美姫処女調教3パトリシア姫編(幸福と別離と)6
「・・・・だれか・・・」 僕のぼやけた意識の中にパトリシアの声が響いてくる。 ・・・・・・・頭がガンガンする。 誰かに殴られたらしい しかもうしろからだ ひきょうなやつらだ・・。 ・・・・・・・・ まあ、姫様を誘拐するような奴らだ それもしょうがないだろう。 ん? 今、パトリシアの声が聞こえたような・・。 ・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・ 「・・・だれか・・・・」 また聞こえた・・。 まちがいない・・・。 目の前が明るくなってきた。
「・・・・ピエール様・・・」 目の前に壁にパトリシアが磔にされている。 「なんてことしやがるんだ!」 僕は怒りに震えて叫んだ。 「それはこちらのせりふ・・・」 後からあの少女の声が響いた。 僕は思わず振り返った。 「困るんですよね。 姫さまにおぼれて 抜け出そうとするやからが」 相変わらずぶっきらぼうな顔で、 僕を見下すような視線を浴びせてくる。 「パトリシアをどうしようと言うんだ」 僕は少女にがなり立てた。 「どうする? ・・・・・これだから」 再び小馬鹿にしたような表情で 僕を見つめる。 「ここがどんなところかご存じでしょう? 私どもは殿方に一晩の夢をお売りするだけ。 あなた様は、姫君の一晩だけの 旦那様であればよいのです」 「だが・・・」 僕は思わず反論する。 「他国の姫君をさらってきたとすれば それは重大な犯罪だ。 黙って見過ごす訳にはいかない」 いくら無役とはいえ、 国の大事を黙って見過ごす訳にも行かない。 だが、少女はせせら笑うように。 「・・・・その子の言葉を真に受けられた? それも良いでしょう。ですが 一夜の戯れ言を真剣に受け止められて、 恥をかくのはどちらでしょうか?」 「くっ!」 少女の言葉に僕は反論出来なくなった。 確かに パトリシアの言葉が真意なのか 僕には確認する術はない。 「ピエール様!私の言葉に嘘偽りなどございません」 パトリシアが叫んだ。 僕はパトリシアを見つめた。 その表情に嘘偽りなどないように見える。 「いかにされるのです? お客様・・・。 そえないとおっしゃるのなら。 お帰りいただくより他にないのですが」 再び少女が決断をせまる。 「わかったよ!お前の言うとおりだ」 僕は少女に向かって言った。 「お判りいただければ結構。 それでは物わかりの良いお客様に 特別のサービスです。 お隣の部屋でお待ち下さい」 少女はそう言うと姿を消した。 ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・ 辺りは真っ暗になった。 パトリシアも姿を消した。 やがて、僕自身も頭の痛みが酷くなって また気を失った。