淫虐の罠(第5話)3


「や、やめないか!この獣どもが!」
「獣はお前の方だよオルフェ王子。ほら、こんなに大きくしちゃってさ」
 オルフェ王子は今度は地面に張り付けにされていた。トパーズが、すかさずオルフェの
男根を軽く撫で上げると、むくむくと膨れ上がってきた。
「へへへこいつは、本当に変態だぜ。妹とやれるのがとほど嬉しいと見える」
 海賊の一人が顔を紅潮させて必死にこらえるオルフェ王子をせせら笑った。周りの海賊
達もげらげらと高貴な王子の痴態にあざけりの笑いを浴びせた。
「さあ!ショーの始まりだ!」
「へ、へい!へへへ」
 バラクーダの声を合図に、海賊がファミーユ姫を王子の上に載せていく。トパーズが王
子の男根をしごいて、ファミーユ姫の女陰に押し当てる。
「へへへ・・・上手くはいるように・・・」
 海賊が、ファミーユ姫の脚を大きく広げ、さらにクリトリスから、割れ目を撫で上げて
秘密の花園を開かせる。
「やめろ!やめろお!」
 オルフェの声が虚しく洞窟内にこだまする。その時、王子のペニスは、その鎌首をファ
ミーユ姫の満腔に埋めていった。
「ええっ!あ、あれえ!お、お兄さま!いやああ!」
「ファ、ファミーユ!」
 茫然自失となっていたファミーユ姫は、その時初めて海賊達のたくらみに気づいたのだ。
「おおお!お兄さま!おやめ下さい!お兄さまあ」
「ぐ、ファミーユ」
 必死に逃れようと腰を振るファミーユ姫。しかし思惑とは逆に、オルフェのペニスがフ
ァミーユの中に埋まっていく。
「あああ!お兄さま!痛い!痛い!」
「フ、ファミーユ!ダメだ!そんなに動いては」
 海賊達が息を呑んで見つめる。それはそうだ、こんな高貴な姫君と王子の、しかも兄、
妹の近親相姦を目の辺りにしているのだから。
「あああ!お兄さま!だめです!そんな・・・ふ、太すぎて・・・・あああ・・」
「ファミーユ・・・。ああ、なんて暖かい・・・そして・・・」
 ファミーユ姫は兄オルフェのペニスを挿入され、悲鳴を上げる。海賊達の情け容赦のな
い陵辱に、乙女の肉襞は赤く腫れ上がり、全身を鋭い痛みが貫いた。が、それも一瞬のま
だった。
 兄オルフェの物が自分を貫いている・・・。そう自覚したとき、言葉とは裏腹に体の中
から沸き上がってくるものを感じたのだ。
 じわっ・・・じわじわっと・・・体の中から湧き出てくるものが。
「あああっ・・・おにいさま・・・だめです・・・・」
 声色が変わっていくのがわかる。ファミーユ姫は自分でも理解できないうちに、オルフ
ェの男根から受ける刺激に、愛液をほとばらせているのだ。
 それは、オルフェも同じだった。トパーズのフェラチオからでは受けようもない、ファ
ミーユの密壺のぬくもりに激しく興奮し、ペニスを膨らませる。
「こいつら・・。本当に・・・」
 バラクーダが声を詰まらせた、海賊達もそれは同じだった。兄妹という決して許されぬ
関係の中で、この二人は明らかに興奮し、そしてお互いを求めているのだ。それがたとえ、
鬼畜道でもあり獣の欲情でもあるとはいえ。
「あああ・・・おにいさま・・・・・・・おおおおおお・・・」
「ファ・・・・・おおおお・・・だめだ!・・・」
 ファミーユ姫は自分の中の急激な変化に戸惑っていた。
兄を愛する・・・。その許されぬ愛に心をときめかせていたファミーユ姫。
 しかし、それは決してかなうことのない愛。
 そう、兄の心にはいつもオーロラ姫がいた。
 しかし今、兄のものが自分の中で大きく膨れ上がっていく。
 それは、海賊のものと同じ男性器であるには違いない。しかし、まるで焼け火箸のごと
く自分の身体を貫いて、荒れ狂った海賊達のものとは比べるべくもない。
 兄のそれは暖かく、そして、身体全体に馴染んでくる。
「あああ・・・お兄さま・・・・」
「ファ、ファミーユ・・・・」
 ファミーユの密壺が、暖かい密を滴らせてくる。オルフェはその妹の反応に、愛情のこ
もった興奮を覚えて、優しくファミーユの密壺に腰を振って、自分のペニスを動かし出す。
「お兄さま・・・・ああっ・・・・」
 オルフェの腰の動きに、赤く腫れ上がった肉襞を刺激される。痛みとも、痒みとも知れ
ぬ、心地よい刺激が体中を支配する。
 そんな・・・。お兄さまのもので・・・こんなに・・・。
 私・・・。だめなのに・・・こんなこと・・・・でも、でも・・・もっと・・・もっと
欲しい・・・・。
 オルフェのものが与えてくれる刺激を、ファミーユは必要に求める。
 おにいさま・・・もっと・・・もっと・・・欲しいの・・・。
 やがて、ファミーユはぎこちなく自分の腰を動かし出す。もう、海賊達の取り巻きは離
れているというのに。
「腰を使いだしたぜ・・・・これでも姫様なのかよ・・・・」
 周りを恐ろしい海賊達に取り囲まれていることなど、忘れたかのように求め会う二人。
「あああ・・・お、オルフェ・・・お、お兄さま・・・・・ああああっ!」
「おおおお・・・・・・・・」
 ファミーユ姫ががくんとオルフェ王子の胸に突っ伏した。その時オルフェの激しい放出
が始まった。
どくどくどく・・・・。二人を結ぶ密壺からオルフェの精液が続々とあふれてくる。

