ダーナ氷の女王 第二部 第3話 3

侍女達は、そっと乳房に手をやり、柔らかくピンと張った乳首に舌を這わせ、しゃぶっていく。
アンデッドであるというのに、温泉のせいか、二人の舌がまるで人のように温かくダーナの乳房に心地よい感触をもたらしていく。
「・・・ああ・・・。そう・・・・そうよ・・・・もっと・・・もっと吸って・・・・」

それは最初、赤子のいないダーナの切なる願いであった。
だが、しらずしらずのうちに、いけない楽しみへとかわっていった。
それを誰が責められようか・・・。

「二人とも、口が利けなくてよかったのかも・・・」

こんな時だけ、ダーナは二人の無口を喜ぶのだった。
こうして、秘密の時はいつものように過ぎていくはずだった。

だが今日ばかりは違っていた。扉の影で中を覗いていた、獣たちは、思いもかけぬ光景に、目を剥き、怒りのうなり声をあげた。

「だ、だれ!」

ドアが開いた。
そしてそこからは門番だったはずのアンデッドが中に入ってきたのだ。

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