ネイロスの3戦姫
ネイロスの3戦姫
登場人物
エリアス・ラ・バーズ
ネイロス公国の第一王女。
類まれなる英知と美貌を誇り、沈着冷静で常に思慮深い人格であると同時に2人の妹と、
国民を気遣う心優しい王女。王位継承者であり、20歳にして父王の跡を継ぎ隣国デトレ
イドとの戦いに挑む。
装備品
王家に伝わる伝統の名剣(太陽の牙)を所有。腕力が無い分、技とスピードを重視した
剣技を使い、その腕前は次女エスメラルダも一目を置くほど。
容姿
プラチナブロンドの髪と、女神の如き気品溢れる面立ちの美しき王女。英知溢れる王女
にふさわしいカリスマ性溢れる容姿を有する。
エスメラルダ・ラ・バーズ
ネイロス公国の第二王女。
(紅き旋風の戦姫)の異名を持つ凄腕の美しき女剣士。男勝りで勝気な性格の反面、人
一倍寂しがり屋の一面もある。
装備品
2振りの矛(ドラゴン・ツイスター)を所有。ドラゴン・ツイスターは矛の柄を組み合
わせる事により、両端に刃を持つ最強の矛になる。
容姿
勇猛だった父王譲りの勇ましさと、母である王妃の美貌を受け継いでいる。紅いショー
トヘアーをなびかせて戦う姿は正に無敵の戦姫。
ルナ・ラ・バーズ
ネイロス公国の第三王女。
朗らかで(多少お転婆)天真爛漫な性格のお姫様。文武に優れた姉達にあこがれており、
姉達に心配をかけまいとする健気な心の持ち主。末娘なので父王や姉達の深い寵愛を受け
ている。
装備品
2丁の最新型拳銃(6連装リボルバータイプ)を所有。銃の弾は相手に必要以上の怪我
をさせぬようゴム弾を使っている。銃の扱いはメチャクチャだが、なぜか腕前は良い。
容姿
可愛いリボンがよく似合う、天使のような面立ちの可憐な少女。その笑顔は猛き戦士の
心をも癒す。
※3姉妹の装着している鎧は、町の名工に特注で造らせた鎧を使用。重厚な男物の鎧よ
りも軽装に造られている。
胸を覆うアーマーと、腰と腹部を守る部分に分かれたツーピースタイプで、動きやすい
よう太ももと上腕部は装備がない。(太ももが露な状態です。)
腕の上腕部は肩当てで、太ももは腰に装着した垂(たれ)でガードしている。
それ以外の装備は、頭部を守るハーフヘルメットと手足に装備するガントレット(手甲)
と、レッグガードがある。
3人とも鎧の上から王家の紋章の入った陣羽織を着ており、エリアス(紫)エスメラル
ダ(赤)ルナ(白)と色分けされている。 ※特にルナの陣羽織は、仕立て屋が若年の
ルナが可愛く見えるようにと、フリル付きのデザインで仕上げている。
アルバート
ルナの飼っている白い狼。
子供の頃、親とはぐれて行き倒れていた所をルナに助けられ、以来ルナになついている。
他の人間の命令は聞かないが、ルナとエリアス、エスメラルダの言う事なら聞く。ルナ
の守護神的存在。
エドワード・ラ・バーズ
ネイロス公国の国王
隣国デトレイドの襲撃を退けてきた屈強な精神を誇る国王。かつては赤竜王と謳われた
勇猛果敢な国王だったが、長年の心労がたたって不治の病に侵されている。3人の娘にネ
イロス公国の行末を委ねた。
マグネア
エドワード国王の若き後妻。
美しき姿とは裏腹に、狡猾な策略を巡らす毒婦。国王の娘3姉妹を毛嫌いしており、特
にエリアスに激しい嫉妬と憎しみを抱いている。隣国デトレイドの襲撃に際し、己の保身
の為デトレイドの皇帝と密約を交わしている。
ヒムロ
マグネアの忠実な部下。
東方の島国から来た冷酷な忍者。隠密行動に長けており、マグネアの手足となって暗躍
する。戦闘術以外に薬物の扱いにも精通している。常に黒い頭巾を被って顔を隠しており、
その素顔を見た者はいない。
ダルゴネオス
デトレイド帝国の皇帝
残虐非道な君主としてデトレイドは元より周辺諸国にも恐れられている。強欲の権化で
あり、金にモノを言わせて雇った屈強な庸兵団を組織してネイロス侵略を企む。
少女をいたぶる事を趣味としており、ルナを手に入れようと画策する。
セルドック
デトレイド帝国の皇太子
ダルゴネオスのドラ息子で、弱い者イジメが大好きな変質的サディスト。強く美しい女
