バラステア戦記

第十八話

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「あああああ!あああああん・・・・うううううういいいいいいいい」
バラステア軍の総帥、クレファー・ロロイの幕舎では男に組み敷かれたアリアが激しい嬌
声をあげている。
「ああああ・・・・いい・・・いい・・・・もっと・・・・激しく・・・・・!」
クレファーの不気味な魔力により淫らな雌と化した辺境の英雄・アリアは、燃えるように
男を求めるその淫らな体を憎き敵国の将軍に存分に犯されている。
「ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・・」
クレファーは無表情のままアリアを激しく突き上げる。リュウとは違った激しい攻め立て
にアリアは何度も何度も女の絶頂を極めていく。
「あああああ・・・また・・・・いく・・・・・!」
電気ショックを与えられたかのようにアリアは白目を剥いてぶるぶると痙攣する。その秘
部はクレファーを強く締め付けるが、クレファーはその不気味な欲望をなかなか放出しな
い。
「ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・・」
アリアが絶頂を極めてもクレファーは一切かまわずにストロークを続ける。一糸纏わぬ全
裸のアリアは豊かな乳房を揺らしながらクレファーに攻め立てられている。長く美しいブ
ロンドの髪が汗で顔に張り付いている。アリアは理性を取り戻せないままにクレファーに
犯されている。
(あああ・・・・おかしくなっていく・・・・)
「ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・ふん・・・・」
アリアが5度めの絶頂を迎えた時、クレファーはその欲望の滾りを放出した。
(ドクン・・・・ドクン・・・・ドクン・・・・)
アリアの中に白濁液がそそぎこまれる。アリアの秘部はそれを一滴残らず搾り取るために
クレファーを締め付ける。
「体も最高だ」
全身が脱力したアリアの股からしゃあああああっと音がして尿があふれ出す。アリアはク
レファーに欲望をそそぎこまれたことも自分が失禁したことも気付かずに青白くなった唇
をぶるぶると振るわせている。
「あう・・・・あううううう・・・・」
この数日間、アリアはクレファーに犯され続けた。女には無頓着なクレファーだが気に入
った女はとことん犯す。寝る時と食事の時以外、クレファーはアリアを犯した。そしてア
リアはその快感無しではじっとしていられなくなっていった。
「あああ・・・・・クレファー・・・・もっと・・・・犯して・・・・・!」
クレファーは美しいアリアの肉体を隅々まで堪能した。アリアの体でクレファーの手と口
が触れていない部分は無かった。アリアが失神してもクレファーはその攻めをやめなかっ
た。
「いい・・・・いい・・・・ああ・・・・・もっと・・・・・」
肉体的にも精神的にもアリアはクレファーに破壊されていった。辺境の英雄・アリアはそ
の憎き敵に落とされていった。いくら戦おうとも自分は女であるということを体に刻み込
まれていった。

 ソード・ロックは無惨に崩れ落ち、かろうじて脱出したアイルランガ兵たちは次々にバ
ラステア軍に捕らえられた。
スーチェンとルルもバラステア軍の捕虜となった。捕らえられたアイルランガ兵達は奴隷
として売買される為にバラ・シティへ連行されるのである。
(くそ・・・これまでか)
「あきらめてはいけませんよ」
ルルがスーチェンを励ます。そして癒しの魔法でスーチェンの傷だらけの体を照らし始め
た。
「ルル、無理をするな。おまえの魔力も限界に近いはずだ」
「私は平気です。・・・・それよりもリュウが気がかりです。リュウは助かったのでしょ
うか」
「リュウ・・・・・」
捕らえられた者たちは男女関係なく捕虜収容の檻の中へ押し込まれていた。リュウもこの
中に入れられているかも知れないし、要塞崩壊の時にすでに死んでしまったかも知れなか
った。

アイルランガ王宮とソードロック要塞を制圧したバラステア軍の主力部隊はバラ・シティ
へと引き返して行く。バランに捕らえられたリンスとリリーも皇帝カルノアの前に連行さ
れるのである。
(くそっ・・・・本当に美しい姫だ・・・・・このまま色狂いの皇帝の前に連れていくの
はもったいねえぜ・・・・)
バランは今まで見たことのない程の美しい美姉妹をこのまま手も触れずにおくのがくやし
くてしようがないのである。だが皇帝に逆らう程の度胸を彼は持ち合わせていなかった。
(くそっ・・・・アリアはクレファーのものになってしまったし、俺だけいいとこなしじ
ゃねえか)
囚われの身でありながら、リンス=ハルは毅然とした態度を崩さなかった。妹のリリーは
この今だ信じられない状況におびえきっている。毎日泣きながらの日々である。
(わたしだって怖くてしようがない)
ソード・ロックの要塞はバラステア軍によって落とされ、多くの兵が捕虜となった。リン
スはリュウの行方が気になっていた。
(どうか生きていて)
美しい二人の姫に、バラステア兵たちは好色な視線を常にむけていた。
(なんて美しい女だ)
(俺の女にしてえ)
(裸にしてひいひい言わしてやりてえな・・・)
(どうせ陛下に好き放題されるのさ)
リンスは自分を目で犯すバラステア兵たちのいやらしい視線に必死で耐えていた。そして
リュウのことを思った。自分とリュウはこのまま永遠に結ばれることはないであろう。も
う会うこともできない。しかし自分には死ぬことも許されていないのだ。
(私の命は・・・・・・)
リンスはカルノアを殺して自分も死ぬ覚悟であった。



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