淫虐の罠(第2話)2


 バラクーダのそれは、既に大きく膨れ上がって、先から透明な淫液をほとばしらせてい
る。
 オーロラ姫の清き純潔を奪い、破瓜の血を吸い取ったバラクーダの男根は、淫液に焼け
どす黒くそそり立っている。トパーズは初めて見せつけられる、おぞましい男の性器に震
え上がった。
 それは、トパーズならずとも、経験豊富な商売女ですらも震え上がるほどの一物なのだ。
「どうだ!俺のモノは、こいつでお前の大事な姫様の満腔を貫いてやったんだ。姫様と同
じモノで女になるなんて本望だろう」
バラクーダの言葉に海賊達も囃し立てる。
「そうさ!親方のち○ぼをくわえ込んで姫様もひいひいよがってやがったからな」
「おまえのようなおかたいお嬢さんも、親方の大物で貫かれりゃこいつが好きで好きでた
まらなくなる」
いつのまにか海賊達も猿股を脱いで、自分のモノをトパーズに押しつけている。そのお
ぞましい感触と、恥辱に気が狂いそうになる。 なにより、憎い姫様の仇に陵辱されるな
ど。
「ひいっ!」
「ほうらほら・・・ぼちぼちこいつがほしくなったんじゃないか」
 バラクーダは、にたにた笑いながら、トパーズのクリトリスに自分のモノを押しつける。
 
そして、そのまま花びらを散らすように割れ目にそってモノを擦り付ける。
「ひぎいつ!ひいいいい」
 まるで、焼けた鉄の棒を押しつけられるような熱い男のモノに、恐怖のあまりひきつっ
た悲鳴を上げた。
 さきほど目で見ただけでも震え上がるほどのバラクーダの巨根。そしていま乙女の最も
秘めやかな部分に押しつけられた感触。
 全てが恐怖の対象でしかなかった。
『姫君はこのような恐ろしい男に、このようなおぞましいモノに、純潔を引き裂かれたと
いうのか・・・・あの、清らかな姫が・・・』 トパーズの脳裏に、出航のときの幸せに
満ちたオーロラ姫の笑顔が浮かんだ。あの姫君が、この恐ろしい海賊にどんな仕打ちを受
けたのか・・・。あの気高い姫君が、どんなふうに海賊達の手で恥辱と汚辱にまみれてい
ったのか。
 そして、自分もその海賊に純潔を汚されようとしているのだ。
 惨めさ、無念さ、そして絶望、そんな感情がトパーズの頭の中を交錯していく。
「おい、小娘恐いか!」
 バラクーダは責めの手をいったん留めて、トパーズの顔をのぞき込む。
 トパーズはそれには応えず、けなげにもバラクーダを睨み返す。
「・・・ふふふ、よければ助けてやってもいいんだぜ」
 バラクーダが思いがけないことを言い出す。トパーズにはバラクーダの考えなど読めよ
うはずもない。しかし、よからぬ企みがあるのは感じてとれた。
「俺はこう見えても紳士なんだ。お前が俺の頼みを聞いてくれれば、ときはなってやって
もいい」
 バラクーダが妙に猫なで声で話し出す。なにをたくらんでいるというのか。
 トパーズは相変わらずバラクーダを睨み返す。
「おお恐!そんな恐い顔をするもんじゃねえぜ。せっかくの美人がだいなしだぜ」
「なにが言いたいんだ」
 トパーズは言い返す。
「なに、オーロラ姫の墓参がしたいだけさ。オルフェ王子は、町の者にさえ内緒で姫君の
祠を建てたというじゃないか。それが知りたいだけさ」
「なんだと!姫様の墓参だと!ふざけるな!なにをたくらんでいるんだ」
 バラクーダの思わぬ言葉にトパーズは激しい口調で言い返す。
「おまえになど教えることはない!」
「・・・そうかい、おまえさんがその覚悟なら、ここで俺様はじめ全員で犯し抜いたあげ
