バラステア戦記
第三十二話
009
リネは、夜中だというのに部屋の外が騒がしいのに気が付いていた。
(何があったっていうの?)
兵士達の叫び声や、侍女達の慌ただしい様子が聞こえてくる。
(様子がおかしい)
その時、一人の侍女が部屋に飛び込んできた。
「リネ様!陛下が・・・・陛下が突如現れた反乱軍の手により敢えない御最期・・・・」
「なんだって!?」
既にカルノアの死体は発見され、要塞内部は大騒ぎとなっていた。
(陛下とクレファー様が反乱軍の手により・・・・・)
要塞内の守備兵には早くも逃げ出す者も出始めている。もともとカルノアによる恐怖政治
によりバラステアに従った者も多い。そしてクレファーのように兵をまとめる者もいない
状態では、兵達が混乱するのも無理はなかった。なかには我先に反乱軍に身を投じる者も
いる。
「今こそ恨みをはらすときだ!」
カルノアの後宮で略奪がはじまるのに、長い時間はかからなかった。血走った目をした男
たちが、本来カルノア以外の男が入れないはずの夜の後宮になだれこんでくる。
「姫達を犯してやれ!」
「ここにいるのは最高の美人ばかりだぞ」
「今までカルノアが一人締めしてきたんだ!」
略奪兵達はカルノアが寵愛してきた世界中の美しい姫達に飛びついていく。
「いやあ−−−−−」
「無礼者!なにをするか−−−−」
「あああ−−−助けて−−−−」
姫達は悲鳴をあげながら裸に剥かれていく。一人の姫に数人の男が群がっていく。本来、
一兵士には手の届かない存在である高貴な姫達は、男達に好きなように輪姦され、体中を
汚されていった。
リンスもまた、まわりの様子がおかしいのに気が付いていた。窓から外をのぞくと、男
達がはげしく戦っている様子が見える。
(一体なにが・・・・・?)
その時、部屋のドアが乱暴に開けられると、剣を手にしたバラステア兵が好色な目をして
リンスに近寄ってきた。
「無礼者!一体何事です!」
「へっへっへ・・・・・いたぞぉ・・・・・アイルランガのリンス姫!カルノアの花嫁だ
あ・・・・・」
「けけけけ・・・・犯しまくるぜぇ・・・・・」
「!!」
リネの花嫁教育により全裸で寝ることを指導されていたリンスは、何も身につけていない。
その白く美しい裸体は、獣の如き男達の前に晒されていた。
「おおお・・・裸で寝てるとはいやらしい姫君だぜぇ・・・・」
下半身の甲冑を脱ぎ捨てると、男はリンスに飛びかかった。
「レッド!大体OKだ!」
「よし」
カディス・ジークのメンバー達は、作戦通りに運び込んだ爆薬を要塞の各所に仕掛けた。
「全員待避するぞ!引け!」
レッドは奴隷達や山賊部隊にも声を掛け、要塞から一斉に引くように指示した。
(リュウが帰ってこない)
スーチェンはリンスを探しにいたリュウのことが気になっていた。もうすぐに要塞は爆破
されてしまう。もう作戦は始まっているのだ。
「ルル、俺はリュウを探してくる。もしかしたら怪我をして動けなくなっているのかも知
れない。お前達は先にここから逃げてくれ」
「スーチェン!どうか気を付けて」
「ああ」
「あああ・・・いやあああああ・・・・・」
「おっ・・・もう濡れてきてやがるぜ」
一人の男が、リンスの股に顔をうずめていた。そして他の二人の男が、形のいい乳房にし
ゃぶりついていた。
「ああああああ・・・・・」
「もう濡れ濡れじゃねえか」
男が指を差し込む。
(ズ・・・チュプッ)
「いやあああああ」
指を差し込まれると、リンスの聖口からは大量の愛液が溢れ出してきた。
「おいおいおい・・・・この状況でこんなに濡れるとは・・・・・相当な好き者なんじゃ
ねえのか?」
リネの教育により、リンスの体はとても感じやすくなっていた。リネは、毎日リンスの体
に媚薬を塗り、そして女の感じるところをイクまでこすり上げていた。
(あああ・・・・・)
リンスにとって、男に裸を見られるのも初めての経験である。まして王国の姫として育て
られてきた身として、このように数人の男に好きなように体中を貪られるとは、考えも及
ばないことである。しかし、乳首をつままれる度、クリトリスをこすられる度、そして舌
を吸われる度に、リンスの体は女として反応した。愛液は止めどなく溢れ、目は虚ろにな
り、抵抗も小さくなっていく・・・・
(ああ・・・だめ・・・・耐えられない・・・・イク・・・・・!)
女として最大の痴態を晒す恐怖。しかし、リンスは男達により望まぬ快感を得ようとして
いた。
「あああああ・・・・・ああああああああ!」
リンスの体が一瞬跳ね上がる。電気が走ったようにがくがくと痙攣する。股に顔を埋めて
いた男の顔は、吹き出した愛液でベトベトになった。
「ああ・・・」
恍惚の表情を浮かべるリンスは涙を止めることができない。
「おいおい、イッちまいやがったぜ。ホントに処女かあ?まずは俺から試してやるか」
隊長格の男が、まだ痙攣の収まらないリンスの脚を持ち上げた。
「あああ・・・・ああああ・・・・・」
全身に力の入らないリンスは、されるがままにされている。
(あああ・・・・リュウ・・・・・)
「もう我慢できねえ。入れるぜ」
男がその剛直をリンスの聖口にあてがった。
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