ネイロスの3戦姫


第4話その4.闇に堕ちた戦姫  

  そのころ、ダルゴネオスのドラ息子セルドックに捕らわれていたエスメラルダは、セル
ドックの拷問室でギルベロとラーガの2人に凄惨な拷問を受けていた。
 「オラオラッ、さっさと降参しなっ!!」
 拷問室に鞭を振り回すギルベロの声が響いている。
 「あぐっ、あうっ・・・あっ、ぐあっ・・・」
 拷問室には、鎖で体を縛られた全裸のエスメラルダが、逆さ釣りにされ鞭打たれている。
 細い鎖がエスメラルダの白い肌に食い込み、鋭い鞭の連打が、白いエスメラルダの肌を
容赦なく攻めたてる。その度にエスメラルダの苦悶の声が拷問室に反響した。
 「しぶといボーヤだね・・・」
 ギルベロの隣にいたラーガが、エスメラルダを吊るしている鎖の取っ手を緩めた。する
とエスメラルダの体が下がり、真下の水桶に頭が突っ込まれた。
 「ぐぶっ・・・がぶっ・・・ぐ・・・ぐううっ・・・」
 水責めで苦悶するエスメラルダを、ニタニタ笑いながら見ているギルベロとラーガ。
 「ぶはっ・・・う、ゲホッ、ゲホッ。」
 水桶から引き出されたエスメラルダは、咳をしながら水を吐いた。
 「どうだい、ボーヤ。大人しくセルドック殿下の奴隷になるかい?ええっ!?」
 「・・・フン・・・」
 ギルベロの問いに、ふて腐れた表情で顔を背けるエスメラルダ。
 「そうかい・・・まだお仕置きが足りないようだねっ!!」
 再びギルベロの鞭が唸りを上げる。
 「あぎっ、いいっ・・・ひいあっ!!」
 エスメラルダの悲鳴が辺りを揺るがした。
 「小娘のクセに大した奴だね。根性座った男でも、これだけやられたら根を上げてるよ、
普通。」
 黒獣兵団の拷問係でもあるギルベロとラーガは、今までこれほど強情な相手を見た事が
無かった。
 酷い拷問に耐えているエスメラルダに、半ば呆れた表情の2人であった。
 「どうだ、降参してるか?」
 拷問室の扉が開き、セルドックが入ってきた。
 「あ、これは殿下。」
 慌てて一礼する2人。
 「それが、強情な奴でして・・・一向に降参する様子がありません。」
 「ふふん、それぐらいでちょうど良い。拷問のやり甲斐があるってもんだぜ。」
 下品な笑いを浮かべ、エスメラルダに近寄るセルドック。
 「よーお、気分はどうだい子猫ちゃん。」
 エスメラルダが憔悴しきった目を開けると、陰湿な顔のセルドックが視界に入った。
 「さいあく・・・あんたのアホ面みたら気分が悪くなったよ。」
 セルドックを睨みながら減らず口を叩くエスメラルダ。
 「まだ元気じゃねーか。それより良い物を見せてやろう、山の中から手下に持ってこさ
せたんだ。」
 セルドックは手に持っている物を、エスメラルダの眼前にかざした。
 「ああっ!?ど、ドラゴン・ツイスター!!」
 エスメラルダは顔色を変えた。それはなんと、ヒムロとの戦いで失っていた筈のエスメ
ラルダの武器、ドラゴン・ツイスターであった。
 「か、返してっ、ボクのドラゴン・ツイスターを返せぇっ!!」
 「へへ・・・返して欲しいか?良い武器じゃねーか。コイツは俺様が大事に使ってやる
よ、お前には必要ねえからな。」
 ドラゴン・ツイスターをちらつかせながら、セルドックは意地悪げに笑った。
 「お前なんかにそれが使えるもんかっ、どうせ使い方なんか判らないくせにっ。」
 「使い方ならわかってるぜ、こうやって使うんだろ?」
 ドラゴン・ツイスターの切っ先でエスメラルダの巨乳をチクチク突付くセルドック。
 「やめろおっ、汚らわしい手でそれに触るなーっ!!」
 「汚らわしいだと?どーいう意味だ!!」
 「あんたの汚い手で触られたらドラゴン・ツイスターが腐っちゃうよっ、さっさと離せ
ーっ!!」
 「大人しくしてりゃ付け上がりやがってっ。」
 エスメラルダの赤い髪を掴んだセルドックは、水桶に顔を突っ込んだ。
 「ぐあぶっ、ぐぶ・・・ぐ・・・」
 呼吸困難になったエスメラルダは、体を大きく揺らせて苦しむ。
 「どうだ、苦しいだろうが。大人しく俺様の奴隷になったら許してやるぜ。」
 そう言うセルドックの顔に、エスメラルダは口に含んだ水を吐き掛けた。
 「ぶわっ!?何しやがる!!」
