*A week・第2日目(6)
T.MIYAKAWA
浴場へと入ると二人はそれぞれ更衣室へと入っていった。
更衣室を出た王子は浴室内へと足を運んだ。
(まだ誰もいないな…。)
そう思いながら王子は白い大理石でできた室内を見渡した。
浴室内には王子一人だけだった。
天海はまだ更衣室の中にいるということだ。
「先に入っていよう。」
そうつぶやきながら、王子は浴槽に入った。
(…ふぅ、いい気持ちだ。)
浴槽に入った王子は背を反らすような形でリラックスしていた。
自分が捕らわれの身であるという事を忘れているかのようだった。
それでも王子は左の頬を無意識に手を当てていた。
天海にたたかれた所の痛みがまだ残っていたからだ。
王子がしばらく浴槽に入っていると、入り口のドアの開く音がした。
「お待たせ、先に入っていたのね。」
天海がドアから入ってきた。
天海は体を白いバスタオルで包んだ姿で王子の方へと近づいてきた。
その姿を見た王子は、思わず浴槽から上がった。
天海が浴槽に入ってくると何かを仕掛けてくると思って慌てていたからだ。
「あ…。」
浴槽から上がった王子は思わず天海のあられもない姿に、思わず見入っていた。
「フフ、どうしたの?
ぼんやりしていたわよ。」
「え?」
天海の言葉に王子は我に返った。
気が付くと、王子の股間が大きく膨張し、大きくそそり立っていた。
「ねえ、そこに立ってないで体を洗いましょう。」
天海に言われた王子は慌てて勃起した股間を隠しながら彼女の方へと向かった。
「来たわね。
それじゃあ、私背中洗ってくれるかしら?」
そう言って天海は後ろへと振り向いた。
王子はもう逆らえないと悟り、天海に近づいて背中を洗い始めた。
天海の背中を洗っていると、時々彼女の黒い長髪から見える白い背中が見え隠れし、
その姿に王子は手の動きが思わず鈍くなるほど見とれてしまった。
「上手よ、背中はもういいわ。
今度は前の方もお願いね。」
天海がそう言って、王子の方に体を振り向いた。
「ええっ!?」
王子は赤くしながら驚いた。
王子の視野全体に天海の裸体、それも大きな巨乳が広がっていたからだ。
「どうしたの、早くしてくれないかしら?」
そう言って天海は王子の方へと近づいてきた。
「あ、あ…。」
天海が近づいたことにより、彼女の巨乳が王子の目の前に迫ってきたのだ。
「洗い方がわからないのかしら?
だったら、洗い方を教えてアゲル。」
天海はタオルを持った王子の手をつかむと、自分の方へと引き寄せた。
「ほら、こうやって洗うのよ。」
天海はそう言いながら、王子の手を腕ごと動かし始めた。
「…!!」
王子はあまりの恥ずかしさの為か、目をそらしていたが、手を動かしている
時に天海の胸等に触れる度に、思わず目が動き釘付けになってしまった。
(む、胸が、乳首の感触が…。)
王子は思わず、昼間の時に天海の巨乳をわしづかみにした時の光景を思い出して
しまった。
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