アルセイク神伝


第二話その5.カルロスの敗北

 「ぐううあああっ、よくも・・・あうっ。」
 肘と踵に激しい激痛が走り、苦悶の声を上げるカルロス。
 両手足の筋を切断されたカルロスは、うつ伏せ状態のまま、動けなくなっていた。
 「バカな若造よ。魔族どもを蹴散らしたくらいでいい気になりおって、ケツの青いボン
クラ王が、このわしと対等に戦おうなどとは100万年早いわ。」
 「なんだとっ、うああ!!」
 起き上がろうとしたカルロスは、悲鳴を上げてのた打ち回った。
 「カルロス王、お前はフィル王国の王として民どもから絶大な指示を受けていると聞い
た。それはすなわち、お前の存在が地に落ちれば民どもは皆、絶望のどん底に叩き落され
る事でもあるな。」
 勝ち誇った顔でカルロスを見るラス。
 「なに・・・貴様何が言いたい。」
 「知れた事よ。お前に最悪の屈辱と絶望をあじあわせてフィル王国の民どもの士気をへ
し折ってやるのだ。アルセイクや他の国の民は皆、絶望に支配されているが、フィルの民
どもは中々わしに忠誠を誓おうとはせん。それはお前の存在があってこそだ。なら、お前
を絶望させれば民どもも大人しくなると言う訳だ。」
 「なんだと!?そんな事はさせないぞ!!わがフィル王国を見くびるなっ、貴様の思い
通りになどなるものか!!」
 淡々と語るラスに、激しい怒りを露にするカルロス
 「何とでもほざくがいい、今のお前に何が出来る?剣を振るうことはおろか、手足もろ
くに動かせん。愛しい妻が目の前で何をされても、ただ見ているしかないわけだ、これこ
そ最悪の屈辱であろうが、ククク。」
 ラスの目論みを知った途端、顔面蒼白になって震えるカルロス。
 「きさま・・・フィオーネをそれ以上辱めたら・・・」
 「八裂きにしてやるか?それとも地獄に蹴落としてやるか?ふははっ、いい誉め言葉だ。
もっと怒れ、もっと憎めっ。それこそ我が糧となるのだっ。わははっ!!」
 カルロスに、ラスの侮蔑に満ちた笑いが浴びせられた。だが、今のカルロスにはラスに
立ち向かう術は無い。出来る事と言えば大声で泣き喚く事ぐらいだ。
 「ヒルカス、奴にフィオーネが辱められる姿をじっくり見れるようにしてやれ。」
 「御意。」
 頭を下げたヒルカスが、触手を使ってカルロスを羽交い締めにし、強制的に立たせた。
 「おう、カルロスとか言ったな。先程はよくも手下どもをやってくれたよな。俺はやら
れた事は100倍にして返す主義なんだ。たっぷり礼をさせてもらうぜ。」
 手下を倒されたヒルカスが、憎々しげにカルロスを睨んだ。
 「ふん・・・ダニめが・・・」
 「あン、なんか言ったか?」
 「言ったとも、貴様はラスの尻に食いついてるダニだと言ったんだよ!!」
 カルロスはそう言い放つなり、ヒルカスの顔にツバを吐きかけた。
 「てめえ・・・」
 カルロスの顔面にヒルカスの強烈な鉄拳が炸裂する。
 「ぐっ、うっ!!」
 ヒルカスは抵抗できないカルロスを情け容赦なく打ちのめした。
 「なめるなよ、てめえなんざいつでも八裂きに出来るんだからな。」
 血を吐いて動けなくなったカルロスの髪を掴んで囚われているフィオーネに目を向けさ
せた。
 フィオーネの横には、ラスが立っている。
 「お楽しみを邪魔されたと思ったが、まさかこんな形で楽しみが倍増するとは思わなか
ったぞ。さあ、先程の続きといこうか。」
 魔法陣に横たわっていたフィオーネに、4本の触手が伸びてきた。そして、両手首と足
首に巻きついて、手足を大きく広げた状態で魔法陣の上にフィオーネの裸体を寝かせた。
