2005年 ハロウィン記念SS
とりっくおあとりーと
simon
「トリックオアトリートっ!」
元気な悪戯坊やたちに、用意してあったお菓子の包みを渡す
きゃあきゃあと戦利品を掲げて駆けていく 私も昔はあの中の一人だったはずだが
家の中に戻ろうとして
く とセーターの裾を引かれた
「……と……とりっくおあとりーと」
そこにはふわふわの髪をした小さな魔女が一人
「エレン?」
しまったな 渡し忘れたか
私にとっては孫のような少女
「ちょっと待っててくれるかい? 今取って来るから」
ところが、魔女はふるふると首を横に振る
そして、もう一度上目遣いで とりっくおあとりーと? と
もしかして
「いたずらが したい?」
こくん
見上げてくる だめなの?
どう言えばいいのか迷う
はぁ
「いいよ、お入り」
いたずらをさせてくれる酔狂な家が他にあるとも思えない
考えてみればさびしい話だ
大勢だったら流石に無理だったが、エレン一人なら……たまにはいいだろう
ぱたぱたと小さな足音がついてくる
ハロウィンと言っても、特に飾り付けをしているわけではなかった
そのお陰か、逆にエレンの魔女姿が際立って どこか幻想的な
「エレン」
ふるふる
「エレンじゃない わたし魔女だから」
なるほど 確かに
エレンはとてもお行儀のいい子だから、いたずらなんてできないものな
「魔女のいたずらって、いったいどんなのだろうな」
私も少し気分が浮き立っているようだ
少女のすることを楽しみにしている らしい
「…………♪」
聞き取れなかった呪文 踊るように、羽飾りの付いた杖を振る
ふっ と部屋の中が暗くなった
電気はちゃんとついているのに
「………………♪」
しゅるる クローゼットやテーブルの足から緑のつる草が伸びる
驚く私の手や足に絡み付いて
床に引き倒される
「っ!」
魔女までびっくりしている? しゅるしゅると蠢くつる草 幼い魔女の手に余るのか
ひゅん びしっ
少女の手から杖が弾き飛ばされる
『…………♪ ……♪』
つる草が奪った杖で呪文を紡ぐ 怯える少女に迫るつる草にいばらのような棘が
「やっ やだぁっ!」
びりびりと黒いローブが短いスカートがブラウスが引き裂かれていく
「痛いっ やめて」
手足に絡み付いて宙吊りに 少女の力など意に介さぬと
下着の上から食い込むように股を潜る
「あ! あうっ!」
エレンが泣いている くそ やめろ離せ!
しゅるる しゅる
「ひぃっ……や……んっ」
まだ乳房とも呼べない胸 太ももを擽られて、小さな体が跳ねる しゅるしゅる くちゅ
「……くぅっ……ふあぁっ……やぁん!」
びりりっ
何だ 私の服まで破られていく 何をしようというんだ
エレンの体が宙に浮いたまま滑って、私の真上に運ばれてくる
「……あぐ……たすけ……ひあぁっ!」
乳首を棘で突付かれたエレンがびくんと震える ざわりくちゅ 湿った音 下着の中 何本ものつる草が蠢いて
顔の真上に、大きく開かれた足
「っ!……だめっ! 見ちゃいや!……ああぁっ!」
エレン! 目を背けようとし――
『…………♪』
つる草の呪文で体が動かなくなる 瞬きもできない 降ろされてくるエレン 息が掛かるほどに
濡れている下着に びり 棘が
「だめえぇっ!」
びりぶちっびりり
あっけなく引き裂かれて びちゃびちゃに濡れた秘所が曝け出された
……甘酸っぱい匂い
舌を伸ばせば届くところに……
ぴちゃ
「ふああぁっ!……な……あぁっ!」
ぴちゃれろ ちゅく
舌で掬い取って飲み込む その度にこわばる内腿からお尻にまで舌を這わせる
「……ひっ……ひはぁっ!」
こんなに震えて
つる草に操られた両手が、エレンの胸をまさぐる 指でまだ小さな乳首を挟んで押しつぶす
「あああぁぁっ……きゃうぅっ!」
ぷしゅと口の中に溢れた 喉を鳴らして嚥下していく
「……らめぇ……おしっこ飲んじゃ……ひゃあっ……ちゅうってしちゃだめひいぃっ!」
ぢゅるるっ ごきゅりごく ぢゅう
……熱くて硬い棒を握って びくんびくんってしてる こすってたらぬるぬる
ぺろ
なんだか変な味 だけど、舌がとまらない
だって、止めるとまたお尻……はううっ!……つぷくぷっ……それされるとおかしくなるの
口に含んで、ぺろぺろ ちゅうって吸ったら呻いた 苦しいの? 違う もっと?
ぐ
「……ぁ」
腰に掛けられて手 持ち上げられた
向きを変えて ゆっくりと降ろされる
「ひゃうっ!」
あそこを熱い棒がつんって……あ……ぐりぐり……くっ
どきどきしてる わたし
……ぬぷ
「……ひ……く……うう」
ぬぷ……ぬむ……ぐぐ
痛……だけど、自分の指を噛んで我慢する……痛いのに止めて欲しくなかった……なんで……あっ
めり……みち……
目の前が真っ赤になる
体が裂ける
かはぁっ
めりめりめり
ずぶ
「……あぁ……」
お腹を触ってみた……すごい、おっきなのが入ってる こんなに おへそのとこまで
びくん びくんって
ずる
「……ひぃっ!……あぎいぃっ!」
ずるるる……ずぶぶ
あぐう 擦れる ごりごり言ってる
ゆっくりもちあげられて ぐぶぶ 降ろされる はぁはぁっ がくん がくんっ だ だんだん早くなって ひ!
ずぶ ぐぢゅ ぐぶっ ぶぢゅ ぐぢゅっ
「……あっ……あ!……ひぃっ!……い!……あっ!」
こ こわれちゃう ごりってお腹の奥 ふあ! おっきくなっ――
ごびゅっびゅくっ
「……ふあああぁぁぁっ!!」
二人で手を繋いで歩く
にこにこと笑いながら すれ違う人も、きっと楽しいハロウィンだったのだろうと頬を緩める
けれど、襟を押さえたローブの下は、引き裂かれてピンで止められたブラウス
子供服のお店で、桃色のブラウスと前のと同じ色のスカートを買った
お母さん細かいこと気にしないから、きっと気がつかないよと笑う
つと手を引いて屈んでもらう
耳に手を添えて
「……また、いたずらしにいってもいい?」
微笑んで頷いてくれた優しい老人に抱きついて、頬にキスをする
お孫さんにプレゼントですかと笑う店員に、いいえ小さな魔女にですと真面目くさって答えながら
二人の目の奥に揺らめく……狂気
魔法はまだ解けていない
Fin
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