魔戦姫伝説(アンジェラ・閃光の魔戦姫6)


  第17話 響き渡る戦女神の叫び
原作者えのきさん

  敗者への扱いが非道極まりないガルダーンで、もっとも敵視されたノクターン王国の姫
君が、敗北の2文字を背負わされて引きたてられたのだ。
 その扱いが凄惨を極めるは必定であった。
 辱められ、晒し首で引き回され、さらには全裸で磔にされてしまう・・・これ以上の屈
辱はあろうか?
 いや、これはほんの序の口だった。
 2人の悪鬼が、更なる手段をもちいてアリエルを辱めようとしていたのだ。
 十字架に磔にされたアリエルは、両足を大きく広げさせられたうえ足首を縄で縛られ、
逆ハの字状態で晒し者にされていた。
 丸見えになった秘部に、多くの者の視線が集中している。
 そんな恥辱に塗れたアリエルに、凶悪な悪鬼ガルアは歩み寄る。
 「おいアリエル。おめえの泣き叫ぶ声を愚民どもにも聞かせてやる、昨日みてえにヒィ
ヒィ喚きな。」
 ガルアの手には、特大の浣腸があった。これは医療用のものではない、拷問用に特別あ
つらえした物だ。
 アリエルは恥辱に耐えながらガルアを睨んだ。
 「それはなんですの・・・そ、そんなオモチャで私を苦しめるつもりですの?わ、笑わ
せないで・・・」
 必死で虚勢を張るアリエルだったが、彼女は浣腸をどう言う風に責める道具に使うのか
も知らない。
 知らないがゆえに、恐怖は高まる・・・
 ガルアはアリエルの怯える心境を見抜いた。
 「そうか、おめえは真面目なお姫さまだから知らねえのも無理はねえ。だったらこいつ
がオモチャかどうか、自分の身体で知るがいいさ。」
 手下の差し出す容器から、ドロドロのグリセリンを浣腸に吸い取る。そして一杯に満た
された浣腸をアリエルに向けた。
 浣腸の先端が向う先は・・・露になった秘部の下、アナルへ射し込まれた。
 このオモチャを、どう言う風に使うのか、アリエルは始めて知った。そして慄いた。
 「はああ・・・だ、だめ・・・そんなこと・・・いや・・・」
 首を振るが、ガルアは容赦しなかった。
 ――ぢゅる・・・ぢゅるるっ。
 ドロドロの生温かい液体が、アリエルの体内に挿入される。
 気持ち悪いなどと言うものではなかった。ハラワタが溶けるような感触が腹部を満たし、
下半身の力が抜けていく・・・
 最初の挿入が終わると、立続けにグリセリンを浣腸に入れ、またアナルから挿入する。
それを数回も繰り返された。
 直腸内に満たされた大量のグリセリン。少しでも力を抜けばアナルから大噴出してしま
うだろう。
 「うああ・・・負けるもので・・・すかああ・・・」
 必死で堪えるアリエルだったが、それを吐き出す以外、苦痛から逃れる術は無い。
 「痩せ我慢はやめるンだな、遠慮しないで出しちまえ、ブリブリッとよお〜♪」
 ゲラゲラ笑うガルアは、十字架の下に1枚の絵画を置いた。
 それは・・・父アルタクスと母マリシアを描いた絵であった。その上に、汚物を漏らさ
せようとしているのだ。
 「なんて卑劣な・・・その絵を退きなさ・・・あ・・・ああっ!?」
 不意に、アリエルが目を見開いて苦しみ始めた。猛烈な尿意を催したのだ・・・
 さっき、ブレイズに飲まされた大量の水が、尿となってアリエルを苦しめている。全て
はガルアの企みの内であった・・・
 唇を震わせるアリエルに、ガルアは薄笑う。
 「フフン、我慢できねえだろうが。俺が楽にしてやろうか?おらあっ!!」
 グリセリンと尿で満たされたアリエルの腹をゲンコツで殴った。
 「ぐふっ!?ううぐ・・・」
 凄まじい便意と尿意がアリエルを襲う。しかし・・・彼女は耐えた。
 「だ、だれがこんなことくらいで・・・あ、あなたはオモチャでしか女を嬲れない、さ、
最低の男ですわ、ね・・・も、猛将ガルアが聞いて呆れ・・・ますわっ!!」
 あくまで逆らうつもりのアリエルに、ガルアは憤慨した。
 「ぬぅあんだとおおっ!?ナメやがってこのアマァーッ!!」
 怒涛の鉄拳が何度も腹に炸裂する。大量の液体が、はち切れんばかりに膨らんだ腸と膀
胱を裂こうと荒れ狂った。
 ・・・少しだけ力を抜けば良い・・・それで楽になれる・・・
 しかしそれはアリエルのプライドが許さなかった。大勢の観衆が観る前で汚物をひり散
らすなど、そんな屈辱な真似ができるわけはない・・・
 ――私は映えあるノクタ―ンの姫・・・父と母の名にかけて、決して負けたりしない・・
・
 プライドと苦痛が責めぎあい、さらに襲い来るガルアの鉄拳・・・
でもアリエルは声1つあげずに耐え抜いた。ガルアの卑劣な手段を退けたのだった。
 ハアハアと息をつくガルアに、ニッと微笑むアリエル。
 「も、もう終わりですの?あ、あなたの負けですわ・・・よ。わかったら・・・さっさ
と私を解放なさいっ。」
 アリエル自身も限界に近かったが、この卑劣な男に一泡吹かさねば収まらぬ。
 ついにキレたガルアが、戦斧を振り上げた。
 「くぉのっ、てめえのハラワタ叩き割ってやるーっ!!」
 激怒するガルアの腕を何者かが掴んだ。
 相棒のガラシャだった。


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