 「ふざけないで・・・誰がお前みたいな軟弱チビ助の奴隷になんかなるもんかっ!!」
 声を張り上げるエスメラルダ。
 「軟弱・・・チビ助だとぉ・・・」
 軟弱呼ばわりされたセルドックの頭から、ブチッと(キレる)音が響き、全身をワナワ
ナと震わせて立ち上がった。
 「てめえ・・・なめんじゃねーぞっ!!」
 逆上したセルドックが、逆さ釣りにされたエスメラルダの腹部に蹴りをお見舞いした。
 「あうっ。」
 「俺の事を軟弱とか抜かした奴は許さねえっ。ぶっ潰してやるーっ!!」
 髪の毛を逆立てて怒り狂うセルドックは、サンドバッグ状態のエスメラルダを容赦なく
殴打した。
 「あーあ、バッカだねぇ、あのボーヤ・・・サド殿下を本気で怒らせたよ。」
 「ククク・・・血の雨が降るわねえ、いい気味だよ。」
 セルドックに殴られているエスメラルダを見ながら、拷問係の女狂戦士達は呟いた。
 「おいっ、お前等・・・あれを持って来いっ。」
 女狂戦士達に向き直ったセルドックが、唾を飛ばして命令を下した。
 「あれ、ですね・・・了解です・・・」
 ニヤリと意味ありげな笑みを浮かべた2人が拷問室の奥に歩んで行った。
 「ククク・・・俺様を怒らせた罪、体で思い知るんだな・・・ヒへへ・・・」
 薄気味悪く笑うセルドックの背後に、高さ2mほどの鋼鉄製の拷問器具が据えられた。
 円筒形のそれは、前部に観音開きの扉があり、上部に女の頭部を模したオブジェが取り
つけられている。
 「こ、これは・・・」
 逆さ釣りにされたエスメラルダの顔から見る見る血の気が失せて行った。
 「こいつが何かわかるか?史上最悪の拷問器具、鉄の処女だっ。」
 サディスティックな声で叫ぶセルドックが指差したそれは、中世ヨーロッパの拷問史上
類を見ない残虐性を秘めた拷問器具鉄の処女であった。
 デンマークに実在した魔性の王妃エリザベート・バートリーが考案したその拷問器具は、
内側に無数の刺が取りつけられた鋼鉄製の拷問器具の中に受刑者を閉じ込めるという残虐
極まりない代物である。
 本来は処刑用に作られた物だが、セルドックは拷問専用に改造していた。だが拷問用と
はいえ、鉄の処女がもたらす苦痛は並みの拷問器具など比べるべくも無い。
 まさに悪魔の拷問器具と言えよう。
 「俺様の事を軟弱と言った奴は、皆こいつで苦しめてやった。お前も鉄の処女に抱かれ
て悶え苦しむがいいっ。」
 凶悪なサド殿下は、そう言いながら、エスメラルダを吊っていた鎖を外した。
 「あうっ。」
 床に投げ出されたエスメラルダに拷問係の2人が歩み寄り、鎖で縛らている全裸のエス
メラルダを抱えて鉄の処女の前に運んだ。
 「まって・・・やめて・・・」
 「ひひっ、もう遅いよっ。」
 怯えるエスメラルダに、2人の女狂戦士は陰湿な笑いを投げかける。
 「これを見ろ。」
 鉄の処女の脇にあるレバーを下げるセルドック。すると、拷問器具の中央にある観音開
きの扉が開いた。中には鋭く尖った刺が無数に生えている。
 「あ・・・ああ・・・」
 狂気の拷問器具を前にして、さすがのエスメラルダも恐怖に慄いた。
 「恐いか?震えてるじゃねーか。これが最後のチャンスだ。俺様の奴隷になるか?それ
とも・・・」
 「やめろ・・・このサディスト野郎っ。ボクをなめるなっ!?必ず仕返ししてやるから
なっ、覚えてろ軟弱チビーっ!!」
 迫り来る恐怖に最後の抵抗をするエスメラルダ。
 「てめえ・・・よっぽど苦しめて欲しいんだな・・・いいだろう、やれっ!!」
 セルドックの罵声が飛ぶ。
 「イーヒヒッ、りょーかいっ!!」
 狂喜したギルベロとラーガが、エスメラルダの裸体を持ち上げて鉄の処女の中に押し込
めた。
 「あうっ、い、いたあいっ!!」
 エスメラルダの背中に無数の刺が当たる。そして暴れる彼女の両手足を押さえたギルベ
ロ達は、鉄の処女に取りつけられた拘束具でエスメラルダの自由を奪った。
 「痛いか?これぐらいで根をあげるなよ。お前の苦しむ顔をじっくり見学してやる。」
 セルドックはそう言いながら鉄の処女の頭部にある、女の頭部を模したオブジェを取り
外した。オブジェの代りにエスメラルダの頭が上に出てくる。
 「や、やめて・・・ひっ。」
