淫虐の罠(第5話)2


「どうだ!小僧!すこしは俺の恐ろしさがわかったか!」
 一連の陵辱劇をおとなしく見つめていたバラクーダが、オルフェ王子を脅しあげた。
「うう、おのれ!悪魔が!」
「ほう、まだ口だけは達者なようだが、かっての部下にしゃぶられて、あえなくいかされ
てるそのざまはなんだ!」
「くう・・・」
「自分の妹が俺様の部下におもちゃになってるってのに、助けるどころか、妹の裸に興奮
しているようないかれた小僧がえらそうに!」
 にやにやと下卑た笑いを浮かべながら、バラクーダはオルフェをなじる。そうだ、いか
にトパーズのフェラチオが巧妙だとはいえ、愛する妹は目の前で野蛮な海賊どもに犯され
ているのだ。異常なシュチュエーションに、オルフェ王子の頭まで狂ってしまったのか?
そう思えても不思議はなかった。
「親方様。この王子はオーロラ様の陵辱劇を覗き見ていたと言うではありませんか。自分
の許嫁の汚される様をですよ!このような男、領主に値しません」
 身動き一つできないオルフェを、さんざんその口でいかせたトパーズが、オルフェの股
間から立ち上がり、王子に軽蔑のまなざしを浴びせながら言い放った。
「・・・おのれ!この裏切り者が・・・・」
「裏切り者?それはあなたの方でしょう。我らの愛しい姫君をお守りできなかったのは、
ひとえにあなたの責任でしょう。それをいけしゃあしゃあと・・・」
 トパーズはとげとげしい口調でオルフェをなじる。何を思ったか、ファミーユ姫に目を
移した。
 ファミーユ姫はすでに3人の男達の陵辱を受け、その精液を全身に浴びせられていた。
男達の順番はすでに一通り回ったらしく、悲鳴も上げてはいない。ただ男達はファミーユ
から離れがたいのだろう、身体を丸くして小さく嗚咽するだけのファミーユの身体を撫で
回している。それは、もう一度繰り返されるであろう陵辱劇の前触れのようでもあった。
 トパーズが、そのファミーユの姿を見つめて何を思ったのか、バラクーダに耳打ちした。
「なに?そうか、それは面白い!がははははは」
 それは、悪魔の言葉だった。
「おい!お前らその姫様をこっちへ連れてこい!この変態王子様とまぐわせてやろうって
いうんだ」
「な、なにい!」
「そいつはおもしれえ!妹のやられてるところを見ながらいっちまった変態だ!そいつは
本望だろうぜ」
「へっへへ。さあお姫様、今度は変態の兄貴がお相手してくれるそうだぜ」
「・・・・」
 海賊の卑わいな言葉にもファミーユは反応しない。まったく自我を失っているのだろう。
 なんということか、海賊達はオルフェとファミーユを無理矢理にやらせて、あざ笑おう
というのだ。ファミーユの処女を奪った男達が、姫を担いでくる。そしてさっきのように
王子の前で、脚を大きく開かせた。

 

次ページへ 前のページへ MENUへ