く。俺達の性奴隷にでもなってもらうか。あるいはそのまま他国にでも売り飛ばしてやろ
うか」
「・・・・・・・・」
 一転、大声で脅しを賭けるバラクーダ。しかし、トパーズはそれには応えない。
「そうかい、覚悟はできているってのかい」
 バラクーダは脅しもすかしも効き目のないトパーズにあきれかえったようだ。
 しかしこんなことであきらめるような男ではない。まだまだ、奥の手を用意していたの
だ。   
「おい、つれてきな!」
「へい」
 バラクーダが奥に声を掛ける。それに応えるように奥から男が一人の女を引っ立ててき
た。
 トパーズは引き連れられてきた女を見て驚いた。
「ああ、コニー!」
「トパーズ様」
「おい、お前が言うことを聞かないと言うなら、この娘をこいつらにくれてやるぞ」
 バラクーダや赤鼻達を取り囲んでいた海賊達が一斉にコニーの方を向いた。
「なんと卑怯な!この娘に何の罪があるというんだ!もうその娘はこの国には関係ないん
だ」
 それは、トパーズが峠まで送り届けた元侍女のコニーだった。海賊達は商人の馬車を襲
い、コニーをさらってきていたのだ。
 かわいそうに、つつましいながらも幸せに
なろうと旅だったコニーを、暴力で連れ去ってきたのだ。
 コニーは海賊の手下に羽交い締めにされ、かわいそうにガタガタと震えている。
「おい、少し恥ずかしい目に遭わせてやれ」
「へい、へへへへ・・・」
「ひいっ!やだああ!」
 バラクーダの声に応じて、海賊がコニーの上着を引き裂く。
「ひいい!」
 びりびりと絹の破れる音がして、コニーの肉付きのよい上半身が露になる。勢いよく引
き裂いたため、キャミソールの肩紐が落ち、片側の乳房が露になる。
「コニー!やめろ!なにをするんだ!その娘は関係ない!」
 トパーズが悲鳴に近い声でバラクーダに訴える。しかし、バラクーダはその声に耳も貸
さず冷たく次の命令をだす。
「今度はスカートだ!」
「へい!へへへ・・・」
「いやっつ!いやああ!トパーズ様あ」
 コニーのドレスのスカートが、その下のペチコートが捲り上げられた。
 初夜を迎える花嫁である、精いっぱいのオシャレにと、地味ながらレースのついたドロ
ワースがあらわれた。
「つぎだ!ささっとやれ!」
 バラクーダの声に男がドロワースの紐を引き裂いた。花のようなドロワースが引き降ろ
されると。そこには女らしいまるく肉付きのいい柔肌があらわれた。
「こいつはたまんねえ!」
「女兵士もいいが!初夜の花嫁を先にいただけるなんてよ!」
「あの、白いケツがたまらねえ!」
 手下どもが一斉に囃し立てる。その目は血走っていて、今にも襲いかかろうと言う勢い
だ。
「やめろ!わたしを!私を犯せ!その娘は離してやってくれ!頼む!」
 トパーズの声はすでに哀願であった。仕えるべき姫君は無惨な最期を遂げ、さらに妹の
ようにかわいがってきたコニーが目の前で海賊どものさらし者になっている。このうえコニ
ーが海賊どもの手に掛かって陵辱されるなど、トパーズには耐えられる者ではなかった。
 いっそ自分の身が犯されたほうが・・・・。
 そのときバラクーダが非情に言い放った。
「オーロラ姫の墓の在処を言え!」
「くっ!」
「お前が守るべきはオーロラ姫だろう!なんんで姫を守れなかったオルフェになど忠誠を
尽くすことがあるのだ!さっさと言え!」
「きゃああああ!トパーズ様ああ」
「コニー!」
 既にコニーは手下どもに丸裸にされていた。暗闇の中で、コニーの白い裸体に手下ども
が群がっていた。
「・・・・南の山の林の・・・なかに・・・」
