すっきりと澄み渡った秋の午後だった。メロゥド王国の西南部の一大農業地帯を所轄する、グアディアーナ候ラファエル5世は、一人騎馬の上、抜けるような青さの空とは裏腹の重い気分で所轄領を散策していた。供も付けない。一人でいたかった。最愛の少女の面影を抱いて。
メルバが王城が脱出し、城が敵軍に囲まれた頃。行方不明になっていたラファエルは離散していた諸侯の軍を束ねて港を急襲。これを奪還し、スードリィ軍の上陸と補給路を絶った。ここを足掛かりに国内に展開していた敵を疲弊せしめたラファエルは、次第に内陸へと進撃、ついには王都の奪還・解放に成功したのだった。しかし、王女メルバを城を落ちた後、行方不明だという。
スードリィ軍は兵を引いた。しかし、強硬な態度は変らず、和睦と謝罪とスードリィ国内へ搾取された捕虜の解放を求める公使にもなしのつぶての返事。当然、メルバの行方もについても、そんな事は知らぬの一点張りだった。
(どこへ行ってしまったのだ、メルバ…。今は無事でいてくれさえすればそれで…。必ず、私が救い出してあげるから…)
ラファエルは踵を返した。今は感傷にひたっている時間はない。彼は忙しすぎた。他の諸侯と協力し、戦闘と侵略行為で破壊的打撃を受けた諸都市と産業の復興が彼の急務であった。彼にとってメルバの事は最大の心配だが、探索には優秀な部下達が専従であたっている。スードリィに捕らわれた疑いも濃厚だが、そちらについても密偵を放って探らせている。近いうちに必ず何らかの手がかりが得られるだろう。その希望を信じる事、今のラファエルにとって唯一の救いなのだった。
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『アッ、アッ、アッ、アッ、あぁ、いいっ、気持ちいいです、もっと、もっと突いてっ!オ○ンコをかき回してっ、ラファエルっ!はぁぁっ』
スードリィ王城の北面の一角。日中でも決して日のあたる事のないこの場所にある、木造と石造りの組み合わさった古ぼけた建物。ここは、城下で労役に服する捕虜や奴隷専用の慰安所だった。その地下の一室で、メルバは彼らの性欲処理の為に飼われていた。
あの後、スードリィ国王に謁見したメルバだったが、変態性欲の持ち主という噂の国王は、二言三言の会話のうちにメルバの身に起こった事を察し、メルバを輪姦した部隊の男どもを即刻処刑してしまった。メルバが処女でなく、下賎な兵士などに汚し尽くされていた事に怒った国王は、一晩、メルバを奴隷的な扱いで徹底的に辱めると、もうメルバへの興味を無くし、下々の性奴としてこの慰安所に入れる事にしたのであった。
『くぉぉっ!姫様、姫様ッ、いくっ、出る、出ますッ』
『あぁッ、いいっ、ラファエル、たくさん注いでください、私のお腹…貴方の子種で一杯に満たしてくださいっ、は、はぅッ…!』
ラファエルの名を叫びながら熱いほとばしりを胎内で受け止めるメルバ。しかし、彼女を組み敷いて剛直を性器に突き立て、射精している男はラファエルではあり得ない。連日連日、見知らぬ男達の辱めを受け続ける中で、メルバは自分を抱く男を最愛のラファエルであると思い込む事によって、自我を保とうとするようになってしまったのだった。
彼女の身体を通り抜ける男達の中には、かつて臣下であった騎士らしき者もいたが、彼らにしても、既に極限状態にある中で臣下としての礼などとってはいられなかった。むしろかつての羨望の対象であった王女を思うままに犯し、精液で汚す事に、今ここで生きる悦びを見出していた。相手は一人とは限らない。二人、三人、五人一度という事も珍しくなかった。侍女のリーナとシェリーの二人も、他の部屋で同様に奴隷たちの性欲を受け止める毎日を送っている事だろう。
メルバのお腹の中には既に、父は誰とも知れようもない命が育まれている。しかし、今のメルバにとって、それは愛するラファエルと自分との結晶でしかあり得なかった。
(早く大きくなって…私の赤ちゃん…父様と一緒にお城へ帰りましょう…) 今日もまた、体中に奴隷たちの精液を浴びせかけられ、穴という穴から白濁を垂れ流しながらも、メルバは安らかな微笑を浮かべていた。それは何者にも決して汚される事のない清幽なる境地。淑徳な母性の輝きであったかもしれない。