クレール光の伝説ミッドランド編


第5話


エル・クレールとブライト達はギネビア姫から2日遅れてミッドの仙人の住む山、ハーミ
ットへと向かった。山までは、急いでも2日の道のりだ。
 やっと、目的の山が見えたところで、既に日は陰り始めていた。この先には小さな峠越
えがある。
「今日はここで野宿だな」
「もう少し行けるだろう!」
「いいや、無理は禁物だよ。このあたりに川があると聞いたし。今日はここで一泊しよう」
「・・・・・・」
 気が急いているのだろう、エルはブライトに道を急がせようとする。
「なれない道は用心が肝心だよエル!」
 ブライトが軽口を言う、もっともな話なのだが、エルは妙な胸騒ぎをを覚えていたのだ。
「じゃあ俺が、場所を探してくるから。ここでおとなしく待っててくれ」
「・・・・ああ」
 いちいち気にかかる言い方だ。ブライトが道をはずれて下へとおりていった。
・・・とその時。


「・・・・きゃあ・・・」
 遠くで、悲鳴のような声が聞こえた。気のせいかと思っているとふたたび声が。
「おいブライト!」
 エルは大声でブライトを呼ぶ。しかし、かなり下へおりて行ってしまったのか、姿が見
えない。
「しょうがないなあ・・・」
 悲鳴は峠の方から聞こえる。エルは腰の剣を確認すると、馬を走らせた。
しばらく走ると、前方に馬車が見える。慌てて駆け寄ってみると、中は跡形もない。
「きゃあ・・・」
 エルは振り返った。近くに小屋が見える。声はそこからが聞こえたようだ。エルは慎重に辺りを見回しながら、馬を下り、声のする方に向かった。
 だんだんに声は大きくなってきている。
「若い女の声。まさかオークか!」
小屋はエルの身長くらいの雑草に覆われている。声が聞こえなければ見落としてしまっただろう。


小屋の中で若草色のドレスの姫君が薄汚い床に倒され、大男に襲われている。

「うへへへ!おとなしくしねえかい!」
「ひいっ!いやです!おやめ下さい!いや!」

花のようなドレスを着ている娘は頭にテイアラをかぶっている。
高貴な身分の姫君に違いない、どうしてこんなところに。
姫君の名はミッドランドの第二王女シャーリーヌ姫だった。先に仙人の元に向かった
大胆にも姉ギネビア姫を追って一人でここまで着たのだが。山を登るために馬車と強力を雇った、その強力が件の悪党だったわけである。
世間知らずの姫君が、はじめての冒険で罠にはまったのである。
まだまだ男の性など知ろうはずもない姫君だ。何をされるかはわからないまでも
処女の本能が危険を知らせていた。
豪華なドレスが腰を細く閉め、大きく開いた胸が、どれほど男の欲情をそそるかなど
気がつきはしなかったのだ。男の目が開いた胸に注がれ、大きく膨らんだスカートの中に
すぐにでも手を入れてくるなど想像もできない。
だが何もできようはずもない。やがて、若草色のドレスはめくりあげられ。
幾重にもレース飾りに飾られたドロワースが現れた。
だがその股間のスリットはすでに開いていて。わずかに覆うレース飾り越しに
姫の秘密の花園を覗かせていた。

「おおっ!・・これはつごうがいい!一番大事なところが丸見えじゃないか」
「ひいっ!だめですそこは・・・いけません!」

男の手がスリットにかかり、姫の秘密の場所をさらけ出している。
シャリーヌ姫は突然のことに驚き。絶叫する!!
「これはいいや!」脱がさないでもできそうだな!!
男はげらげらと下品に笑いいつまでも眺めていた



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