ネイロスの3戦姫・番外編
   ※この話は本編のストーリーとは直接関係ありません


その.1 エスメラルダと黒い魔獣  

「ハアハア・・・残ったのはボクだけか・・・」
 エスメラルダは単独で森の中を逃げていた。
 ネイロスに進撃してきた黒獣兵団と激突したネイロス軍は、圧倒的な戦闘力を持つ黒獣
兵団に敗退し、先陣を切って戦っていたネイロスの戦姫エスメラルダは仲間の兵士とはぐ
れ、森をさ迷っていた。
 「みんな大丈夫かな・・・無事ネイロスに帰ってるといいけど。」
 仲間の安否を気遣いながら、ネイロスへの帰還を急ぐエスメラルダ。だが、辺りは夜の
帳が降り始める時刻となっており、森の中では夜ともなれば熊や狼などの猛獣が出没する。
 道に迷っているエスメラルダは早急に身を隠せる場所を探さねばならなくなっていた。
 「もうダメ・・・足が動かない・・・」
 無理のない事であった。いくらネイロス一の勇猛さを誇る戦姫であっても、銃で武装し
た黒獣兵団相手では限界があった。
 追っ手の兵達の執拗な追撃から辛うじて逃げ延びていた彼女は酷く疲れており、道を進
む気力さえ残っていなかった。
 片手に持っている武器のドラゴン・ツイスターが、やけに重く感じられる。
 「どこか休む所は・・・」
 微かな夕日の明かりを頼りに、休める場所を探すエスメラルダ。
 「あ、あった!!」
 不意にエスメラルダが歓喜の声を上げた。
 山の中ほどに、小さな洞窟があったのだ。高さ2mほどの入り口が山肌にポッカリと口
を開けている。
 それはまるでエスメラルダを待っていたかのようであった。
 「そうだ、明かりを。」
 懐から火種のライターを取り出し、足元の枯れ枝に火を付けると洞窟の中を照らした。
 中の奥行きは数メートルほどで、追っ手や森の猛獣から身を隠すには絶好の場所であっ
た。
 地面は湿っておらず、身体を横たえても不快感は無い。
 「ふう・・・疲れた・・・」
 エスメラルダは酷い疲れのため、鎧を装着したまま即座に眠りに落ちた。
 
 「ん・・・まだ夜か・・・」
 彼女が眠りについてから、どれほどの時間が経過したのであろう。
 目を覚ましたエスメラルダは、今の時間がまだ真夜中である事を理解した。
 「今日は満月だったんだ。」
 洞窟の正面から満月の光が差し込み、洞窟全体が青い光で満たされている。
 眠い目を擦りながら、もう一度眠ろうとしたその時である。
 「?・・・だれっ!?」
 洞窟の外から何者かが近づいてくる気配を感じ、思わず身構えた。
 黒獣兵団の追っ手か?そう思ったエスメラルダは傍らのドラゴン・ツイスターを手に持
って入り口を凝視した。
 ジャリ、ジャリ・・・
 足音が洞窟に迫る。そして、洞窟の入り口に巨大な黒い影が出現した。
 「あ、ああ・・・。」
 エスメラルダは声を失った。影の正体は巨大な黒い狼であった。ランランと光る鋭い目
をエスメラルダに向ける黒い狼。
 全身が漆黒の毛で覆われたその狼は、体長2メートルはあろう巨躯を揺らし、ゆっくり
と近寄ってくる。
 エスメラルダの潜んでいた洞窟は、この凶悪な猛獣の棲み家だったのだ。
 「しまった・・・」
 後悔するが、すでに遅い。こうなったら眼前の猛獣を倒して脱出するしかない。
 「このおっ!!」
 恐怖を跳ね除け、ドラゴン・ツイスターを黒い狼に突き出した。
 「ヴワオオオーンッ!!」
 くわっと開かれた黒い狼の口から鋭い咆哮が響き、その瞬間、ドラゴン・ツイスターが
木っ端微塵に砕け散った。
 「ああっ、そんな!?」
 消滅したドラゴン・ツイスターに、エスメラルダは愕然とする。
