大和古伝、桜花姫ヨシノの物語 (ヨシノ姫とアマノウズメの外伝♪)後編

ムーンライズ


 
 (1) 暑い真夏の夜、激しく(えっちぃ)に悶える桜花姫・・・♪

 桜花姫ヨシノは、真面目で規律正しく、そして心優しき姫君であった。しかし、その真面目さゆえ、良き姫君として誠実に振る舞わねばならないと言う固定観念に囚われ、自由気ままに生きる術を見失っていた・・・
 恩師である聖桜母に休暇をもらい、高天ヶ原の神々も訪れる風光明媚な海辺で過ごす事となったヨシノ姫。
 せっかくの休暇を、保養地で何をして過ごせば良いかわからぬまま無駄に送っていたヨシノ姫だが・・・
 そんなヨシノ姫の前に現れた(自由の女神)アマノウズメ。
 何者にも囚われず、(全裸で美しく踊る)アマノウズメを見たヨシノ姫は、その美しき裸身と自由な生きざまに激しく心を動かされ、女神の如く自由奔放になりたいと想った。女神アマノウズメの(裸の舞)を見てから(激しくキケンな萌え)に目覚めてしまったのである・・・(O.O;)
 姫君の切なる想いは、女神への情愛と強き萌えによって過剰に高まっており、真面目な気性の反作用でトンデモナイ行動を起こしてしまう危険性を秘めていた。
 裸の女神に萌えた舞姫は、ナニをしでかそうとしているのか?
 そして余りにも無防備な姫君の行為は、邪悪な者を海の底より招く事となる!!
 今宵・・・聖なる月の光の下で、可憐なる桜花姫は美しき舞を披露する・・・♪