 「ひっ、あ・・・なにを・・・」
 手足に痺れの残るフィオーネは、さしたる抵抗もできないまま、魔法陣の上で囚われの
身となった。
 「決まっておるではないか。お前の愛しいカルロスの前でその身を辱めるのだ。さあ、
どこから責めてやろうか?御望み次第だ。」
 「あう・・・ひ・・・」
 恐怖に震え、泣きじゃくるフィオーネ。触手がフィオーネの裸体を捕らえたまま、ゆっ
くりと持ち上げた。股間を大きく広げられているため、大事な部分がラスに丸見えとなっ
てしまった。
 「ムフフ、美しい、実に美しい・・・穢れ無き乙女の秘部ほど美しきものは無い。」
 ラスの指がフィオーネの内股を撫でた。ひっと短い悲鳴を上げて全身を震わせるフィオ
ーネ。
 「魔力の効果はまだ残っているな。もっと淫靡な気分にさせてやる。おい、ヒルカス、
あれをもて。」
 「はっ。」
 命令を受けたヒルカスが、小さな壷を持ってくると、うやうやしくラスに差し出した。
壷の中には黄色い液体が入っている。それを掌の上に流したラスは、フィオーネの白い乳
房に塗りつけた。
 「これは淫獣の蜜といってな、蜜に含まれている媚薬が肌から染みこんで神経を著しく
過敏にさせるのだ。蜜を塗った部分の肌は僅かに触れただけで激しく反応する。こんなふ
うにな。」
 ラスはそう言いながら、蜜を塗った乳首を吸った。
 「あ、あああっ。」
 両手足を広げたまま、フィオーネの身体がビクンビクンと痙攣する。
 「んん〜、なんとスベスベした肌だ。まるで絹のようではないか。これほどの上物は他
に無いぞ。」
 上機嫌のラスは、乳房に塗られた蜜を残さず舐め尽くした。
 「胸でこれほど感じているのなら、ここはどうかな?」
 ラスは壷の蜜をフィオーネのヘソの上からかけ、手で蜜を塗り広げていった。腹から太
もも、さらに尻にかけて蜜を塗って行く。
 「あ、ひい・・・いやっ。」
 蜜を塗られた場所の神経が剥き出しの状態になり、喘ぎ声をあげるフィオーネ。
 「鳴くがいい、かわいい小鳥の様にさえずるのだ。」
 そう言いながら、フィオーネの下半身を舐めるラス。腹と尻の蜜を全て舐めたラスは、
壷に残った蜜を全て栗毛色の陰毛の上に流した。
 「あ、そこはだめ・・・あうっ。」
 陰毛の上に流された大量の蜜は、秘部へと垂れてゆき、秘部全体を覆い尽くした。そし
て敏感なクリトリスの神経が何十倍にも過敏になり、激しく疼いた。
 「美味そうだ・・・これほど美しい秘部の味は格別であろうな・・・」
 ギラギラした目で食い入るように秘部を見つめるラス。太ももを舌で舐めまわしながら、
徐々に秘部へと近づいて行った。
 「ひいっ、やめて・・・おねがい、いや・・・」
 「やめてだと?ウソをつけ、これほどに感じているではないか、身体はわしを求めてお
るぞ。ほれほれ。」
 下碑た声でフィオーネを責めるラスは、栗毛色の陰毛をビチャビチャと音を立てて舐め
た。そして、蜜と愛液で溢れた秘部を舌で責めた。ピンク色のヒダを、そしてまだ小さな
つぼみであるクリトリスを舐めまわした。
 「いいっ、いやあーっ!!たすけてぇー!!陛下ぁー!!」
 激しく首を振り、泣き喚くフィオーネ。その声が、ヒルカスに殴られて意識朦朧として
いたカルロスの耳に響いた。
 「やめろっ、やめるんだぁ!!」
 目を見開いたカルロスが辱められているフィオーネを見て喚いた。ラスはそんなカルロ
スにかまう事無く、泣きじゃくるフィオーネの秘部を愛撫し続けた。
 「ダニ野郎!!私を自由にしろ!!ラスを・・・あの悪魔を叩きのめしてやるうぅう!!
