魔戦姫伝説(アンジェラ・閃光の魔戦姫14)


  第65話  悪党が最後の悦楽を愉しむ刻・・・
原作者えのきさん

 アンジェラ率いるゴーレム軍団が迫っている頃、マリーのもたらした偽の報告を聞いた
貴族達が、戦利品を携えたガルダーン軍を向かえる準備をしていた。
 無論、彼等を祝賀するための準備ではない。戦利品を山分けするための準備だ。底無し
の欲望は、どれだけの財を食い尽くしても収まる事を知らない。
 そんな中、邪悪なる遊戯に更ける者が1人。グリードル帝の参謀、ズィルクだ。
 ノクターンや侵略した国の貴族の子女に姫君の扮装をさせ、淫乱な奉仕をさせている超
高級風俗店(姫君楼)に入り浸っているズィルクは、店の支配人からガルダーン軍到着の
報を聞き、喜んでいる。
 「おお〜、やっと軍勢のご到着か。報告が遅いから心配しておったぞ。」
 祝杯を掲げるズィルクに、店の支配人も喜びの返答をする。
 「まったくですよね。でもこれで、新しい(姫君)が入荷しますから、姫君楼も潤う事
になりますねえ〜。」
 「今度は上質の子女が期待できそうじゃわい。スポンサーとして嬉しい限りじゃ。」
 「姫君楼の繁盛はズィルク様のご支援あってのものです。今後ともごひいきの程を♪」
 「任せておけい、ぬははは〜。」
 王宮を模した店の中央で、玉座に座って高笑うズィルク。その老醜たる体に邪悪な欲望
を滾らせ、姫君凌辱に萌えている。
 王様気取りのズィルクは、手をポンポンと鳴らして(姫君)を呼び寄せた。
 「おお〜い姫君どもっ。酒が足りぬぞ、早く持ってこい。」
 その命令に応じて、大勢の(姫君)が静々と部屋に入ってきた。
 皆、うら若い美少女ばかりで、全員が豪勢で美しいドレスを着飾っている。そして彼女
達は、従順な犬の如く跪き、深く頭を下げてズィルクの手にした杯に酒を注ぐ。
 「・・・われらが親愛なるズィルクさま、どうぞ一献。」
 姫君達の目には感情が無く、ただ言われるがまま御奉仕に専念しているのである。彼女
達が何をされたか・・・それは余りにも酷で悲惨な事だった。
 麻薬浸けにされた挙げ句、惨い調教と洗脳を施され、従順な奴隷にされているのだ。
 邪悪なズィルクが子女達に施した洗脳用麻薬は、アントニウスに手渡した自在香のよう
に一時的な効果をもたらすものでなく、子女を廃人にまで追い込んでしまうほどの強力な
ものだった。
 裏ルートを使って、遠方の国々から媚薬や麻薬を大量に購入しているズィルクは、それ
らを駆使して多くの少女を闇に堕としている。
 この姫君楼で奴隷にされている子女は、ほんの一部に過ぎない。
 ノクターン攻略を果たしたガルダーン軍が凱旋すれば、さらなる生贄の少女達が手に入
ると考えたズィルクは、酒を煽りながら不気味に薄笑った。
 「ムフフ、次はどんな姫君に仕上げようかのう。アントニウスに舞いを仕込ませて舞姫
にしても良いし、アリエル姫のよーに、美しい戦装束で着飾らせるも良い。今から楽しみ
じゃのお〜♪」
 妄想を膨らませながら、ズィルクは小瓶に入った液体をグッと飲み干す。
 その怪しげな液体を見た姫君楼の支配人は、驚きと不信感を隠せないまま、恐る恐るズ
ィルクに尋ねた。
 「ず、ズィルク様。その薬はなんですか?」
 「ゲップ・・・んん?ああ、これか。こいつはな、アザラシの内臓とキングコブラの干
物と、強精ニンジンの根っこを煎じて作った精力剤じゃ。一服飲めば一晩中イチモツがビ
ンビンになる代物じゃぞ。お主も一本どうじゃ?」
 怪しげな小瓶を目の前に差し出され、戸惑う姫君楼の支配人。
 「す、すみませーん、わ、私は遠慮しときます〜(汗)」
 首を横に振る支配人を見て、フンと鼻息を漏らすズィルク。
 「あ、そうか。じゃあ、わしはお姫さま達と愉しむでな、新しい姫君の手配を頼むぞ。」
 ハエでも追い払うかのように手を振ったズィルクは、支配人を下がらせて姫君達との遊
びに専念する。
 「さあ〜て、今日もお姫さまと存分に愉しもうぞ〜☆」
 ビンビンに勃起した醜いイチモツを突き出し、姫君に奉仕を強要した。
 洗脳された姫君達は、言われるまま、醜いイチモツを可愛い口で愛撫する。
 「・・・心を込めて御奉仕いたしますわ・・・」(ペロペロ・・・クチュ、クチュ・・・
)
 「にょほほ〜っ♪気持ちいいのお、たまらんのおお〜っ♪」
 美しいドレスを纏った姫君から、心を込めた御奉仕をしてもらえる・・・これぞ世の全
ての男が望む最高のシチュエーションである。
 無論、この陰険なズィルクは御奉仕だけで満足はしない。
 「今度はわしが御奉仕してやるぞ、さあ足を開け。」
 「・・・はい、うれしゅうございます・・・」
 ふわりと膨らんだスカートが揺れ、姫君達は足を広げて立つ。スカートを捲りあげたズ
ィルクは、その中に顔を突っ込んだ。
 「おお〜っ、絶景かな絶景かな♪可愛いズロースのオンパレードじゃあ〜っ。」
 フリルのついた美しい下着が花のように咲いており、その花を、シワだらけの手でメチ
ャクチャにするズィルク。
 ズロースの隙間に見え隠れする秘部が指先でイジられ、蜜のような愛液が太股を流れた。
 陰湿に姫君を責めていたズィルクだったが、何を思ったか、ヘビを操る笛を取り出して
ニヤリと笑った。
 「わし1人だけではもったいないわい。家来どもにも愉しませてやらんとな。」
 
