みだら人形(第7話)



「・・・ええい度胸だ!」
英里子はそう言うと、着替えはじめた。
自分そっくりのコッペリア人形からチュチュをいただくと、
自分がコッペリアになりすます。
「すごいすごい・・・なんか舞台そのまんま・・・」
そう言いながら制服を脱ぎ捨て、下着代わりのレオタードを脱ぎ。
タイツはそのままでチュチュを着ていく。
英里子はバレエと同様の変身に、ゆかりとかおりがいなくなったことも忘れて興奮してい
る。



お約束のひっつめ髪にすると。大きなリボンで結わえる。手慣れた作業だった。 人形をどかすと、椅子に座り、本を開いた。 と、まもなく靴音がする。どうやら人形師が帰ってきたようだ。 「あれっ?」 英里子が聞き耳をそばだてる。足音は二人だ。 「もしかしてこの人形の購入者?」 英里子の考えはあたっていた。 足音と共に話し声も聞こえてくる。 「どんな人があたしそっくりの人形を頼んだんだろう?すてきなおじさまかな? それとも、小さい子へのプレゼント?」 英里子は事の成り行きに興奮していた。自分そっくりの人形。コッペリア。そして コッペリウス同然の老人形師。そしてお客様。 英里子の頭の中にはバレエの曲目さえ聞こえてくるようだった。 やがて。 「ほうら、こんなに上手くできましたよ・・・」 そう言って人形師がカーテンを開けた。英里子は依頼主のあらわれるのを待った。 そして・・・。 「ほう、すごいすごい・・・・」 「え?・・・」 そこにあらわれたのは、でぶっと太った小汚い男。 そう、3人の中のひとりだった。 ゆかりは男の強要にただ泣きじゃくるだけだった。 「そうかい、俺のを舐めるのはいやだってかい」 痩せぎす男は、ゆかりがただ泣いているだけで無理強いしても無駄だと考えたのか、 いよいよ最後の手段に出た。 「え・・・?え?なに?いや・・・」 痩せぎすのピエロがゆかりを押し倒す。そしてそのままのし掛かっていく。 「・・・いいぜ泣きな!今日こそとどめを刺してやるぜ・・・」 そう言って悪ぶる。 ゆかりは柔らかなベットに足を取られながら必死に逃げる。 だが、それも長くは続かなかった。 後ろから押さえ込まれ、両足を開かれた。 「いやっ!やめてえ・・・」 「お前だけ助かろうなんてあまいぜ。お友達はもう中だしされたようだぜ!」 痩せぎすの言葉に、思わずかおりを見つめる。


「ああっ!いやああ・・・・・だめえ・・」 「へへへ・・・遅いぜ・・・もう出ちゃったからな。妊娠したかも知れねえな」 吐きだしたと言いながら、まだかおりに取り憑いて、再び腰を動かすピエロ。 かおりはすでに身動きもせずに、泣きじゃくっていた。 「お前も中だししてやるから心配するな!」 「いやっ!」 かおりに気を取られたその一瞬のすきに、痩せぎすがゆかりに入り込んだ。 「いたいっ!だめええ!」 濡れてもいないゆかりに、いきなりはいりこむ。 ひどく痛がるゆかり。その股間からは、破瓜の出血が流れ出した。 「いやあああ・・・・」

次のページへ MENUへ 前のページへ