「こいつらは!獣と一緒だ!こんな奴らは!ずたずたになるまで犯しまくれ!」
 最後まで様子を見つめたバラクーダが、苦々しい顔で手下どもに怒鳴った。
「へっへ・・・姫様はオマ○コが大好きなんだな。今度は俺達が楽しませてやるぜ」
「・・・え!?あああ・・・あれえ!」
「へへへ・・なにがあれえだ!畜生にも劣る事をやって置いて」
 手下どもはまだ呆然としたまま、オルフェにまたがったままのファミーユ姫を抱えると、
オルフェから引き剥がした。
 自分たちの穴蔵へと連れ込んでいくのだ。そこには数十人の船漕ぎの蛮族どももいる。
「トパーズ!こっちへ来い!ええい!面白くもねえ!」
「は、はい・・・ああつ!」
 バラクーダはいらだっていた。当時近親相姦は悪魔の仕業として恐れら得ていた。それ
に対する嫌悪感もあっただろう。だが、バラクーダの怒りはそこにはなかった。
「ああっ!バラクーダ様そんな!・・・ああ」
「尻を出せ尻を!今日は肛門がぶちきれようが!かまわずぶっこんでやるからな」
「ひいっ!ぎいいい・・・!」
 いきなり、トパーズの後ろにバラクーダの巨根がぶち込まれた。情け容赦なく腰を動か
すバラクーダ。あまりの痛みに、トパーズは悲鳴を上げることさえできずに、ただなされ
るがままだった。
「ト、トパーズさま・・・」
「おい!お前も来い!」
「え!?ひいいいい」
 バラクーダのあまりの剣幕に言葉を失っていたコニーを、今度は赤鼻が別の穴蔵へと連
れ込んでいった。
「お、親方様!お許しを!お許しを〜!」
 バラクーダが怒りにまかせてトパーズを犯しまくる。バラクーダの怒りの元は本人にも
わからなかった。

第五話終わり

次ページへ 前のページへ MENUへ