ダーナ氷の女王 第二部 第4話 2
すると再び、頭の中に声が響いた。
「女達だけで何をやっているかと思えば、ちちくりあっているじゃねえか」
「そんなに寂しいならおいら達がかわいがってやろうか?」
「ひっ!」
ずかずかと湯に入ってきた化け物達に、ダーナは取り囲まれた。
暗い湯の中、茶褐色の化け物達の肌に囲まれ、ダーナの白い肌がひときわ輝いた。
「・・・・・ち、違うの・・・乳が・・・乳が出るから・・・それで・・・」
ダーナは自分が何を言っているのか判らない。普段は傅くだけのアンデッドに襲われ混乱しているのだ。
「そうかい、乳がねえ・・・・・」
「なんなら・・・おいら達が吸ってやろうか?」
そういうと、げらげらと笑う。その声は紛れもなくあの悪党達だ。
「いやっ!」
化け物達に自分の乳を吸われるなど・・・。そのあまりのおぞましさに、ダーナは決死の覚悟で二人を振り払う。
アンデッドに力のあろう筈もなく、分けなく脱出できた。
・・・と思ったとき、化け物達が唸った。
「ぐうおおおおお・・・・・・」
それは地獄のそこから聞こえるようなうなり・・・。
そして化け物達の股間から、幾本ものいかがわしい触手が伸びてきた。
その触手はドモンたちの尽きぬ欲望が生み出したのだろうか?
形状は男のものそのものだった・・・。