古城の艶舞5
パトリシア姫の危機など知る由もないピエールは、まだ眠りにつけないでいた。 ふと気づくと、ベットの枕元に何か包みがある。 「なんだこれは・・・」 ピエールは手探りで引き寄せると、手紙が添えられている。それは、姫からの手紙だった。 『愛しいピエール様 私どのもの国のしきたりで、正式な挙式の日まで、同室になることはできませんが。その かわり、お会いしたその日から、私が直接身につけた肌着は、すべてピエール様に差し上 げねばなりません。お寂しいでしょうが、これを私と思って、大事にして下さりませ』 「なんと・・・・」 その文面を読んで仰天したピエールは、その包みを開けていく。 晩餐会で姫がしていた手袋、さらには、フリルが散りばめられたドロワース。キャミソ ール、さらには舞台用の白いタイツまでがきちんとたたんで入っていた。当然洗濯はされ ていない。包みを開けると姫の体臭がピエールの感情を刺激する。 「・・・変わった風習の国とは聞いていたが・・・」 パトリシア姫は、このようなものを若い男に送ればどうなるか知っているのだろうか? 手紙の端はしに、文章を選んで恥じらいながら書いたあとが見える。男の欲情を知らぬ までも、自分の肌着を洗濯もせずに渡すとは いくら慣習とはいえ、姫の恥じらいはどれほどのものであったろうか? 「・・・・いかんいかん・・・」 ピエールは、いかな慣習とはいえ、中身を覗き込むのは、姫に対する無礼と感じ、慌て て包み直す。 しかし、ピエールが自分を押さえられたのはそこまでだった。 再び、包みを開けると、もっとも気になる下着・・・。ドロワースを広げてかざしてみ る。純白の可愛らしい下着だ。しかしその股間部に、汗ではない黄ばんだ染みを発見した。 「姫は・・・ボクと踊りながら・・・・」 ピエールは、姫の肌着をベットの上に広げていく。異常な興奮が全身を貫く。 そして、舞台用のタイツにも同じ染みを発見したピエールは、自分の股間で爆発しそうな ペニスを掴み出すと手淫に耽った。 「あ、あああ・・・」 それはあっと言うまだった。爆発した精液はベットの上に広げられた、姫のドロワースに ふりかかった・・・。 その時だった・・・・。 「・・・・ピエール様・・・・・・」 それはパトリシアの声だった。