 「よくもボクのドラゴン・ツイスターをっ、この化け物めっ!!」
 拳を振り上げ、化け物の顔面を強打した。
 「・・・グルル・・・」
 黒い狼は、屈強なパワーを誇るエスメラルダのパンチを受けても全くダメージを負って
いない。
 そしてニヤリと笑い、驚愕するエスメラルダの目を見据えた。
 「うあっ!?・・・あああ。」
 黒い狼の眼光を浴びたその途端、エスメラルダは金縛りにあったかのように動けなくな
った。
 よろっと後ろによろめき、地面に倒れ伏した。
 「うあは・・・こ、こっちにくるな・・・」
 手足がしびれ、体を起こす事すらできない。眼光によって自由を奪われたエスメラルダ
に、黒い狼の巨躯が覆い被さる。
 「ひいいっ。」
 恐怖に怯えるエスメラルダを見て、再び邪悪な笑いを浮かべる化け物。
 「ガウルル・・・」
 唸り声を上げ、エスメラルダの胸の鎧を口でくわえた。そして力任せに引き剥がす。
 「きゃああーっ!!」
 絶叫が洞窟に響く。上半身の鎧を奪われ、エスメラルダの白く大きな巨乳が露になった。
 そして黒い狼は口にくわえた鎧をバリバリと噛み砕いた。
 「あわわ・・・」
 鋼鉄の鎧が粉々になり、破片がエスメラルダの顔に落ちた。
 「ニイイ・・・」
 露になった巨乳に顔を近づけた化け物は、炎の様に真っ赤な舌を出して巨乳を舐め始め
る。
 生温かい舌が動けないエスメラルダの乳房を、乳首を弄った。
 「いいい、やああーっ!!」
 おぞましい感触に、手足を震わせて身をよじるが、身体に力が入らず化け物にされるが
ままのエスメラルダ。
 「グフッ、グフフ・・・」
 無抵抗のエスメラルダの下半身に鼻先を近づけた黒い狼は、腰を守っているハイレグ型
のウェストガードをクンクンと嗅ぎ始めた。そしてウェストガードを咥えてゆっくりと下
にずり下ろし始めた。
 「や、やめろ・・・この、変態めっ!!」
 エスメラルダの声も空しく、ウェストガードは黒い狼によって下着と一緒に下ろされ、
下半身が丸出し状態になった。
 「グヘ、グヘ・・・イイ匂イダァ・・・」
 エスメラルダは顔面蒼白になった。エスメラルダの股間を嗅いでいる黒い狼が、なんと
言葉を喋り始めたのだ。
 「し、喋った・・・」
 「グヒヒ・・・喋ッテ悪イカヨゥ・・・グヒヒ・・・」
 黒い狼は地獄から響くような薄気味悪い声でうめき、口元を邪悪に歪めてエスメラルダ
の陰毛に鼻先を押し当てた。
 「あうっ・・・」
 化け物の長い舌がエスメラルダの股間を、そして秘部をグチャグチャと舐める。
 「ひいいやああっ!!」
 狂おしい恐怖と恥かしさに、さすがの戦姫も悲鳴を上げて泣きじゃくった。
 「クク・・・イイ声デ泣キヤガル・・・」
 化け物は顔を上にあげると、ゆっくりと体を起こした。
 「あひいっ!?」
 動けない彼女の眼前に、黒い剛毛に覆われた禍禍しいほどに怒張したイチモツが迫った。
 「や、やめろ・・・何するんだーっ!!あ、あひっ!?」
 黒い狼に圧し掛かられたエスメラルダは、これから自分がこの化け物に何をされるかを
察して激しく身悶えた。
 「逃ゲラレルトデモ思ッテンノカァ・・・大人シクシロォ・・・」
 エスメラルダの秘部に、邪悪なイチモツが押し当てられる。
 「あ、ひいいっ、やめて、やめてーっ!!」
 悲鳴を上げるエスメラルダの大事な部分に、巨大なイチモツがねじ込まれた。
 「ひっ!!」
 おぞましい感触に、エスメラルダは狂わんばかりに足掻く。
 「グヒヒーッ。」
 激しく腰を振る化け物。そして
 「グウオ〜ンッ!!」
 黒い狼は雄叫びを上げ、おぞましい液体をエスメラルダの膣内に放出する。
