ダーナ氷の女王 5話 3
「魔女様!無事にお役目は果たしましただ」
「そうさな、思った以上のよい仕事をしてくれた。ただ、孕ませるとまでは言わなかったような気がするがな」
「へ、へへへへ・・・・」
ノーズがへらへらと照れ笑いをする。
こちらは砂漠の魔女の広間だ、先ほどまでのダーナへの陵辱と、出産の騒ぎが嘘のように静まりかえってる。
そこには、砂漠の魔女と、ドモン、ノーズの三人だけが残っていた。
「・・・お約束のモノを・・・・」
ドモンが口を開く。砂漠の魔女はこの男達にダーナの誘拐の謝礼を約束していたのだ。
ドモン達は近くの漁港に住んではいたが、他の者達とは違い、今までも海賊まがいのことをやっては暮らしていたのだ。
「ふふふ・・・あわてることはない。それとも、あの大男のように仏心でも付いたのか?」
それはガインのことだ。ガインは獣人のあいのこだった。ダーナの子供が獣人であったことを知ると、ガインは褒美に娘を欲しいと頼み込んだのだ。あまりのことに(厄介払いができるという意味もあって)魔女はガインにその娘をくれてやることにしたのだ。
「いえ!めっそうもない!」
「そうか、もっとちこうよれ」
「へへい・・・」
そのとき魔女の目が淫猥な光を放った。
突然立ち上がると、黒いドレスをするすると脱ぎはじめた。
「ま、魔女様・・・・」
男達の前に魔女の妖しくも美しい白い肌が暗闇の中に浮き上がった。
「どうじゃ、あのような小娘にはいいかげん飽きがきたであろう・・・・」
魔女の年齢など判るはずもなかった。だが暗闇の中に妖しく光る魔女の裸体に男達は虜になった。
「・・・よ、よろしいので?」
「お前達が、どのようなモノであの小娘をいたぶったのか、味わってみたくなってのう」
魔女の目がさらに淫猥な光を帯びた。
男達には逆らうことなどできはしなかった。