淫虐の罠(第3話)2
「はっ!」 オルフェは目が覚める。辺り一面が暗闇で包まれ、何一つ見いだすことはできない。 鈍器のようなもので殴られたのか、頭がずきずきと痛む。 痛む後頭部に手を回そうとするが、身動き一つできない。やがて自分が柱に縛り付けられ ていることに気づいた。 「おのれっ!」 必死になって身体を動かそうとするが、戒めは簡単にははずれそうもなかった。 「おや、気がついたかい坊や」 しわがれた声が響いた。すると、ぼおっとランプの光が灯り、目の前にあの悪魔が姿を現 した。 「バラクーダ!おのれ。お前本当に・・・」 そこまで言いかけたオルフェは、目の前の光景に言葉を失った。 目の前のバラクーダは、肘掛けのついたイスに座っている。 その格好といったら、上着を一枚羽織っているだけで、胸毛に包まれた上半身を露にして いる。それどころか、下半身は何一つ身につけてはいない。 そのバラクーダの股間には、長身の黒髪の女が全裸で跪いて、バラクーダのおぞましいモ ノを、ぴちゃぴちゃと音を立ててしゃぶっていた。 「うふ、親方様のお○ん○んおっきくてとてもステキ」 「ふふふ・・・そうかそうか。また、下の口でこいつを食べたいんじゃないのか・・・」 「うふう・・・あ、また大きくなった!なんてすごいの」 オルフェは目の前に繰り広げられる獣のような行為のあまりのおぞましさに、目を背ける。 しかし、その女の声には聞き覚えがあった。 「トパーズさまずるい!コニーも親方様のお○ん○んをしゃぶりたいのに」 バラクーダの背後からもう一人の女が飛び出してきてバラクーダの股間に跪く。この女も 何一つ身につけてはいない。 「トパーズ?お前はトパーズか?親衛隊の・」 オルフェはやっと女の正体に気づいた、いつもの髪の毛を一つにまとめあげたりりしい女 兵士のトパーズと、髪を振り乱してフェラチオに没頭する淫乱な女が、同一人物とはとて も思えなかった。 そして、もう一人は先日暇をだした侍女のコニーだ。愛嬌のある丸い顔は確かに・・・。 「そうとも、もとオーロラ姫親衛隊のトパーズだ!もっともそんな名前は忘れた。今の私 は・・・」 トパーズは、オルフェには目もくれず、そこまでいうと、再びバラクーダへの愛撫に熱中 し始める。 「お前か!お前があの場所をこの外道どもに教えたというのか!」 トパーズはオルフェの言葉になど耳を貸さず、逆に、オルフェの目の前に大きく尻を突き 出す格好でバラクーダへの愛撫を続ける。 その股間からは、愛液とも、男の精液ともとれぬ陰汁を垂らしている。 オルフェとて男である。その、股間に思わず視線を奪われそうになるが、必死に邪念を振 り払い、トパーズを叱咤する。 「そいつは、お前の君主オーロラを犯し、死にいたらしめた大悪党だぞ!お前には忠臣の 心がないのか!」 バラクーダは二人のやりとりを薄ら笑いを浮かべながら聞いていたが、オルフェのこの言 葉に思わず大声を上げた。 「なにをいいやがる!オーロラ姫が乗っている俺の船に、かまわず砲弾を撃ち込んだのは お前だろう!オーロラを殺したのはお前だ!」 「ぐっ!・・・」 その言葉にオルフェは言葉を失った。確かにそれは事実だった。しかし、それは全てこの 悪党の責任なのは明らかなのだが。 「そうさ!親方にそのことを聞いてあたしは全てがわかったんだ!・・・大悪党はオルフ ェ!おまえさ!」 トパーズがバラクーダに同調するようにオルフェをののしる。 「それに親方は、あたしに女の喜びをくれたんだ。オーロラ姫にならあたしの命をくれて やってもいいと思っていた。だけど親方は、あたしにこんなに気持ちのいいことを教えて くれたんだ。親方に会わなければそれに気づかずに過ごしていただろうよ」 「お前という奴は・・・・」 オルフェはトパーズのあまりの変わりように言葉を失った。 すると今度はトパーズが立ち上がると、オルフェに近づいた。 「な、なにをする気だ」 トパーズはオルフェの顔から足元まで目を配らせる。そして、白いタイツの股間の膨らみ をめざとく見つけると。せせら笑いながら王子の股間に手を這わせた。 「な、なにをするかっ!」 「うふふふ口では貞節な王子を気取ってさ、あたしのアソコを覗いて興奮してたんだろ! いやらしい王子様だこと」 「がはははは・・・そうかそいつはいいや!」 トパーズの言葉にバラクーダは大笑いを始めた。一方のオルフェは返す言葉もなくトパー ズを睨み返す。しかし、オルフェの意志とは反対にトパーズの手の中で、王子の男が膨ら みを増していった。 「きゃははははは・・・なんてざまだい!」 トパーズはまるであばずれ女のような歓声を上げて、オルフェのタイツを引き吊り降ろ した。 「やめろ!やめんか!」 「なんだいなんだい!偉そうなことをいいながら、まだ皮が被ったままかい!こんなんじ ゃとてもオーロラ姫を喜ばすことなんか出来はしないよ」 トパーズはオルフェのまだ童貞の男根をもてあそび、あざ笑った。 「がははは・・・おい!王子さまよ!俺の復讐はこんなもんじゃねえんだ!今度はおまえ の妹を手下どもになぶらせてやるから!お前はそこでトパーズに遊んでもらいながらよく 見ていな!」 「な、なにっ!」