美姫処女調教3パトリシア姫編(幸福と別離と)2
「君はどこからきたの?」
丁寧に受け答えをする。 すると少女は安心したのかぼつぼつと話し出した。 「ルッカアイランドのパトリシアと申します。 大国での舞踏会に出た後、帰りの馬車が襲われ気付いたときにはこんなところに・・・」 ルッカアイランド?聞かない国名だなあ・・・。 舞踏会かあ確かに先日終わったばかりだ。 いかんいかん。話はもっともらしい。 だが本当にそうかはわかったものじゃない。 僕はそうやって自分を戒めた。 確かにその辺りの娼婦宿の女とは訳が違う。 入り口の少女もそうだがどこか気品が感じられる。 だが、噂によればどこぞの高級娼婦は そこいらの貴族の娘など相手にならぬほど知性と教養と美貌があるという・・・。 案外それもこの子一流の手管かも知れない。 「あの・・・」 黙って考え込んでしまった僕を のぞき込んで少女がつぶやいた。 「あなたはこの館のお殿様ですか・・・」 更に僕に近づいてくる。 かわいい・・・。 あまい香りが漂う。 なにより、短いスカートから覗く太股が目にいたい どうしようか? 本当にお姫様かも知れない。 でもここは娼婦宿だぞ。 それに、こんな格好のお姫様なんて 聞いたことがない。 少女のスカートが目に入った。 短い裾から、白い物が覗いている。 下着だろうか? 「どうされたのですか?」 パトリシア姫が うつむいている僕に聞いた。 「・・・いやちょっと」 僕はパトリシアが本当にお姫様なのか 知りたくなった。 だが、目の前の薄手の衣装は あまりにも刺激的すぎた。 目のやり場に困っていたところだ 「・・・・あ」 パトリシアもそれに気付いたのか うつむいて恥じらう。 だがその仕草が逆に刺激的だ。 「あ、ご、ごめん・・・」 僕は気まずい雰囲気を察知して謝った。 「いえ・・・そのような。 殿様にそのようなこと・・・」 パトリシアが気遣って合いの手を入れる。 『殿様』という言葉がうれしかった。 たとえ、営業用語だとしても。 「やはり・・・・気になりますか?」 「い、いやそんなことは・・・」 僕は顔を真っ赤にしていった。 「いえ・・・やはり気になるでしょう? でもこれは儀式のための衣装なんです ですから・・・」 「儀式のための衣装?」 僕は思わず聞き返した。 「はい・・・」 僕はそれ以上は聞かないことにした。 その話自体が本当のことなのか? あるいは単なる営業会話なのか? ここに至っても確証が持てなかった。