 エスメラルダは、鉄の処女の上部から首だけ出した状態で苦悶の声を上げた。
 「さあ、良い声で鳴きやがれっ!!」
 セルドックは狂喜の声をあげ、レバーを押した。
 「き、きゃあああーっ!!」
 扉が閉まり、エスメラルダの絶叫がこだまする。扉の内側にも刺が生えており、扉の力
で押さえられた無数の刺が白い肌に食い込んだ。
 「あああうっ!!いいひいいっ!!ぎゃああーっ!!」
 狂おしい苦痛に悲鳴を上げるエスメラルダ。
 「あぐあ・・・あう・・・」
 そして、口から泡を噴き、白目を向いて悶絶した。
 「フッ、気絶しやがった。」
 エスメラルダの赤い髪を掴んだセルドックが、平手で顔を殴って強引に目を覚めさせた。
 「う・・・。」
 「どーだ、参ったかエスメラルダ。俺様に逆らったらどうなるか、これで判っただろう
が。」
 「あ・・・あう・・・」
 顔面蒼白のエスメラルダは、何か言いたそうに口をパクパクさせている。
 「ああん、なんだって?聞こえねーぞ。」
 「・・・まけるもんか・・・おぼえてろ・・・なんじゃくチビ・・・」
 エスメラルダの口から漏れたのは、気丈な反抗のセリフであった。
 「てめえ〜っ、まだ俺様に楯突く気かぁっ!?」
 ギルベロの鞭を手に取ったセルドックが、エスメラルダの顔面目掛け鞭を振り下ろそう
としたその時である。
 「いいかげん止めるでござる。それ以上やったら本当にあの世行きでござるよ。」
 セルドックの手を掴んで鞭の打撃を止める者がいた。
 「なあっ!?て、てめえは・・・マグネアの腰巾着っ。」
 セルドックを静止したのは、闇の忍者ヒムロであった。
 「なんだよあんたは!?」
 突然のヒムロの出現に、2人の女狂戦士達も驚愕した。
 「?、?・・・あいつ・・・どこから入ってきたんだ?」
 「・・・さあ・・・」
 拷問室の扉は固く閉ざされている上、侵入する場所など何処にも無い。
 女狂戦士の2人は、拷問室を見回して首を傾げた。
 「てめえ、何しに来やがったっ!?俺様の楽しみ邪魔しやがって!!」
 喚くセルドックに、呆れたような溜息をつくヒムロ。
 「何しにとは心外でござるな、拙者は貴殿の手助けに来たと言うのに。」
 「手助け?」
 「いかにも。セルドック殿、貴殿はこの女を懐柔したいのでござろう?この手の強情な
女は力押しで責め立てても無駄な事。このような女は精神的に責めるのが一番でござる。」
 ヒムロはそう言いながら、鉄の処女のレバーを半分だけ緩めた。
 「はあ・・・」
 刺の痛みが和らぎ、声を漏らすエスメラルダ。だが、激痛から解放されても、鉄の処女
の拘束具で手足を固定されている為、逃げ出す事は出来ない。
 「おう、てめえ手助けするって言ってたよな。どう手助けするってんだ?」
 セルドックに言い寄られたヒムロは、黒頭巾の下に薄笑いを浮かべてエスメラルダに近
寄った。
 「これより、この女に真の恐怖を味合わせるでござる。しかと御覧あれ。」
 鉄の処女の上部に首だけ出した状態のエスメラルダの視界に、薄気味悪いヒムロが映し
出された。
 「お・・・お前は・・・ヒムロ・・・」
 「エスメラルダとやら、拙者の目を見るでござる。」
 ヒムロはそう言うと、鋭い視線をエスメラルダに向けた。その目から怪しげな光が放た
れる。
 「あ、ああ・・・」
 ヒムロに睨まれたエスメラルダは、まるで金縛りにでもあったかのように動けなくなっ
た。
 「ククク・・・お主に地獄を見せてやろうぞ・・・」
 ヒムロの声と共に、エスメラルダの視界が急激に暗くなった。
 「あっ!?・・・あああーっ!!」
 無明の暗黒がエスメラルダの周囲に広がり、彼女の精神が暗い闇の中へと、まっ逆さま
に落ちて行った。
 「い、いやーっ!!きゃあーっ!!」
 それはまるで底無しの闇に落ちて行くような感覚であった。鉄の処女に捕らわれたまま、
無限に続く闇の中へと落ちて行く・・・
 「はっ!?こ・・・これは・・・」
 落ちるような感覚が終わったと思うと、今度は自分を拘束している鉄の処女に異変が起
きている事に気付く。
 鋼鉄の拷問器具が生き物の様に動いているのだ。
 「ぐひゃひゃ・・・えぇすめらぁるぅだぁ〜。」