 「あ、あう・・・」
 白目を向き、動けなくなるエスメラルダ。
 「グウヘヘ・・・オマエハ俺ノ子供ヲ産ムンダァ・・・邪悪ナ俺ノ子供ヲナァ・・・」
 化け物がそう言った途端、エスメラルダの下腹部が急激に膨らみ始めた。腹の中で何か
が蠢いている。それは・・・
 「ひいいっ!!い、いやだああーっ!!」
 
 「うわあーっ!!」
 ベッドの上で寝ていたエスメラルダは、大声を張り上げて飛び起きた。
 「たすけて・・・って?ここは・・・ボクの寝室?」
 寝ぼけ眼で辺りを見まわす。そこは暗い洞窟の中ではない。見なれた自分の寝室であっ
た。
 あの黒い狼もいない。そう、エスメラルダは悪い夢を見ていたのだ。途端に安堵と虚脱
感が訪れる。
 「はあ・・・なんだ夢だったのか・・・ん?、わあっ!!」
 目の前に、白い狼の顔がドアップで迫る。
 「きゃ〜っ、で、でたあっ!!」
 真っ青になってうろたえるエスメラルダ。
 そこには妹のルナが飼っている白い狼のアルバートが、尻尾を振りながら自分を見てい
た。
 「あ、あるばーとぉ?」
 「うぉん。」 
 エスメラルダの目が点になっている。その顔を見て嬉しそうに吠えるアルバート。
 「何やってんのバカ狼っ!!あんたのせいで変な夢を見たじゃないの!!」
 トボけた顔のアルバートを見たエスメラルダは、目を吊り上げてアルバートの頭をポコ
ッと殴った。
 「うぉーん?」
 なぜに殴る・・・八つ当たりされたアルバートは、迷惑そうに鳴いた。
 「まったく・・・汗ビッショリになっちゃった。」
 汗だらけになったタンクトップの下着を脱ぎ捨て(エスメラルダは寝ている時は下着だ
けです。ちなみにエリアスはネグリジェ、ルナはパジャマです)、パンティーだけの格好
で、シャワー室に入っていくエスメラルダ。
 
 「あー気持ちイイ・・・」
 暖かいお湯がエスメラルダの顔と巨乳に降り注ぎ、白い肌を包んだ。
 シャワーを浴びながら、先ほどの悪夢と共に全身の汗を洗い流すと、シャワーを止めて
バスタオルを手に取った。
 「?、なにこれ。」
 足元に黒い毛が落ちている事に気が付き、拾い上げた。
 「髪の毛じゃないみたい、何の毛かな。」
 それは動物の毛であったがエスメラルダは、さしたる疑問も抱かず、バスタオルを身体
に巻いてシャワー室を出ていった。
 「んふん、ふふーん・・・」
 鼻歌を歌いながら鏡の前で自慢の赤毛をといていると、部屋の入り口からアルバートが
尾を振りながら入ってきた。
 「あ〜、ボクの裸を見に来たな!?イヤラシイ奴だなアルバートは。」
 そう言いながら、足でアルバートの顔を撫でる。
 「うぉん、うぉ?ヴ・・・グウウッ!!」
 エスメラルダを見ていたアルバートが、突然目の色を変えて唸り始めた。その目は恐怖
に怯えている。
 「キャウンッ。」
 悲鳴を上げたアルバートは、尾を巻いて逃げて行った。
 「ど、どうしたのアルバート、えっ!?」
 自分の手を見たエスメラルダは声を失って櫛を落した。
 なんと・・・自分の手に動物の毛が生え始めていたのだ。
 「なに、これ・・・ひっ!?。」
 驚いて鏡を見る。胸に巻いたバスタオルが床に落ち、そこには半獣半人の姿になった自
分自身の姿があった。
 耳は巨大化して、まるで犬かネコのような尖った耳になっており、身体中からはフサフ
サした動物の毛が生えている。そして、尻には長い尻尾が・・・(ネコ娘ならぬ可愛い子
イヌ娘)
 「あ、ああ・・・ぼ、ボクは、なんでこんな姿に・・・」
 これは一体どう言う事か・・・まだ悪夢の続きを見ているのか?
