ダーナ氷の女王 第二部 第7話 3
マナは暗闇の中で目覚めた。辺り一面に霧が巻いて、ここがどこであるか全くわからない。
「う・・・」
体を動かそうとするが金縛りでもあっているのか、動く事が出来ない。
手足どころか、髪の毛一本動かす事が出来ない。
唇も動かず、喋る事も出来ないのだ。
「目が覚めたのかい?」
霧の向うから声がする。女の声のようだ。
「・・・・・・どこ・・ここはどこ・・・?あなたは、だれ?」
マナは声が出ない。動かない口を懸命に動かそうとする。
「心配はいらない・・。言葉などしゃべれなくともお前の言いたい事はわかる」
相手はマナの心を読みとっているようだ。
やがて、霧の中から声の主が姿を現した。
それは、あの高台からマナを連れ去った女。
砂漠の魔女だ。
「・・さっきの」
マナはようやく気が付いたらしい。
魔女がダーナの声色を使ったのだ。
マナはダーナが母である事など知らない。いや、自分に母親のいる事さえ知らないのだ。
だがマナは、それとは知らぬ母親の声にひかれ、魔女の手に堕ちてしまったのだ。
「ここはお前の産まれたところ。そしてお前を産んだのはわたしなんだよ・・」
魔女が再びダーナの声色を使う。なにも知らないマナをだまそうとしている。
だが、それをマナがわかろうはずもない。
「ここで産まれた?うそだ!わたし猫族だもん。猫族の村で生まれたんだ」
それでも、懸命に逆らおうとする。猫族の特徴である大きな耳をピンと立てて。
自分が猫族である事を証明しようとするかのように。
「そう、たしかにお前はガインとわたしの娘。姿は猫族でも、わたしの娘には違いないんだよ・・」
「え・・・」
魔女の真に迫った演技に、マナの心は揺らいでいく。
マナも自分に母親がいないのには気づいていた。
だが、ガインはなにも言ってくれないし。
マナも聞いた事はなかった・・。
マナの心はゆらいだ・・。
「・・あなた、わたしのお母さんなの?・・・」
「そうよ・・」
「なら、どうして姿を見せてくれないの?お母さんかどうかわからないよ・・」
「・・それはね。マナ。わたしが猫族とはかけ離れた姿をしているからよ・・。でも、安心して。マナも今にわたしと同じ姿になるの・・・猫族じゃなくなるのよ?」
「猫族じゃなくなる?そんなのヤダ・・この耳だってお気に入りなのに・・・」
マナの足元になにかが迫ってきた。水のように見えるが、水ではない。
『なにか』は、膨れあがって、マナの下半身を飲み込んでいく。
「や・・あっ!・・なによこれ!」
ぴちゃ・・とぷ・・・・
『なにか』は生き物のようにマナの足を這い上がり。股間へと向かう。
「心配ないの・・あなたをわたしと同じ姿にする儀式。心配ないわ・・」
魔女がつぶやいた・・。
「ひっ!・・いやあっ!!・・」
マナの下半身におぞましい感触が伝わってくる。
『なにか』はアンデッドのなれの果て・・。身体が全てくさり、おぞましい欲望だけで動くスライム。
マナの幼い両足を舐めるように這い上がり。まだ幼い股間を目指している。
ちゃぷ・・とぷ・・・にゅるう・・・・
「やめて!やめてえ!」
なにも知らぬマナにも、そのおぞましさは伝わる。
本能が恐怖を、怖れを感じ泣き叫ぶ。
だが、あいかわらず身動きは出来ない。
這い上がってくるスライムのおぞましい触感に、震え、泣き叫ぶ・・。
「心配ないのよ、これがすめばあなたはわたしの娘になれるのだから・・・アハハハ・・」
「いやっ!いや〜っ!!」
スライムはマナの下半身に張り付いたまま、じわじわとせり上がってきた。
下半身に異様な感触が伝わり、やがてその感触すら失せて行く。
「いや・・あ・・あ・・・う・・・・・」
口には出せないまでも、懸命に拒む叫びが魔女に伝わる。
幼いながらも、マナは必死に抵抗しているのだ。
「こしゃくな娘。だが、それもいつまで持つか・・」
マナの抵抗を楽しむかのように、魔女が冷酷な笑みを浮かべる。
「あ・・くう、あ・・あ・・やあ・・」
マナの悲鳴はとぎれとぎれになって行く。
下半身は既にスライムに覆われ、あらわになった股間へと迫って行く。
やがて・・。
スライムが股間に到達した。
まだ幼い秘穴に忍び込んでくる。
「あ・・・きゃ・・・」
マナの悲鳴がとぎれた。
スライムは、幼い股間に侵入を始めた。