 休暇の第一日目の夜、時刻は草木も眠る丑三つ時。
 楽しい晩餐の刻はすでに過ぎ、屋敷の侍女も自室に戻って眠りについていた。
 屋敷の周囲は静かなる闇に閉ざされ、微かな虫の鳴き声だけが響いているが、昼間の猛暑が熱気となって残っており、熱帯夜の暑さが姫君の・・・眠りを妨げている。
 姫君専用の寝室では、ヨシノ姫が昼間見た女神の(裸の)舞を思い浮かべ、熱き萌えの想いに胸を焦がしていた。
 「ウズメさん・・・もう一度見たいですわ・・・あの美しい裸・・・ぢゃなかった、踊りを・・・」
 やがて、ヨシノ姫は顔を桜色に染めて悶え始めた・・・
 「・・・ハアハア・・・あつい・・・オッパイが・・・あついですわ・・・ハアハア・・・」
 まとわりつく肌の火照りは、単に日焼けのせいだけではない。アマノウズメへの憧れと想いが、姫君の柔肌を激しく燃え(萌え)上らせているのだ・・・
 少しでも暑さを和らげようと、服の胸元を開ける。だが猛暑から逃れるには、もっと・・・もっと胸元を開かねばならない・・・
 胸の谷間にそよ風が吹き抜け、涼やかな快感が過る。さらに涼しさを求め、寝間着をまくり上げて素足を露にする。
 僅かに暑さから逃れる事ができたが、それも一時の事。すぐに蒸し暑い熱気が押し寄せ、耐えられない酷暑が姫君を苛む。
 そしてアマノウズメへの熱き想いが・・・さらに熱気を急上昇させるのだった。
 「・・・ああっ、う、ウズメさぁん・・・ムネがドキドキする・・・なにこれ・・・どーしてわたし・・・チクビをムニュムニュしちゃってるのぉ?・・・はぁう・・・おしりも・・・あ、アソコがウズイちゃうデすワ・・・あぁん・・・」
 純情な姫君の乳首と股間が・・・情熱でハゲシク疼く・・・
 悶えながら何度も喘ぎ声をあげるヨシノ姫は、無意識のうちに指で、掌で、敏感な部分を弄る。
 なぜ自分がそんな事をするのか、まったくわからない・・・身体の熱い疼きが止まらず、ひたすらイヂリ続ける・・・
 ヨシノ姫の白い肌を流れる幾筋もの汗が・・・股間から滴る愛の雫が・・・寝床に染み込んでイク・・・
 「・・・あ・・・やだ・・・アソコが汗でビチョビチョ・・・オネショしちゃったみたい・・・もお・・・はずかしいぃ・・・ですわ・・・」
 姫君の聖なる雫が、股間を淫らに濡らしているのだ・・・
 そして、迸る(愛液)を、汗と勘違いしてるヨシノ姫・・・(^^;)
 (愛液)を汗と思い込むとわ・・・これほどオイシイ天然ボケ(!?)があろうか。
 ハアハアと漏れる甘い吐息も熱く艶かしい。その悶え喘ぐ姿を見れば、如何に清廉潔白な男でも激しい欲情に狂うオオカミになってしまうだろう。
 ただ・・・ヨシノ姫本人は、自分の悶える姿が男を獣に変えてしまう事に全く気付いていない。
 汚れない世界で純粋培養に育てられた姫君は、性的な事に関しては全く無知なのだ。
 無知な姫君は・・・自分の意志とは関係なく男どもを惑わし、そして自身の身体を危険に晒してしまう・・・姫君の美しく汚れない身体が、悪の獣どもにとって最高の獲物であろうなどと、夢にも思っていない・・・
 股間を指で弄りながら、激しい萌えに身を委ねる純真な姫君・・・
 「・・・あ、はあ・・・ウズメさんの身体に触りたい・・・ウズメさ・・・ウズメさまにイジメられたい・・・ですわぁ・・・ああん・・・」
 悶える姫君は、頂点に達しようとしていた・・・が、それを妨げる事態が勃発した。(^^;)
 「・・・う、う〜ん・・・ひめさまぁ・・・」
 突然の声に驚愕して飛び起きるヨシノ姫。
 「きゃあっ、ああ、あのあのあの、わたし、わたしオッパイをモミモミしちゃってるのわ、あのその・・・アソコがムニュムニュしちゃってって・・・あら?」
 焦って大騒ぎしていたヨシノ姫は、声の主に気付く。
 ヨシノ姫の寝室には、直属の侍女であるカレンとハルカも寝ている。どーやら、突然の声はハルカの寝言らしいのだ。
 「・・・むにゃむにゃ〜、ひめさまぁ、このお刺身とってもオイシイですぅ・・・♪」
 寝台にカレンと並んで寝ているハルカは、夢の中でも御馳走をいっぱい食べてるらしく、メチャ幸せな笑顔を浮かべて眠ってる。
 それを見たヨシノ姫、可愛いハルカのほっぺを(みよ〜ん)と引っ張って文句を言う。
 「なぁにがお刺身オイシイですの〜っ。幸せそーな顔しちゃって、びっくりしたじゃありませんのよ〜っ。」
 「ふにゃ〜、あたしもう食べられましぇ〜ん。むにゃむにゃ・・・」
 となりで寝ているカレンも、穏やかな顔で寝息をたてている。2人とも姫君が(キケンな妄想)で喘いでいた事に全く気付いていない。