 「なにしてるの姉様、そんな格好で。」
 不意に背後から声が聞こえる。声の主は妹のルナだ。
 「る、ルナッ、たすけて!!ぼ、ボクの体が、体が・・・」
 酷く混乱しているエスメラルダは、オロオロしながら妹に助けを求めた。
 「からだ?フフ・・・それがどーしたのよ。」
 「る、ルナ?」
 ルナの様子がおかしい・・・薄気味悪く笑いを浮かべ、半獣半人と化したエスメラルダ
を見据えている。
 「あたしもね、ソんな姿になレるヨぉ・・・こンナフうニナアアーッ!!」
 「き、きゃああーっ!!」
 ルナの顔と身体が裂け、その中から・・・あの悪夢の化け物が出現した。残虐に光る眼、
耳まで裂けた凶悪な口。その姿は夢に出て来た時よりも数段醜悪になっている。人間の様
に2本足で立ち上がり、おぞましいほどに怒張したイチモツを振りかざしてエスメラルダ
に近づく。
 「あは・・・なによこれ・・・夢だよね?ボクはまだ夢見てるんだ・・・あはは・・・」
 極限の恐怖によって半ば理性を失っているエスメラルダ。
 夢であればよかったが、今の現状はどう考えても夢ではない、余りにもリアルなのだ。
 「残念ダナ・・・コレハ夢ナンカジャネーヨ、現実サ・・・オ前ハめす犬ナンダヨ・・・
カワイイめす犬ダァ・・・グヒャハハア〜ッ!!」
 黒い狼の不気味な笑い声に、エスメラルダは頭を抱えて絶叫した。
 「そんなのいや・・・誰か助けて・・・いやああーっ!!」
 怯えて逃げようとするエスメラルダの背中に何かが当たった。振り返ると、そこには数
頭の狼頭の魔獣が立っていた。
 「グヒヒ・・・イジメテヤルゼ、カワイイ子犬チャン・・・」
 「俺ノヲ、シャブッテモラオウカ・・・」
 凶悪な笑いをあげ、迫る魔獣達・・・
 「ひいやああーっ!!」
 悲鳴が辺りを揺るがす。そして魔獣達が一斉に襲いかかった。
 「ひいいいっ、離してっ・・・いやぁっ!!」
 毛むくじゃらの豪腕で身体を押さえられ、身動きが出来なくなる。
 「めす犬ガ2本足デ立ッテンジャネーヨ。ハイツクバレッ。」
 「ひいっ。」
 強引に四つんばいにされたエスメラルダの尻を、背後から掴んだ魔獣が秘部を舐め始め
る。
 「あひぃ・・・いやあ・・・」
 「グヒヒ・・・濡レテルゼ〜。」
 おぞましい声を上げて舐める魔獣は、ビクビク蠢くイチモツを秘部に近づける。
 「だ、だめ、えぐっ!?」
 赤い髪の毛を掴まれたエスメラルダの口に、別の魔獣の剛毛で覆われたイチモツがねじ
込まれた。
 「んっぐ・・・ぐぐ・・・ぐっう・・・」
 さらに背後から迫るイチモツが挿入される。
 前と後ろから責め立てられ、狂おしい恐怖のために気が遠くなっていく。
 「ぐぐ、ぐぶっ。」
 イチモツをねじ込まれた口元から、すえ臭い精液が漏れた。そして膣内にも精液がぶち
まけられた。
 「あう・・・」
 「オラッ、寝ルニハ早過ギルゼッ。」
 気を失いかけるエスメラルダに、なおも容赦無い責め苦がもたらされる。
 「たすけてぇ・・・だれかあ・・・」
 泣き叫んでも誰も助けには来てくれない。
 そして・・・哀れな子犬娘となったエスメラルダは、悪夢と現実の狭間で魔獣達に獣姦
され続けた・・・


次のページへ BACK 前のページへ