美姫処女調教3ダーナ編9
僕とダーナはあの部屋へと戻された。
部屋にはあの少女、いや女将が待っていた。
まずいなあ。警備兵にそそのかされた なんて言い訳は通らないんだろうな。
それに本当に警備兵だったのかも判らないし。
僕は女将の表情に注目した。
相変わらず見下した表情はそのままだが、怒っているようには見えない。
だが、言葉は厳しかった。
「お約束を違えましたね」
僕は答える術を持たない。
黙ってうなずくだけだ。
「一つは時間。もう昼はとっくに過ぎています。
そして、出入りを禁じた森に入ったこと」
時間?・・・そうかたっぷりと寝坊して起きたときには昼近かったのか。
それで庭には誰もいなかったのだ。
・・・まてよ。たしか森に入ったら命の保証は しないといったな。じゃあ何で助けたんだ?
訝しげな僕の表情を察して女将が答える。
「なぜ助けたのかとおききなさるか?
答は簡単。姫を探しに行ったまで。
なんならあなただけまたあの化け物の巣に おもどししても差し支えないが・・・」
きっぱりとした物言いだ。
僕には返す言葉もない。
女将の裁定に従うよりないのだ。
女将が言葉を続けた。
「本来であればです。今回は事情が違います。
ここは売春宿。
姫様達の飲み物食べ物には不妊薬が入って います。
ダーナ姫も例外ではありません。」
え?それってどういう意味だ。
ダーナ姫はやはりただの売春婦なのか?
いや、そうではあるまい。
こいつらが仕立てあげているのだ。
それに化け物がどうしたって?
いまいち話が分からない。
「ですが、あの化け物の精液は薬を溶かし てしまうのです。
あなたの精液も完全には殺されていないでしょう。
ダーナ姫は、あなたか、化け物かの子供を宿した可能性があります」
・・・なんて事だ。どちらにしても最悪じゃないか。
「あなたはこの部屋でダーナ姫がどちらの子を お産みになるか確認し引きとっていただきます」
「・・・ちょちょっと待ってくれ!」
僕の言葉は一切受けいられなかった。
女将は警備兵と共に部屋を出ていった。
それからしばらくここで暮らすことになった。
事実上の監禁状態だ。
・・・・それも悪くはないかもしれない。
ダーナと過ごす。
その希望は叶ったわけだから。
だが、もし化け物の子供だったら。
・・・くうっ。
僕は一時の誤りをここまで悔いたことはなかった。
それからというもの。
ダーナ姫と僕はあの部屋で暮らすことになった。
化け物の出産は3ヶ月がめどだという。
その間、二人の間に会話などあろうはずもなかった。
特にダーナにとっては、 辛く苦しい期間だったに違いない。
全ては僕の責任だ。
その時がやってきた。
それは突然だった。
「ぎゃあああああ!」
ダーナが絶叫する。
その体内から、次々に卵が産まれてくる。
生まれた卵は次々と帰って あの化け物がはい出してくる。
生まれた化け物はそばにいる生き物をえさにして成長する。
化け物の触手が僕の身体に巻き付いてきた。
だが、今の僕には逃げ出そうとする気力も体力も残ってはいなかった。