CLALA.syndrome
第2夜 1

作:神光寺雅


クラリス姫に吐き出した俺は、やっと少し落ち着いた

そして、姫のドレスを不器用に着せ、縛り上げると小屋に戻った。

これ以上ここにいたら我慢ができそうになかったからだ。

【姫が目を覚ましてから・・犯す】

無理に起して・・とも考えた。
目の前の姫の身体はあまりにも魅力的だったからだ。
だが、それではつまらない・・。

一目見たときから虜になった魅惑の姫君。
その姫君が、俺の納屋に連れ込まれ、どのような反応を見せるのか。
恐怖に震え、どのような声で、泣き叫び、そして助けを求めるのか・・。

あの姫君のそんな姿を一目見てみたい。


だから一晩待つ事にしたのだ。
それに、姫君が攫われ、一晩が過ぎれば、城の者も諦めるに違いない・・。
魅惑の姫君を攫って、手を出さぬ物などいるはずもない。
傷物になった姫君には・・・。

「う・・・・」
水をごくごく飲むと、無理に寝ようとボロ布をかぶった。

だが、眠れるはずもない。

目を閉じても浮かぶのは姫の顔。
あの、城でみた、豪華なドレスをまとったまばゆいばかりの姫の姿。
そして次には、なまめかしい姫の乳房、裸体、そして黄金色の茂みに包まれた
姫の花弁。

まるでセンズリを覚えたばかりのガキのように、俺の肉棒は膨れあがり、
痛いばかりにむくむくと膨れあがっているのだ。


そうして俺は眠れぬままに、朝を迎えた。

あたりに小鳥のさえずりが聞こえ、うっすらと朝日が差し込んでくる。


耐えきれず俺は姫を囲った小屋と急いだ

まだ日は昇りきっていない。
灯りもない暗闇を小屋へと向かい、きしむドアを開けた。

当たりは既に白んでいる。

「だれっ!・・」

部屋の中から姫の声が聞こえる。
はじめて聞いたその声。
気高い姫君の声は、澄んでいて、そしてりりしささえ感じられる。

だが、その声は少しかすれている。
恐怖に震えているようだ。



少し前にクラリスは目を覚ました。
縛られて、天井からつり下げられている。
その痛みに目が覚めたようだ。

そこはみたこともないあばらや。

外はうかがう事も出来ず、ここがどこなのかもわからない。

「ここはどこ?わたしは攫われたの?・・・」

不安が増長し身体の震えを止めることはできなかった。

そして、腕の痛みに気を取られ最初は気づかなかったが
着衣に違和感があった、腰を締めてるはずのコルセットはゆるんでいるようだ。
ドレスも乱れている。

それに身体に嗅いだことのない匂いが残っている。

「まさか・・・まさかそんなこと・・・・・」

不安は更に膨らんでいく。
そんなときに俺が入っていった。

「だれなの?・・だれ?」


空はしらみはじめたが、小屋の中は暗く俺の姿はよく見えないようだ。

おれが、天井からつるされた灯りに灯を灯す。

「あっ・・・」

急に明るくなり、目がくらんだのか、姫が声を上げた。

やがて、目が慣れ、俺の姿を見てさらに声にならない悲鳴を上げる。

猿股一丁の裸同然の姿だ、男の裸を見た事など無いのだろう。

まともにみていられないようだ。

「汚らわしい!わたしを誰だと思っているのですか・・」

目をそらし、それでも精一杯のあざけりをする。


俺は姫の反応を楽しみながら近づいていく。

「早くこの縄を解くのです!今に城の者たちがやってきます。どのようなおとがめがあっても知れませんよ」

「それはどうかな・・」

俺がつぶやくと、姫は驚いたように目を上げた。

「・・どういう意味なの・・それは」

俺がすぐそばにきてるのに気づいて。ふたたび、視線を下げる。

「さあね、年頃の姫君が攫われて一晩が過ぎたんだ。無事でいるとは考えられまい?」

「・・な、なにを・・いうのです」

俺の言葉に姫はうろたえた。目が覚めたとき感じた着衣の違和感、そして、着衣に付いた異臭。
俺の嗅がせた睡眠薬に目を覚ます事もなく過ぎた時間。

「俺だって、姫様を一晩中一人でこの小屋においていた訳ではないんでね」

そういってにやにやと笑ってみせる

『・・なにをされたというの?・・まさか・・・』

姫は血の気がひいたように真っ青になり、動かぬ体を、もぞもぞと動かす、何かを確認するかのようだ・・。それとも恥じらいなのか。

「なにをしたというのです・・・」

姫は震える声で、つぶやいた。先ほどまでの威勢は消えている。

俺は姫の表情の変化をじっと見つめた。
『・・服や下着がおかしい事に気づいたのか?・・そのようだな?・・・俺の匂いにも気づいてるようだ・・』

身体をもじもじとさせ、表情は曇っていく。

『・・下着がおかしい・・ドレスも・・・ああ・・まさまさか・・ああ』

姫の想像は更に悪い方へと高まっていく。顔は更に青ざめ、冷や汗さえ出ている。

俺は姫のお恐れを更に高めるように・・。

「見目麗しい姫様の、ドレスの中を拝みたいのは、男なら当たり前の事だぜ・・・」

「なにを・・・・まさか・・・」

姫の声は既に悲鳴に近い。

「姫様の胸や、細く締まった腰、そしてドレスの下がどうなってるのか?寝ている間に覗きたいと思っても無理はあるまい?」

「・・・・・・そんな・・・」

姫の感情は高ぶり・・そして消え入りそうな声を出す。身体はブルブルと震えている。

「なにをされたら聞きたいのか?・・姫様?」

俺の言葉にビックリした姫様。だが・・

『・・どうしたらいいの・・・恐ろしくて・・でも・・でも・・・』

ためらいながらも答える。

「・・は、はい・・・」


「そうか、それじゃあ条件を出そう?」

すかさず答える。姫の心変わりを防ぐためだ。俺の心に新しいたくらみが沸いてきた。

「条件・・なんてことを・・・」

姫の心の動揺を突くように・・・すかさず言葉を返す。

「いやなら、話さないよ・・・」

「・・・それは・・・」

「いうこときいてくれるのか?いやなら、無理矢理、言う事聞かせてもいいんだぜ?姫様」


とどめを刺す。姫に選択肢はないのだ。
無理矢理・・その言葉に姫は敏感に反応した。


『・・あ・・どうしたらいいの・・・どうしたら・・・でも・・なにをされるのか・・・逆らったら、なにをされるのか』


「・・・」

姫は・・ためらいながら・・こくんとうなずいた。

俺はえろじじいのようにいやらしくほくそ笑んだ。


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