クラリスの淫夢
ノベル版第一部完結記念
ここがどこなのか判らない。
ただ、そこがハーンの国でないことだけは判っていた。
そう、今クラリスはこの場所に幽閉されていた。
窓から覗く景色は針葉樹の茂った一面の森。
この部屋と、僅かな庭だけがクラリスが今知っている場所だ。
あの洞窟で、落盤に遭い、そのまま気を失った。
気が付いてからは、ここでの生活が待っていたのだ。
そこの主はあの憎むべきガミアであった。
ハーンがどうなったのか、クレールや国の者達がどうなったのか
それさえ知る由はない。
最初こそ泣き明かし、訪れるガミアを罵ったりもした。
だが、辛い日々が、そうした敵意すら奪っていく。
ときおり訪れるガミアは、クラリスをただ夜の伽の相手に来るだけ。
いくら拒んでも、泣いてもそこから救われることはなかった。
いっそのことあの洞窟で死んでいればどれほど幸せだったとも思う。
だがいつしか、
憎い敵と知りつつ、一夜の逢瀬に少しずつなじんでいく自分が悔しかった。
今夜もまた、ガミアがクラリスを荒々しく責め立てて去っていった。
ベッドの上で悔し涙にくれながら。全身の火照りを治めきれずにいた。
小振りで、まだ硬かった乳房も豊かに実り、仇の手淫に乳首を立てる。
うっすらと妊娠線の残る全身は、更にふっくらとなり、
股間の陰毛も更に濃くなっていた。
そんな時ガミアの言った言葉がクラリスの頭を巡った。
「胸を揉まれただけで気を失った娘とはおもえんな・・・」
ガミアは夜伽のたびにそう言ってクラリスの恥じらいを誘う。
今夜もそうだった。
「そう・・・あの時私は気を失ってしまった。あの拷問部屋で気づくまでは
・・・・・」
拷問部屋での恥辱。そして処女喪失。
あの時の事を思い出すと、未だに恥じらいと悔しさが全身を振るわす。
だが、あの記憶を失った時間のことは未だに何も知らされていない。
迂闊にもあの化け物達の前で無防備に気を失っていたのだ。
どのような辱めを受けたか、考えずとも判る。
いつか、ガミアに聞いてみたことがある。
だが、ガミアもそこにはいなかったのだ。
忘れていたことが今夜はやけに気に掛かる。
「・・・・」
静まりかえった森の中にブツブツとしゃべる低い声がどこともなく聞こえてくる。
それは、この館の外周を守るオーク達の声のようだ。
この屋敷には塔があり、クラリスはその上の階に幽閉されている。
オーク達と顔をあわせることはない。ただ、身の回りを世話する侍女だけが
顔をあわせる唯一の人間。だが、その娘達もどこからか連れてこられたらしく。
最初は会話すら思うにまかせなかった。
だが、オーク達の存在がクラリスの逃亡の意欲をそがせていたのは確かだ。
クラリスにとってオークは恐怖の対象でしかない。
姫としてのプライドも地位も、全て奪われ、一昼夜、ありとあらゆる性の責めを
教え込まれたのだ。
いつもなら聞くのも嫌なあの独特のしわがれ声だが、今夜は妙に気に掛かった。
耳をそばだてても聞こえはしない。
だが、その声がまるであの時のことを自慢げにかたっているかのように聞こえる。
やがてあたりの静けさが手伝って。
「・・・・・・・そうさ、ここにいる姫さまはな・・・」
オークの声がはっきりと聞こえてきた。
「おいら達が最初に味をみたんだ・・・」
やはり、あの時のオーク。私に恥辱を与えたあの化け物達。
「・・・親方様の女だろ?なんでお前達が・・・」
興味津々でもう一人のオークが呟いた。
「えへへへ・・・・だが、最初に味をみたのはおいら達さ、
あの姫さまの処女膜をぶち破ったのもな」
本来であれば聞くに堪えない話。だが、今夜のクラリスは違っていた。
耳をそばだてて、聞き入った。
「へへへ・・・まあ聞けよ・・・」
オークの話は妙に細かく話し始めた。その一々にクラリスは聞き耳を立てた。