」
 触手で拘束されているカルロスが、手足の激痛も忘れ、狂ったようにもがいた。
 「ふん、うるさい奴だ。ブタ男、そいつを黙らせろ。」
 うっとうしそうにブタ男に命令したラスは、再びフィオーネを責めた。
 「ぶっひ〜いい。おまがぜぐだざーい。」
 嬉々とした声でカルロスの前に現れたブタ男。
 「ぶへへ、じずがにじろ。」
 ブタ男は触手に拘束されたままのカルロスの頭を掴むと、床に顔を押し付けた。
 「は、はなせ!!汚い手でさわるな!!ううっ。」
 「ん〜ふふ。おめえがわいいなー。おんなみでーに、がわいいなー。」
 カルロスの頭を押さえながら、嫌らしい目付きでカルロスを見るブタ男。
 「じづはさー、おではおんなよりも、かわいいおどごのごのほうがずきなんだよねーぶ
へへー。」
 「なに?」
 まさかこいつは・・・カルロスの背中に戦慄が走った。
 「ぶへへー、おめえはおでががわいがってやるどおー。」
 ブタ男はそう言うなり、カルロスの服をビリビリと破り始めた。
 「や、やめろっ、なにをするっ、うわああ!!」
 腰を持ち上げられ、ブタ男に蹂躙されるカルロス。
 「ウハハーッ。いい様だなァ。」
 ブタ男に犯されているカルロスを見ながら、ヒルカスは嘲り笑った
 「ううっ、このダニ野郎・・・」
 「ダニ野郎だと?じゃあそのダニに痛めつけられてブタにケツ掘られているてめえは何
なんだ、あん?」
 「おのれぇ・・・」
 カルロスは反論する事も出来ず、ただ屈辱に耐えるしかなかった。
 「へいかああ・・・」
 ラスに責められながら、屈辱に耐えるカルロスを見て涙するフィオーネ。
 「ふふ、この後に及んでまだあのボンクラ王の事が気になるか?では今すぐ忘れさせて
やるぞ。このイチモツでな・・・」
 ラスの強固な両腕がフィオーネの太ももを掴んで持ち上げた。大きく開かれた股間に、
猛り狂ったラスの巨根が迫る。
 「いや・・・やめてっ、わ、わたしは・・・へいかの、へいかのものです・・・あなた
になんか・・・」
 「無駄な抵抗はやめるんだな。快楽の果てに堕ちるがいい!!」
 「いやあーっ!!へ、へいかあー!!」
 絶叫するフィオーネの中に巨根がズブズブと入っていった。
 「ひいいっ、い、痛いいっ!!」
 ラスの巨大なイチモツが、男を受け入れた事の無い膣内にねじ込まれて行く。処女膜を
破られる激しい痛みがフィオーネを襲った。
 「痛いか?だが安心しろ、すぐに気持ち良くなるぞ!!」
 ラスはそう言いながら腰を動かした。
 「はう、あう・・・ああっ!!あ・・・へいか・・・」
 フィオーネの頭から徐々に意識が遠のいて行った。だが、どれだけ意識が遠のこうとも、
愛しいカルロスの事だけは、懸命に想い続けていた。
 「フハハ、どうだカルロス王っ!!お前の愛しい妻がお前に抱かれる事なく果てて行く
姿を見るのは!?悔しいであろう、悲しいであろう、憎いであろう!!そうだ・・・苦し
むがいい、絶望するがいい!!ワーッハハ!!」
 ラスはフィオーネを犯しながら、歓喜の笑いをあげた。
 「あ、ああ・・・フィオーネ・・・」
 ブタ男に蹂躙されながら、ワナワナと震えているカルロス。
 「むうっ、さあ・・・我が精液を存分に受け取るがいい!!ぬうううおおお!!」
 ラスの顔が恍惚とした快楽に満ち、フィオーネの中に大量の精液をぶちまけた。
 「あう、あああ!!」
 そしてフィオーネは絶叫の中、いき果てた。
 「あああ・・・へいか・・・」
 フィオーネは狂おしい快楽と絶望に塗れて、そのまま意識を失った。
 「うわああ・・・ああーっ!!フィオーネーッ!!」
 カルロスの悲痛な叫びが辺りにこだまする。
 「どうだ、これでもまだわしに逆らうか!?お前の全ての希望は完全に絶たれたっ、全
てはわしの思うがままだっ、フィル王国の民どもの希望も完全に潰えたわけだ、グワハハ
ーッ!!」
 悪夢のような笑いを上げて勝ち誇るラス。
 「お、おのれ・・・ラス、貴様は必ず滅ぼしてやる!!地獄に叩き落してやる!!覚え
ていろっ、ラァスッ!!」
 怒り狂い、絶叫するカルロス。
 薄れゆく意識の中で、ラスに対する憎しみと、フィオーネを失った悲しみに翻弄されな
がら暗い闇に落ちて行くカルロスであった。

 アルセイク神伝第3話に続く

次のページへ BACK 前のページへ