400万ヒット記念コラム・私の思い入れ 

400万ヒット記念

私の思い入れ    神光寺雅

お姫様倶楽部の作品はそれぞれに思い入れがあってどれ一つとして、片手間なものはないのですが、その中でも思い入れの強い作品と言うことで、いろいろ書いてみたいと思います。ヒット記念というとCGが多いのですが、たまにはこんなのもいかがか、と思いまして書くことにしました。

一回目は美姫処女調教3です。Web作品ではないのでここに書くのも何かと思いましたが、思い入れという点では数々あって、ここで述べさえて頂きます。

☆シナリオライターとしての美姫処女調教3
まだごらんになっていないかたに・・。
お姫様舞踏会の中では出番の少なかったダーナ姫とパトリシア姫がメインの調教アドベンチャーゲームです。世界観や、舞台設定は美姫処女調教1の続編です。1ではあまりあがかれなかった屋敷の存在がクローズUPされています。設定としては、アン王女を攫った男がその後没落し、廃屋となっていたところに新しい主人がやってきます。それは闇の教会で調教されたアリエナ姫。そして姫はここで貴族向けの娼婦宿を開くのです。その娼婦は攫われてきた各国の姫君。実はその娼婦宿の正体は・・。というものです。

美姫1最後に現れる触手モンスターが、人の脳波をコントロールして自分の獲物を引き寄せるという裏設定です。

アリエナ姫も、主人公を招き入れた男も、実はこのモンスターに操られているのです。
このあたりははっきりとは書かれていません。その辺はお客様の推量にお任せするという形を取っています。

お姫様倶楽部の中ではかなりの異色作です。この裏設定を全面に出してしまうと、バリエーションあるストーリーが描ききれないと思ったからですが、いま思えばもう少しはっきりと書いておいた方がよかったかもしれません。

サイドストーリーとして書いてみようかとも考えています。いかがでしょうか?

一番好きなシナリオ。

このサイトでも紹介されているパトリシア姫ハッピーエンデイングです。
美姫処女調教3パトリシア姫編(幸福と別離と)

パトリシア姫が攫われてきたと知って助け出そうとする主人公。だがあっさりと捕まって。

「ここがどんなところかご存じでしょう?私どもは殿方に一晩の夢をお売りするだけ。
あなた様は、姫君の一晩だけの旦那様であればよいのです」
「・・・・その子の言葉を真に受けられた?それも良いでしょう。ですが一夜の戯れ言を真剣に受け止められて、恥をかくのはどちらでしょうか?」

といったアリエナ姫の悪女セリフがぞくぞくとするほど好きで(^^ゞ書いていて楽しんでいます。
でも・・主人公の思いが通じたのか。翌朝、アリエナ姫は主人公とパトリシア姫が逃げる
手助けをしてくれます。

一緒に逃げようという主人公の言葉をアリエナ姫が一笑します。
「おかしな事を・・・・。私はここの人間ですよ?」

そして自ら屋敷に火を放つのです。

そしてまた、そんなアリエナ姫には一瞥もくれず、主人公を馬車に乗せてその場を立ち去るパトリシア姫。

自分的には一番気に入ってます。いかにも昭和ロマンぽい安いシナリオかもしれませんが。

☆システムやさんとしての美姫処女調教3

美姫3はシステム的にも相当の苦労をしています。専門家でもない私が、改造タグや、サブルーチンを駆使しています。その辺はあまりにも素人で、なれた人から見たら一笑に付されるでしょうから、ここでは省いておいて。
一番苦労したのは影の主人公触手モンスターです。
特に。音や叫び声を入れるというのは、あまり例を見ないかもしれません。
そこで生まれたのが、あの・・どくんどくんという心臓音や。電気的な切り裂くような擬音です。同じモンスターでも、クレールシリーズに登場するオークやグールなどとは明らかに違う音を作りたかったからです。
触手のイメージとしたら、私はあの古典SF「宇宙怪獣ドゴラ」の触手のイメージが最初でした。あの心臓の鼓動はまさにそのままなのです。そして電気的な叫び声さえ。

18禁ゲーム。特に同人ではグラフィック面は多く論議されますが、音響面についてはまったく話にも上らないのは残念ですが。それなりのこだわりを持って作らせて頂きました。

もしこのコラムをごらんになって美姫処女調教がもっと好きになっていただければ幸いです。
美姫処女調教3関連ページ(作品は同人ソフトとして販売中です)
美姫処女調教3ダーナ編
美姫処女調教3パトリシア姫編(幸福と別離と)
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