「そんな訳で気を失った姫さまを、拷問室まで運ぶ役目を与えあられたってわけさ」
延々と続く話を省略するとこうなる。
ガミアが部屋を出ると、手の早い他のオーク達は、一斉に若い姫様達を襲い、次々に
犯しはじめた。そのオークは、仕方なくガミアの言いつけを守る。
だが、彼らにもそれなりのもくろみはあった。
どう見ても幼い他の姫君に比べ、クラリスの身体はドレスの上から見るだけでも違っていた。
幼い顔に似合わぬ豊かな乳房をオーク達が見逃すはずはない。
運ぶためには、触ってもいいと言うことになる。
オーク達は、クラリスのまわりにわらわらと集まり、
ドレスを膨らます魅惑的な乳房に手を這わせている。
「なんていいおっぱいだ・・・」
「今までの女の中で最高だ」
オーク達はドレスの上からクラリスの乳房を荒々しく揉みしだく
ドレスの上から舌を這わせる者までいる。
「さっさとひんむいてしゃぶってやりてえぜ」
「さすがにまずいぜ、それは・・・」
気を失っていることを良いことに思うがままになぶるオーク達
あぶれたものが、乱れたドレスの裾に手を這わせ捲りあげていく。
ペチコートも捲り上げると、姫を守る最後の下着が現れる。
薄くピンク色のドロワーズはかぐわしい乙女の香りを漂わせる。
「雌の臭いがぷんぷんするぜ」
「ピンク色だ、おまけに飾りが一杯ついている」
「取り澄したお姫様もこんな派手な下着を穿いてるんだ」
オーク達のような化け物にとってもクラリスの美しさは別格の様だ。
両足を曲げてごろんとだるま返しにする。
自然にスリットが広がり、クラリスの秘めやかな空間が化け物達の前にむき出された。
獣たちははあはあと息を荒らして中をのぞき込む
「まだ手をだせねえが、下履きの穴からま○こを拝ませてもらおう」
オーク達は涎を流しながら、スリットを更に広げて行く。
「・・おおつ、こいつはかなり毛深いぞ・・・・」
オーク達が卑猥に笑う。
ドロワーズのスリットから、無防備な秘花が覗いた。
金色の茂みが茂る丘、その中にひっそりとピンク色の縦筋が忍んでいた。
「こいつはすごい、ここだけまだガキのようだぜ・・・」
オーク達が一斉にのぞき込んだ。
だが、そうしている内に、他の姫さまを犯したオーク達までが集まってくる。
彼らはクラリスを抱えて、拷問室へと向かった。
だが、肩に抱えられたクラリスのお尻のスリットは開きっぱなしのまま。
洞窟内で行き違う他のオーク達の目にもとまり、そのたびに覗き込まれる。
陰毛を引き抜かれたり、臭いを嗅がれたりもした。
「・・・ああ・・・」
そこまで聞いたクラリスは全身を恥じらいに震わせて耳を塞いだ。
まさか、そこまでの恥辱を受けていたとは思いもしなかったのだ。
話は続いた。
拷問部屋にたどり着くと、ガミアの到着を待つ間、オーク達のいたぶりは続いた。
オーク達は、クラリスを例の椅子に括りつけると、最初のオナニーをはじめたのだ。
「・・・もういい!もうたくさん・・・・」
そこからの話は聞きたくもない。
クラリスは毛布にくるまると、耳をふさいだ。
だが、言葉とは裏腹に、身体の芯は熱くなり、股間からぬるりとした液体が
あふれ出てくる。
「ああ・・・・どうしてこんな事を・・・・・」
クラリスはあふれた愛液を指ですくう、そしてびしょびしょになった股間をむさぼるように
指を這わせた。
翌朝、またけだるい日がはじめる。
クラリスは、窓を覗いてみる。
警備の兵士達は遙か下の方だ。
いかに深夜とはいえ、その声がここまで届くとは思えなかった。
「・・・あれは、夢?」
それは淫らな夢だった。
クラリスは再び深いため息を吐いた。
終わり
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