 ---ヒュ〜ル〜ル〜、ヒュルル〜。
 
 不気味な笛の音が響き、そして・・・部屋の隅からゾロゾロとコブラの群れが現れた!!
 鎌首をもたげ、残忍な目をギラギラさせるコブラ達は、姫君の足元に集結し、美しい脚
を這い登り始めた。
 スカートの下から、シューシューと怪気炎が響き、ドレスがモコモコと揺れる。優美な
衣装の下で、大量のコブラが邪悪に蠢いているのだ。
 コブラに責められた姫君達は、立ったままハアハアと喘ぎ声をあげている。
 やがて、その中の1人が白目を剥いて倒れた。
 「あ、あうああ〜っ!!」
 ヒクヒク痙攣する姫君のスカートが広がり、股間が露になる。その破れたズロースの隙
間から見える秘部に、大きなコブラの頭がねじ込まれていた。
 コブラが激しく頭を動かすたび、姫君は痙攣して悶え果てる。そのさまをズィルクはニ
ヤニヤと見ている。
 「ふふん、もうイッてしもうたか。根性のない奴じゃのお。」
 そして他の姫君達に顔を向けると、シワシワの醜い手でビスチェを引き下ろした。
 ピンク色の可愛い乳首を舐めるズィルクは、陰湿な目で姫君に問う。
 「わしをどう呼べと言ったか忘れたかのお〜?ズィルクさまだけでは足りんじゃろーが。
」
 「は、はぁうっ・・・は、はい・・・帝さま・・・ず、ず、ズィルク帝さま・・・」
 「おおお〜、そうじゃそうじゃ〜☆一度で良いから帝さまと呼んでもらいたかったのじ
ゃ〜。うはは〜っ♪」
 浅ましい笑いを上げて悦ぶズィルクだった、が・・・彼の今までの悪事が、自身を破滅
に追い込む事になるとは、全く気付いていない。
 正義の審判を司る神は、ズィルクに必ず告げるであろう・・・(お前は地獄行きだ)と・
・・
 
