぜ!いくら触ってもたまらねえや!」 そう叫びながら、乳房に傷を付けたり、乳首をつまみ上げたりする。 「ひっ!・・・・うううう・・・」 ファミーユ姫はその度に切なそうに悲鳴を上げる。しかし、それ以上の抵抗はできなかっ た。 「おい!いいかげんにしねえか!ぐずぐずしてるとまた親方に怒鳴られるぞ!」 「ちっ!」 いつまでもファミーユ姫の身体にへばりつく男を、他の海賊が引き離した。 洞窟の中は幾つにも枝分かれしていて迷路のようだ。たとえ、ファミーユ姫がこの男た ちから逃げ出したとしても、外の世界へ戻ることは至難の業に思える。 やがて、海賊達は一つの木戸の前にたどり着いた。 「ほら!姫様次のお相手がお待ちかねだ!」乱暴に木戸を開けると、海賊達はファミーユ 姫を押し込んだ。 「へへへ・・・そいつらはちょっと気が荒いからな。かわいがってもらえよ!」 「あっ!」 床の上に押し倒されたファミーユ姫は、来をとりなおして辺りを見回した。 そこは子分どものねぐらであった。薄暗いランプが灯っているが、男達の吸う紙巻きた ばこの煙にけむっている。とても人の住める環境には見えないが、ここには数十人もの海 賊達が暮らしている。形ばかりのベットが並び、中心にはテーブルらしきものもある。 彼らは、主に船の雑用や、航海士、さらにはあいての船に一番に乗り込んで、強奪や、 人殺しを専門にする凶暴な男たちがほとんどだ。 いわゆる親分格の海賊達からは一段格下にみられる男たちだが、その凶暴さは並大抵で はない。 この男たちは、この洞窟へ来てからと言うもの、ほとんど外出は認められてはいなかっ た。今回の誘拐劇も4〜5人の幹部クラスが動いたに過ぎない。 バラクーダは今回の復讐劇を完全に果たすまでは信用のおける男たちしか外には出さな かった。それは、この凶暴な男たちを外に放そうものなら、強奪や、強姦などは当たり前 に犯す男たちだからだ。事がおきれば、この洞窟の存在も知れ渡り。バラクーダの企みは 全て無に帰してしまう。 バラクーダという男は思った以上に慎重な男だった。 しかしながら数カ月にわたって、女というものから離れているのである。あの、コニー とトパーズも結局いい思いをしたのは、かの幹部クラスのみである。男たちは、酒とばく ちに明けるれ、欲望はブチキレそうになっていたのである。 ファミーユが連れ込まれた部屋はそんな凶悪な男たちの部屋だったのだ。 部屋に入ってファミーユ姫は驚愕した。 男たちは、素っ裸で自分のものをしごきながら、姫を待ちかまえていたのだ。 男たちは奇声をあげて姫に襲いかかった。 「おおお・・・・い、痛いっ!」 「へへへ・・・こっちへ来な」 男たちはファミーユ姫を捕まえて、抱えあげると小汚いテーブルの上に乗せた。 「・・・・なにを・・・あっ!」 テーブルの上で身を丸めるファミーユ姫。しかし、男たちが必死になって閉じようとする 姫の両足を両側から引っ張って大股開きの格好にしてしまう。 「・・・へへへ・・・兄貴のものをくわえこんだんだって・・・」 「兄妹でいい気持ちになってたっていうじゃねえか・・・」 「親方達にもたっぷりぶち込まれたんだろう?」 男たちの眼は、姫の秘所へと集まる。昨日まで清純そのものだった姫のそこは、海賊達の 凶暴な暴力によって無惨な姿に変わっていた。 強引に押し込まれ、ひっそりと閉じていた割れ目は、鮮血にまみれ、開かれている。そ の花びらは、充血し腫れ上がっている。 秘花のまわりには男たちの溢れた精液が白い肌にこびりつき、さらには男たちの陰毛ま でもが張り付いている。 それはまるで開きかけた花の蕾が無理矢理引きちぎられたように無惨な姿だった。 「・・・・見ないで下さい・・・お願い・・・」 すぐにまた襲いかかってくるかと思われた男たちが。 無惨に汚された秘所をじろじろと覗き込む。その差恥に耐えきれなくなったように呟いた。 「・・・へへへ・・・見事にぶちこまれちまったようだな・・・気持ちよかったか?・・・ え?」 「・・・・・・・そ、そんなこと・・・・」 「へへへ・・・たっぷりぶち込まれたんだろう・・・こりゃ間違いなく妊娠するぜ・・・ いや、ご懐妊か・・・・」 「・・・・!・・・」 改めて言葉に出されて、ファミーユ姫はその恐怖に震え上がった。