「そうか!上手く隠しやがったもんだ」
「だからもうやめてくれ・・・私を・・・私ならどんなめにあってもかまわぬ・・・・」
 トパーズは涙ながらに哀願する。すでに全てのほこりも失ったかのように、バラクーダ
にすがりついた。
「ひいっつ!トパーズ様!きゃああああ!」
 その時コニーの悲鳴が上がった。コニーはそのからだを一杯に開かれ、手下どもにのし
かかられていた。
「ひきょうな!約束を違えるとは!」
「あの娘にはもう用はない!用があるのはお前だ」
 バラクーダは、トパーズの縄を解き、トパーズの抵抗も受け流し、軽くかつぎ上げると、
自分の部屋へと入っていった。
「お、おれだ!俺が最初にぶち込むんだ!」
「なにをいいやがる!」
 手下どもは先陣をとろうと言い争う。その時、あの赤鼻が割り込んだ。
「俺がいただくんだ。ひっこんでいろ!」
 あのアリスの処女を奪い、さらにはバラクーダの手を離れたオーロラ姫の先陣を切った
この男はどんなときでも先陣を切りたがる。
 一番の荒くれ者なのでバラクーダ以外にこの男を停めることはできない。
 赤鼻は恐怖に泣きじゃくるコニーにのしかかった。
「ひひひ・・・なんて可愛いんだ。ぽちゃぽちゃしたいい身体をしてやがる」
「ひいっ!!いや!いやああ!」
「へへへ・・もっと泣きないま俺のでかいやつをぶち込んでやるからな」
 顔を手で覆い必死になって哀願するコニーの花弁を無遠慮に、まさぐると自分のモノで
入り口を探し出す。
「おおお、かわいい満腔だ!・・・。それっ!」
「ひぎっ!ひいいいいい!痛い!」
 コニーの悲鳴が響きわたった。ついにコニーも手下どもの手に掛かってしまったのだ。

 トパーズは部屋の外のコニーの悲鳴を聞きながら、茫然としていた。必死に守ろうとし
ていたもの全てを失ってしまったのだ。
 そして自分の純潔さえ・・・・。
「こんなにやりたくなった女は久しぶりだ、そう、お前の大事な姫君以来だ」
「・・・・・・」
 姫様を、コニーを守れなかった。そして今その憎い男に・・・。まるで譫言のように呟
くトパーズ。しかし確実に破滅の時は迫っていたのだ。
 バラクーダは何の抵抗もしなくなったトパーズの脚を大きく広げると肩にかつぐ、そし
て、なんの愛撫もなく、トパーズの満腔に巨大な一物をぶち込んだ。
「ひぎっつ!ぎゃああああ!」
 まるで灼熱に燃える鉄棒を突っ込まれたような激しい痛みに。トパーズは悲鳴を上げる。
「こいつはきつい!なかなかの代物だ!たっぷりとかわいがってやる!まずは俺の一番濃
い奴をくれてやるぜ」
「ひいっ!い、いや!中は!中はいやああ!」
 覚悟はとうにできていたはずであった。しかし、トパーズはついさっきまで純潔の乙女
だったのだ。思いも掛けぬ激しい痛みと、妊娠の恐怖に、泣き叫んだ。
「そうだ!泣け!もっとわめきちらせ!オーロラ姫のように!」
「ひい!いやああ!恐い、恐いいいい」
「そうだ、そうだ。その調子だ。そら、一発目を出してやるぞ」
「ひいっ!いやあ〜・・・・・」
 激しい突入のあと、熱い噴射をぶちまけられトパーズは気を失った。
 しかし、バラクーダの責めはこれからなのだ。
 まず最初に自分の精をそそぎ込む。そうしておいてから本格的に責めに入る。それは、
オーロラ姫の時と一つも変わらない。
 バラクーダは、何度吐き出しても衰えない自慢のモノでトパーズを責めていった。


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