 呆れた顔で溜息をついたヨシノ姫は、火照った身体を冷ますべく部屋を出た。
 涼しい風に当たれば少しは気持ちも落ち着くだろうと思ったが、一度火がついた萌えの炎は簡単に消せるものではなかった。
 アマノウズメへの情愛が身体の中で激しく(萌え)盛っており、押さえようのない衝動が純情な姫君の心を狂わせていたのだ・・・
 胸が弾けるほどドキドキする・・・そして・・・股間がハゲシク疼く・・・
 「・・・はああ・・・もうダメェッ・・・我慢できないですわぁっ。」
 込み上げる熱い衝動を全てを解き放ち、何もかも捨てて激しく踊りたい・・・そんな気持ちに駆られ屋敷を飛び出すヨシノ姫。
 浜辺に下りる階段を降りようとしたヨシノ姫だったが、人影に気付き慌てて戻る。屋敷の前では、タケノタツメと女兵士達が、警護のために居座っているのだ。
 タケノタツメ達に「外へ出歩きたい。」と言えば、彼女達は姫君の護衛に着いて来るだろう。しかし、(身体の火照りを静めるための行為)をするには、独りになる必要があった。
 権威ある姫君がこれからしようとする(恥ずかしい)行為を、誰にも見られるわけにはいかなかったのだ・・・
 迷っていたヨシノ姫は、何か思いついた顔をして厨房へ入ると、大きな酒徳利を抱えて出てきた。
 女兵士達は全員、侵入者を防ぐために寝ずの番をしている。不眠で警護をするとなれば過酷な睡魔と戦わねばならない。それは如何に屈強な者であっても耐え難き事。
 タケノタツメは、なんとも頼りない顔でおおあくびをしている。
 「ふわぁ〜ああ〜、眠いわねえ〜。」
 他の女兵士達も眠いのは同様で、タケノタツメに誘発されて皆であくびをした。それでも姫君を守るべき使命は揺るいでおらず、眠い目を擦りながら警護を続けている。
 そんな女兵士達に、ヨシノ姫が声をかけてきた。
 「あの〜、皆さん。真夜中の警護ご苦労さまですわ。」
 「おおっ、こ、これは姫さま。お気遣い真に恐縮でありますです。」
 ペコペコ頭を下げるタケノタツメ達を労うべく、ヨシノ姫は酒徳利を差し出した。
 「寝ずの番はきついでしょう、今夜は何事もありませんし、これを呑んで少し休まれてくださいな。」
 杯を渡し、姫君自ら酌をする。ぽかんとしていた女兵士達だったが、芳醇な香りの美酒に大喜び。
 「わ〜いっ、お酒大好きですわ〜。いっただきま〜す♪」
 逞しき豪腕の女傑達は、みんな酒豪でもあった。手にした酒を美味そうに一気飲みする。
 「くぁ〜っ、めちゃ美味いでっす♪。姫さまはほんとにお優しい御方ですわ〜。こんなオイシイお酒を振る舞ってくださるなんて〜。」
 感激するタケノタツメであったがヨシノ姫は、なにやら申し訳なさそーに笑ってる。
 「・・・えへへ、そ、それほどでも・・・ないですわよぉ。」
 酒豪の女兵士達は姫君の(悪巧み?)を知らぬまま、徳利の酒を瞬く間に呑み干した。呑んだ酒はかなり強いらしく、酔いが一気にまわって千鳥足でヨタヨタし始める。
 「あらら・・・目が回っちゃう・・・お屋敷がグルグル〜、みんなもぐ〜るぐる。」
 「たた、タツメ隊長〜。メッチャ眠いでありますうう〜。」
 「こ、こらお前達っ。まだ警護の途中だぞ、寝たらダメ・・・って・・・にぇ、にぇむい〜、もぉダメ〜。(*_*)」
 全員バッタリと寝込むなり、大いびきで眠ってしまった。
 無理もないだろう。不眠での警護に加え、昼間に神輿を担いで全力疾走した疲れが残る状態で、酒を一気飲みしたのだ。どんな剛の者でも眠らずにはいられない。
 鼻ちょうちんを膨らませ、惚けた顔で寝ているタケノタツメ達を見て、可愛い舌をペロッと出して謝るヨシノ姫。
 「ゴメンなさいね、私ってば悪いお姫さまですわ。」
 女兵士達にお酒を呑ませたのは、ヨシノ姫の明らかな悪巧みであった。邪魔な女兵士達を酒で酔い潰れさせたのであるからして。(^^;)
 こーして、姫君の(秘密なる行為)を妨げる者はいなくなった。
 ヨシノ姫は、薄暗い浜辺へと歩み出した。誰もいない浜辺、そこは自由気ままに過ごせる領域・・・日頃、誠実な姫君として堅苦しい生活を送っていたヨシノ姫が、自由を解放するに絶好の場所となった。
 その自由の領域にて、憧れのアマノウズメと同じ(自由な存在)になろうとしているヨシノ姫・・・
 だが、自由を手にする事の代償が、どれほど恐ろしい事かと言うのを、無垢な姫君は気付いていない。
 アマノウズメに恨みを懐く邪悪な怪物が、(お姫さま陵辱)を企んでいる事を・・・ヨシノ姫は知らないのであった・・・


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