 鉄の処女の頭部に出現した、女の頭のオブジェから気味悪い声が響き、鋼鉄の扉が巨大
な手となってエスメラルダの体をギリギリ締め上げる。
 「うあ・・・せ、セルドックっ!?」
 オブジェの顔を見たエスメラルダは驚愕した。なんと、その顔が凶悪なセルドックの顔
になっていたのだ。
 「ぐうひぃひ〜、く〜る〜し〜め〜。」
 無数の刺が生えた巨大な手が、エスメラルダの肉体をズタズタに引き裂いた。
 「ぎいやあああー!!」
 体を引き裂かれたエスメラルダの意識が一瞬失われた。
 「あう・・・あっ!?」
 再び意識が戻ると、今度は地面に両手足を固定されたまま動けなくなっている自分自身
に気がついた。
 「なにこれ・・・いや・・・」
 全裸で手足を広げた状態のエスメラルダに、闇の中から無数の芋虫が近寄ってきた。
 「う・・・あ、ああっ!?」
 芋虫の頭部は全てセルドックの顔になっており、モゾモゾと蠢きながらエスメラルダに
擦り寄る。
 「えすめらるだ〜えすめらるだ〜。」
 「ひいいやあーっ!!やめてーっ!!」
 セルドックの顔をしたイモムシモドキが、エスメラルダの肌を食い破って体内に侵入し
てくる。全身を食い尽くされる恐怖に、エスメラルダは絶叫する。
 「ぐひひ・・・おめえは俺様の奴隷だぁ〜。」
 不意に闇の中から出現した黒い影が声を発する。その影はおぞましい姿のセルドックで
あった。
 「犯してやるぅ〜、俺様の子供を孕ませてやるぅ〜。」
 ピアスだらけのイチモツがエスメラルダの秘部に突き刺さる。
 「あひ・・・やめろ・・・いや・・・あああああーっ!!」
 そしてエスメラルダの意識が暗い闇に閉ざされた・・・
 
 「あひいいっ、うあああっ!!」
 鉄の処女に拘束されているエスメラルダが、声を張り上げて叫んでいる。
 「お、おい・・・お前、一体なにをしたんだ?」
 呆然した顔で、ヒムロとエスメラルダを見ているセルドックと女狂戦士達。
 ヒムロがエスメラルダの目を見てから、ほんの数10秒ほどしか経過していない。その
間に、エスメラルダは恐怖の絶頂に達したような表情で喘いでいた。
 「これぞ、わが忍術秘法、無間地獄の術でござる。言わば催眠術の一種とご認識いただ
ければよい。」
 エスメラルダは現実にバケモノと化した鉄の処女やイモムシモドキに蹂躙された訳では
なかった。ヒムロの使った催眠術で幻覚を見せられていたのである。
 「さ、催眠術ぅ?」
 「左様、これによりエスメラルダの心に貴殿に対する絶対的な恐怖を植え付けたのでご
ざるよ。エスメラルダが恐怖を克服して貴殿を倒さぬ限り、我が術を解く術はござらん。」
 ヒムロはそう言いながら、鉄の処女の扉を開け、全裸のエスメラルダを引き出した。
 「うああ・・・」
 鉄の処女の刺から開放されたエスメラルダが、血だらけになって転がり出てきた。
 「あう、う・・・ひっ!?いやあああーっ!!」
 床に転がったエスメラルダは、セルドックの姿を見るなり悲鳴を上げて這いずり回った。
 「よ、よらないでーっ、いやーっ!!」
 その目は明らかに恐怖の虜になっていた。先程までの反抗的な態度は何処に失せたのか、
まるで無力な子ウサギの様に逃げまわるエスメラルダ。
 「おおっ・・・怯えてるぜ・・・あのクソ生意気なエスメラルダが・・・俺様に怯えて
るぜーっ!!」
 逃げまわるエスメラルダを見たセルドックが狂喜する。
 「後はセルドック殿の意のままになさるが良かろう、拙者は、これにて失礼致す。」
 ヒムロはそう言うとシュッと言う音だけ残して、その場から消えた。
 「なにさ、あいつ・・・一体何者?」
 「あたしに聞かれてもわかんないよ・・・」
 消えたヒムロに唖然とするギルベロ達。その後ろでは、エスメラルダを捕まえたセルド
ックが恐怖の余り動けなくなっているエスメラルダをいたぶっていた。
 「うひひーっ、おらおらっ。俺様の事をご主人様といえっ。さあっ。」
 「あひい・・・ゆるして・・・ご、ごしゅじんさま・・・」
 軟弱チビのセルドックに良い様にあしらわれているエスメラルダは、泣きながら命乞い
した。




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