*A week・第4日目(6)

T.MIYAKAWA


「!!」
 この突然の出来事に、王子は驚きを隠せないでいた。
(え…!?)
 王子はイザベラがローブの下に何も着ていなかった事に気が付いた。
 イザベラはキスをしながら舌を起用に動かして王子の口をこじ開けて、舌を口の奥へと
潜り込ませていた。

 イザベラがキスを続けているにも関わらず、王子は何も抵抗が出来ないでいた。
 辺りに漂う不思議な香りが王子の体から力を奪っていくからだった。
 その香りはイザベラの体から漂っていた。
(どうしてだ?
 この香りを嗅ぐと体に力が入らないんだろう…。)
 そう思いながら王子はイザベラにされるがままでいた。

しばらくして、ようやくイザベラは王子の唇を離した。
 唇が離れた時、舌の先からは一筋の白い糸が見えていた。
 その糸を見つめながらイザベラは頬を赤らめていた。
「王子様どうかしましたか?
 私が来たのがそんなに嬉し買ったのですか?」
 王子が興奮して顔を赤くなっているのを見て、イザベラは笑顔で尋ねた。
「…そんな事ないよ。」
 王子は小声で言ってイザベラから視線をそらした。

「フフフ…照れてるんですか?
 王子様のそういうところ、とてもかわいいですよ。」
 イザベラは妖しい笑顔を浮かべながら王子のズボンに手を掛けると、勢いよく
下へとずりおろした。
 今まで窮屈だったのか、勃起した股間がズボンから勢いよく飛び出してきた。
「ああ…。」
 下半身を剥き出しにされて、王子は恥ずかしさのあまりに表情が沈んでいった。
「ココがこんなに元気なんて、私も楽しみがいがあります。」
 そう言い終えると、イザベラはそのそそり立った王子の股間を咥え込んでしまった。
「!!」
 キスに続くこの不意打ちに王子はさっきまでの沈んだ表情が一気に吹き飛んでしまった。

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