 そしてズィルクの他にも、地獄行きが確定している奴が2人・・・
 相変わらず浮かれ騒いでいるのは、アントニウスとブレイズの2人だった。ミュージカ
ルの成功に気を良くした彼等は、歓楽街の風俗店を借り切って呑み騒いでいた。
 ズィルクのいる姫君楼よりは格下だが、それでも女の子は上玉揃いで、遊ぶには少々根
の張る店だ。
 先のアリエル姫凌辱や、数々の(卑猥な)芸術活動によって多額の財を成している2人
は、他の者に見せつけるが如く散財を行っていた。
 豪勢なソファーに座り、女の子をはべらせて悦に浸っているアントニウス。
 「えっへっへ〜、ブレイズさーん。今日はぼくのオゴリっすから、遠慮なく飲んで遊ん
でくださいね〜。」
 「ヒック、ウイ〜☆弟子達までゴチになっちゃって、なんか悪いでやんすね〜。」
 「いいんスよ、ミュージカルに最高の女の子を貸してくれたお礼ですって。それに前は
ブレイズさんのオゴリだったじゃないですか。たまには金を出させてくださいよ。」
 「それなら遠慮なく飲んじゃうでやんす♪」
 アントニウス達だけでなく、ブレイズの弟子達も呑み騒いでいるのだが、しかし騒ぐ彼
等の相手をさせられているのは、奴隷の女の子達だ。
 様々な衣装をコスプレさせられているが、いずれも半裸に近い状態であり、悲痛な表情
を作り笑いで隠し、淫乱な客相手に御奉仕していた。
 「お、お客様、もう一杯いかがです?」
 脅えで声を震わせて酌をする女の子を、ヘラヘラ笑いながら見たブレイズが、女の子の
衣装に手を突っ込んでオッパイを揉んだ。
 「んん〜、これはバスト90センチでやんすね〜☆思ったより巨乳でやんす♪モミモミ
〜。」
 陰湿に身体を触られても、女の子は抵抗しない。いや、できない。
 「あ・・・だめ・・・き、気持ちいいです・・・もっ、もっと・・・や、めて・・・揉
んでください・・・いや・・・」
 心と言葉が正反対に交差している。どんな客にも拒否を許されていないのだ。
 彼女達が客に逆らえばどうなるか・・・それはすぐに明らかになる。
 店の奥からマスターが出てきて、ボーイに命じて大きな台を運ばせた。
 「今日は本店を御利用頂き、誠にありがとうございます。御二方はスペシャルコースを
選ばれておりますので、サービスメニューとして、南国のフルーツと極上のスィーツを用
意いたしました。存分に御堪能くださいませ。」
 マスターが指し示す台の上には、色とりどりの果物とお菓子が並べられている。だが、
そのデザートを盛りつけている皿は・・・全裸の美女であった。
 手足首を台に拘束され、身動きのできない美女の裸体を使った女体盛りなのだ。
 猿ぐつわをされ、怯えた顔で横たわる美女を見て、アントニウスもブレイズも大喜びす
る。
 「これは美味しそう〜っ、ぼくは甘いものに目がないんだよね〜っ。」
 「ムフフ〜、お菓子もいいけど女の子も美味しそうでやんすね。食べていいでやんすか。
」
 その問いに、マスターは揉み手で答えた。
 「ええ、よろしいですよ。その子は、前のお客様のご要望を拒否いたしましたので、罰
として女体盛りにしてるんです。なにしろ拒否しただけでなく、お客様の顔まで引っかき
ましたからね、お仕置きとして存分に食べてやってください。」
 その返答に、2人の外道は嬉々として女体盛りに貪りついた。
 「いっただきま〜すっ♪」
 腹の上に乗せられた果物を喰らい、オッパイに盛られたケーキを舐めしゃぶる。
 アントニウスに胸をしゃぶられ、美女は悶え苦しむ。しかし拘束された上に猿ぐつわで
口を塞がれている彼女は、されるままに涙を流すしかなかった・・・
 「ふぐ・・・ううぐ・・・やめへ・・・うぐっ!?」
 美女が突然に驚愕する。大きく広げられた股間を、イチゴとバナナを手にしたブレイズ
が責めているのだ。
 「むっひっひ、きれいなアソコを食べてやるでやんすよ〜。」
 太股を舐めながら、凶悪な視線を秘部に注ぐ。そしてクリトリスにイチゴを置き、秘部
にバナナをねじ込んだ。
 「ふぅぐぐーっ!!むううーっ!!」
 悲痛な呻き声をあげる美女を見ながら、ブレイズは女体を喰らう。
 「アソコに刺さったバナナとイチゴのコントラストが絶妙でやんすよお〜、これぞ芸術!
!もぐもぐ♪」
 間抜けた事を言う師匠に続き、弟子達も女体盛りの食事に参加する。
 「師匠〜、私達にもアソコを食べさせてくださいよお〜。」
 「お、俺はお尻もらうね〜。」
 「可愛い顔を舐め舐めしちゃおう☆」
 数人がかりで裸体をメチャクチャに(喰われて)しまう美女・・・その悲惨な有り様を
薄笑って見ていたマスターが、他の女の子達をジロリと睨んだ。
 (お客様に無礼をした奴は、こうなるのだ。)
 マスターの目はそう脅迫していた。
 逃れられぬ女の子達は、ただ泣いて従うしか術はない。
 「だれか・・・誰か私達を助けて・・・ああ、かみさま・・・」
 悲しみに沈む彼女達には、絶望しか残されていないかに思えたが・・・だが、まもなく
絶望は終焉を迎える。
 悪を滅する女神が、大軍勢を率いてガルダーンの首都に到着したのだ・・・



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