*A week・第2日目(8)

T.MIYAKAWA


「フフ、すごかったわよ…。
 だってあんなに出したんですもの。」
 王子の体を抱きついた状態のまま、天海は笑顔でつぶやいたが、王子は振り向く事
さえもできず、目だけで彼女を追っていた。
 「それじゃあ、仕上げに顔を洗ってアゲル…。」
 「顔…だって?」
 この言葉にさっきまでうつろだった王子は反応したが、天海は考えるゆとりを
与えようとはしなかった。
 「!?」
 天海はぐったりとしていた王子を自分の方に振り向かせると、そのまま王子の顔を
その大きな胸の中に埋めさせたのだ。

 「……!!」
 「目を閉じてないと、石鹸が目に入りますよ。」
 さっきまで呆然としていた王子は、突然ともいえるこの出来事に我に返った。
 そして、王子は天海の胸がとても大きい事を改めて認識した。
 その大きさは昨日出会ったプラムのよりも一回りも二回りも大きな巨乳だった。
 「さっき、たくさん汗をかいたものね。
 ちゃんときれいにしてあげるわね。」
 天海はそう言いながら、胸を微妙な力加減で動かした。
 王子の顔はこの大きな胸に圧迫されながら、きれいにされていった。
 「これですみずみまできれいにしたわ。
 さあ、体をきれいに流しましょうね。」
 天海は石鹸の泡で包まれた自分の体を王子の体と一緒にきれいに流した。

 体を流してから、天海は王子を連れて浴槽の中へと入った。
 その時の天海は、王子の側に寄り添う形で入っていった。
 「いい湯ね。」
 天海はそう言いながら顔を王子の頬へと擦り寄ってきた。
 そこは丁度、浴場の前にある通りで王子の頬を平手打ちをした所だった。

 「さっきはゴメンね。」
 「え?」
 天海この一言に王子は耳を傾けた。
 「ここ、まだ痛むかしら?
 でもね、さっきはあなたもいけなかったのよ。」
 「……。」
 天海はそう言って、顔を王子の頬に更にくっついてきた。
 「王子様が素直に言う事を聞いてくれれば、私達はあなたに優しくしてあげるのに…。」
 今の天海の言葉を聞いた王子は何も言わなくなった。
 そんな王子を見て、天海は彼の頬、丁度平手打ちをした所にキスをした。
 「………!?」
 「あれ、どうしたの?
 ひょっとしてもうのぼせたのかな。」
 天海は王子が返事をしない事に気が付いたのだ。
 「本当、かわいいわ…。」
 そう言って、天海は王子を自分の胸の上に乗せる形で抱いた。
 天海は湯船を出て着替えを済ませた後、王子を自分の寝室へと連れて行き、
そのまま寝かせた。
 王子はその日、天海によって包茎させられた上にそのまま一夜を過ごすこととなった。


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