古城の艶舞(後編)3

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「・・・・ピ、ピエール様・・・・」
 パトリシア姫がやっと薄目を開いた。そこには、あの、優しくいとおしいピエール王子
がいたからだ。
「パトリシア・・・・」
 ピエールは、パトリシアを優しく抱きしめようとした。しかし、その時ピエールは自分
の中の激しい感情を抑えることができなくなっていた。
「ピエール様・・・え・・・?・・・」
 その時ピエールの行動にパトリシア姫は言葉を失った。
 突然ピエールは返り血を浴びた着衣を脱ぎだした。下半身を覆うタイツをじれったそう
に脱ぎさると、そこには、あのドワーガのものより巨大な一物がそびえ立っていた。
「ピエール様!そ、そんな!」
「パトリシア!お前は俺のものだ!」
 獣じみた大声を張り上げると、パトリシアに襲いかかった。
「あああ!だめ!だめえ!痛いのお!」
 問答無用!既に出血と!兄のはなった精液の力を借りて、ピエールの巨大なペニスはパ
トリシア姫の更に奥底へと突入した。
「ピエール様!だめ!痛いの!すごく痛い!だめえええ!」
 ピエールは明らかに処女膜の抵抗を感じた。
そして、それを深々と引き裂いた感触も。
 それは、パトリシア姫のあげる激しい悲鳴が事実を物語っていた。
どうやら兄のものは十分に奥底まで入り込んではいなかったようだ。
 あまりに狭いパトリシアの膣に、兄は処女膜の一部を傷つけたに過ぎなかったのだ。
 色事の手練手管に優れた男が、踊りで鍛え上げられた姫の筋肉の締め付けに、敢えなく
果てたのだと思うと、ピエールは無性におかしくなった。
 そしてまれにみる締め付けは、まだ経験のないピエールをも簡単にフィニッシュへと導
く。
「おおお!なんてきついんだ!パトリシアもう、もう!出てしまうぞ!」 「ああっ!だめです!ピエール様!まだ!まだ!式も挙げてないと言うのに!そんな!あ ああ!」  ピエールは苦し紛れにより奥深く突き進めようと激しく腰を振って姫を責めあげる。 「い、痛い!痛いっ!だめっ!痛いの!」 「出すぞ!パトリシア!お前の中に!そらっ!そらっ!」  ピエールは少しでも多くの精子をそそぎ込もうと激しくパトリシア姫を責めあげる。 「ああっ!だめです!まだだめ!お母さまに!お母さまに叱られます!」 「お前は俺のものだ!獣どもの子種なんぞ!けちらしてやる!そらっ!そりゃっ!」  ピエールはまるで自分が獣と化したように激しくパトリシアの中に打ち込む。  パトリシアもまた、さっき以上に内臓の奥底までかき回される痛みに悲鳴を上げながら も、内側から沸き上がってくる何かを感じとっていた。 「お前が!お前が俺をここまで変えさせたんだ!独り身の男に肌着を送りつけられておと なしく抱いて寝る男などおるものか!お前もこの時を待っていたんだろう!」  ピエールは自分がなにを言っているのかわからなくなっている。この国に来てから起こ った様々な刺激的なこと。それはピエールの中に眠っていた雄の本能を呼び起こすものば かりだった。 「・・・・でも、でも・・・・・ピ、ピエール様そんな・・・そんな・・・・」  パトリシア自身がそんな男の生理を知るはずもないと知りながらも、ピエールはパトリ シアをなじる。  パトリシアも薄々感じていた。あの衣装の秘密。そして、決まりとはいえ自分のその日 着けた肌着を渡す差恥。そして、それが殿方にどのように扱われるかまで・・・。その全 てを知らぬまでも。知らず知らず股間を濡らしてしまったことなど・・・。 「・・・・あああ・・・言わないで!そんなこと・・・おっしゃっちゃ・・・・」  ピエールは、パトリシアが薄々ながらも知っていたことに、更に興奮を増した。 「そうだ!パトリシア!お前もこの時を待っていたのだろう!今充分にくれてやる!」 「だめっ!ピエール様だめええええ・・・」どぴゅ!激しい原液がパトリシアの内部へと 打ち出される。そして!それは子宮内部へと入り込み!そのあまりに多い射出量は、獣達 の精液をはじき出すかのように外へと溢れ帰った。  数日後、なにもなかったかのように、無事に式典は執り行われた。  そう、実際になにもなかったのだ。あの乱暴者達は、ただの盗賊として葬られたし。兄 の一行は、盗賊達に夜襲をかけられ非業の最期をとげたと伝えられた。 ピエールとパトリシア姫は人々の祝福の中で無事に夫婦となった。  特に、式典での姫の踊りは歴代の姫君の中でも指折り数えられる名演であったといわれ。 後にこの踊りが、大国に伝えられ、後のバレエの基礎になったとも伝えられる。  その後ピエールとパトリシアは多くの子をもって幸せに暮らしたと言われる。

終わり
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