雨宿り-セレナ-の受難

第三話: 神光寺雅
いっぽうのミルには とんでもない災難が待ちかまえていた。
小屋を出て山道に入ってすぐに、俺を裏切って金を持ち去った3人の悪党どもと鉢合わせしてしまった。
ミルもなかなかの美形。獣のような男達ほおっておくはずもなかった。
瑠璃色の髪を侍女らしく後ろで束ね、目の色は黒細身だが決してやせているわけではない。
胸もそこそこあって、なかなかの美少女だ。
悪党の方はこれまたおぞましい。
デブ禿、名前の通りでぶっとした禿だ。突き出た腹を隠しもせずに獣の皮を羽織っている。
ぎらぎらとした欲望を隠しもしない。3人のリーダー格で性格は最悪だ。
大男、2mはあろうかという大男。力が強く性格も荒い乱暴者だ。
毛ジラミ、ぼさぼさの髪、薄汚れたマントのような布をかぶっているだけだ。細いが力は強くすばしこい。病気でもあるのか肌には斑点すらある。
ミルが出くわしたのはこんな最悪の三人だったのだ。
三人はミルを取り囲んで囲みを狭めていく。
「こんな山奥でこんな可愛い姉ちゃんに出くわすとはな!」
「どいてください!急用なんです!」
ミルはなんとかこの場を切り抜けようと必死になった。
大男がミルの腕をつかもうとするが、ミルは素早く避ける。
「つれないな・・可愛い姉ちゃん俺達といいことしようぜ」
だが相手は三人、ここは狭い山道だ。逃れるすべもない。
『どうしよう・・姫様をおいてきちゃったし・・いえ?もしこいつらに姫様のことがしれたら・・ここは逃げるしか・・』
へらへらと笑う男達の隙をついて突破をはかろうとする。
だが、スカートの裾を掴まれてしまった。
「はなして・・いやだ・・」
「逃がさないよ・・」
へらへらと笑って、もう一人もスカートの裾をつかむ。
そして一挙にまくり上げてしまった。
「きゃあ・・」
目の前が真っ暗になった、そして・・肌着が・・外の風にあたり雨まで当るのが分かった。
「女を攫うにはこれが一番だ・・」
スカートはそっくりまくり上げられ、頭の上で縛られた。
いわゆる巾着の状態だ。
侍女の服は一枚布でしたまでつながっている。まくり上げられてしまえば無防備そのものだ
肌着が
腰が軽く締まるタイプのキャミソール。レース飾りなどないストレートなズボンのようなドロワース。
メリハリのあるミルのからだが三人の男の目に触れた。
目が見えなくなったミルは身体をくねらせてる。
男の目にはかなり色っぽい動きだ。

「ひひひ・・なかなかいいおっぱいだな」
毛ジラミがキャミソールの上からミルの乳房をつかんだ
大男が
「おいあそこに都合良く山小屋があるぜあそこにしけこもうぜ」
男の言葉にミルは震え上がった。
『だめあそこには姫様がいるのに・・・』
だが動けなくなったミルは男達に軽々と担ぎ上げられ、山小屋へと向かった。
破局は迫っていた。

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