を屈服させたいと思っており、エスメラルダに執着している。
情緒不安定で些細な事でも暴力を振るう為、家臣達に疎まれている。ひ弱な事をコンプ
レックスにしており、軟弱者呼ばわりされるとキレる。
ブルーザー団長
傭兵団・黒獣兵団の団長
荒くれ者どもを掌握する強暴極まりない男。解任されたネルソン元司令官に代わってデ
トレイド軍最高司令官に任命された。 身長2メートルの野獣の如き肉体を持ち、長い鎖
を武器にしている。金銭に貪欲で、金儲けの為なら手段を選ばない。
※黒獣兵団は銃や大砲で武装した戦闘集団。諸国との戦闘で儲けた金で大量の兵器を購
入している。
ネルソン将軍
デトレイド軍の元司令官。
誠実な性格の若き武人で、デトレイドの民がダルゴネオスに苦しめられている事を愁い
ている。ネイロス公国侵略を思い止まらせようとダルゴネオスに進言した事がきっかけで
司令官の職を解任されてしまった。
ライオネット男爵
エドワード国王の軍事参謀
忠誠心(だけ)が取り柄の頼り無い参謀。エスメラルダに密かな想いを寄せているが、
一向に報われない哀れな男。ダルゴネオスに囚われた3姉妹を救出するべく、デトレイド
軍司令官の職を追われたネルソン将軍と同盟を結ぶ。
ストーリーあらすじ
中世時代、強国デトレイド帝国の襲撃を受けていたネイロス公国は、赤竜王エドワード
の勇猛なる活躍によってデトレイド軍の侵略を退けてきた。
だが、エドワード国王が病に倒れた事でネイロス公国は再び侵略の危機に晒される事と
なり、エドワード国王の後を継いだエリアス王女と、その妹達に行末が委ねられる事とな
った。
その頃、デトレイド帝国の軍内部でも不穏な動きがあった。デトレイド国内の民達は、
常日頃、ダルゴネオスに重税を課せられてきた為と度重なる飢饉の為、徴兵された民兵の
士気が著しく低下していた。
民達の貧窮に悩んだデトレイド軍総司令官ネルソン将軍は、皇帝ダルゴネオスにネイロ
ス公国進撃を思い止まるようにと諫言した。しかし、他国で蛮勇を馳せる傭兵組織の黒獣
兵団を雇ったダルゴネオスは、戦いを渋るネルソンを解任し、代わりに傭兵団のブルーザ
ー団長を新司令官に任命したのであった。
やがて病の床に臥していたエドワード国王が逝去し、残された3人の娘、エリアス、エ
スメラルダ、ルナは忠臣ライオネット参謀と共に、ネイロス公国軍を率いてデトレイド軍
の進撃に備えた。
国民の絶大な支持を受けていた3姉妹の戦い振りは目覚しく、3姉妹に率いられたネイ
ロス軍は、進撃していた黒獣兵団を国境付近まで退けた。だが、デトレイド帝国に寝返っ
たエドワード国王の後妻、マグネアの裏切りによって戦況が逆転し、ネイロス軍は黒獣兵
団に敗北を喫した。
マグネアの部下ヒムロに捕らえられたエリアスとエスメラルダは、枷で手足の自由を奪
われたまま、暴君ダルゴネオスの前に引き立てられた。そして、勝ち誇ったダルゴネオス
の手で鎧も衣服も奪われ、一糸纏わぬ姿を血に飢えた兵達の前に晒される羽目になった。
しかし、2人の悲劇はそれだけに留まらなかった。
エリアスはブルーザー団長及び黒獣兵団の兵達の慰み者にされ、エスメラルダはダルゴ
ネオスの陰湿なドラ息子セルドックの拷問を受けた。
ルナは姉達の努力によってライオネットと共に逃げ延びていたが、執拗なヒムロの追跡
を交わす事が出来ず、姉達同様に捕らえられた。そして、汚れを知らぬルナに、ダルゴネ
オスの毒牙が迫ろうとしていた。
だが、3人の希望が絶たれていた訳ではなかった。
ヒムロに倒されていたライオネットが奇跡的に息を吹き返し、3人を救出するべく、ダ
ルゴネオスの居城に向かっていたのであった。
途中、司令官の職を追われたネルソン将軍と出会ったライオネットは、お互いの利害の
一致から敵味方であると言う状況を超え、共に戦う事を誓い合った。そして2人の努力に
よって、デトレイド民兵とネイロス軍が同盟を結び、秘密兵器カタパルト(投石器)で武
装した同盟軍がダルゴネオスの居城に迫った。
囚われた3姉妹の運命は?そして、黒獣兵団と同盟軍の戦
いの結末は?
あらすじ、終わり