クレール光の伝説(第3話)3


「お、お逃げ下さい!クレール姉様!」
 フレールがクレールをせき立てる。
「城の手勢を連れて!クラリス姉様もきっと ご無事ですから!早く!」
「フレール・・・」
 迷っている間はなかった。すでにオーク達 はまわりを取り囲み始めた。
「必ず!助ける!」
 そう言うと跳躍一番!オーク達の頭を越え て外へと飛び出す。
「お、オレの頭をふんづけやがった!」
「まちやがれ!」
 部屋の外にもオーク達が集まってきた。ク レールはその俊敏な動きで、オークの間をす り抜け、愛用のレイピアで一撃を食らわす。
 クレールの剣は実に実戦的なものであった。細身の槍のような小剣で、確実にあいての急所をとらえ一撃で倒す。そして、まるで忍者のように消え、蝶のように舞って、オーク達に襲いかかる。そのスピードは常人のものではなかった。
 力尽くで棍棒やハンマーを振り回すオーク達は、クレールに翻弄され、数分も立たぬ内に、多くが倒されていった。
「フレール!姉様!必ず助けに参ります!」
  もうすぐ出口というとき、一人の男が立ちは だかった。ミューレンである。
「ふふふ・・なかなかやるじゃあないか・・ 面白い」
「どけっ!」
 クレールは、一見華奢に見えるこの男を軽 く見てしまった。真っ正直に正面から剣を見 舞う。
「あまいな!」
「あっ!」
 ミューレンはその剣を簡単にかわすと、手刀で クレールの剣をたたき落とす。後ろに回って、 両手をを後ろ手に取り、動きを押さえてしま う。
 それは一瞬だった。
「くっ!」
「ふふふ・・・いいねえ!元気がよくって! スキだよ!」
「なにおっ!・・・・きゃっ!」
 ミューレンがクレールのお尻をすうっと撫でる。 それだけでクレールは躯を硬くして動きが止 まった。
「ふふふ・・・初なところも気に入ったよ可 愛いお姫様」
「おのれ!・・・あっ!」
 ミューレンの手がお尻から太股へ、さらに股間 へと触れると、クレールは顔を赤らめ、太股 をきゅっと締めた。そしてそのまま動けなく なってしまった。

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