リレー小説2『魔戦姫伝説』


 第1話 サーヤの初陣.4
山本昭乃

 汚らわしいケダモノ達の情欲は、ふたりの侍女たちにも向けられていた。
 ベスとリンは三下たちの溜まり場に連れ込まれ、床に放り出された。
「きゃあっ!」
「ひっ!」
 ベスのまわりを幾人もの男たちが取り囲んだ。男たちはぎらついた目で嘗めまわすよう
に彼女を見下ろす。
「ひぃ..」
 男たちの視線、いや、その下にある突き立った肉棒の群れに怯えながら、ベスは何とか
逃れようと後ずさりする、その足を男のひとりがつかんだ。それが引き金になった。
 男たちが一斉にベスに襲いかかる。衣服が次々とむしり取られ、あらわになった肢体に
は無数の舌、指先、肉棒がからみつく。
「いやあぁぁぁぁっ!!」
 ベスがやっとのことで声を絞り出して叫んだ。だがその悲鳴は衣服の引き裂かれる音、
男たちの嬌声と肉の壁、そして彼女の口に押し込まれた肉棒によってすぐにかすんで聞こ
えなくなった。
「せ、せんぱい..」
 リンが真っ青な顔で、ベスに群がる男どもと、がら空きになった部屋の出口にかわるが
わる顔をめぐらせる。ベスを見捨てて逃げ出して汚名を受けるか、あるいは彼女と同じ目
に会う事になってでも自分の良心を守るか、迷っているように見えた。
 だが、その迷いはすぐに打ち切られた。ひとりの男がリンの前に仁王立ちになる。
 彼女らをさらう際、真っ先にリンに手をつけようとした男だ。
「きへへへぇ..」
 カマキリのような顔が笑う。リンの足首をつかみ、ドロワースのスリットに手を突っ込
んで破り捨てると、足を強引に開き、ふとももに舌を這わせる。
「い、いやっ、いやあぁぁっ!!」
 ふとももに走るなまあたたかい感触に、リンが悲鳴を上げる。
「きへへへ、やっぱりガキの生足と泣き声は最高だぜ..」
「いやっ、いやっ、やめて、やめてよぉっ!!」
 リンの悲鳴がどんどん甲高いものになっていく。なんとか男の手をひきはがそうと必死
にもがく手が、思わず男の手に爪を立てる。
「ってっ! このアマァッ!!」
 男の平手がリンの頬を叩く。彼女の頬が見る間にはれあがり、悲鳴が小さくなるのと引
き換えに、瞳からは大粒の涙がこぼれ落ちた。
「・・っ、・・っっ、っくぅっ..」
「はぁはぁ、やっぱりガキを泣かすのはたまらねえぜ..」
 男は「ガキを泣かせる行為」の仕上げにかかった。すでにヌルヌルになっていた肉棒を
リンの未成熟な秘部へ突き立てる。
「いやっ! いたいっ、いたいっ、いたいよおぉぉぉっ!!」
 リンの大きな瞳がさらに大きく見開かれ、小さな口が再び悲鳴を上げる。未成熟な体を
貫かれる激痛が、全身を焼き尽くさんばかりの熱感に変わっていく。
「いやあっ、いやっ、いやっ、いやあぁぁぁぁぁっ!!」
「おおっ、いいぞいいぞっ、やっぱりガキのマ○コはキツくていいぜぇっ!!」
 男が醜悪な笑みを浮かべながら腰を振る。リンが再び手や首筋を引っかくが、もう構お
うともしない。
 その時、一方で喚声が沸き起こった。ベスを蹂躙していた男どもが一斉に昇り詰めたの
だ。
 その声にリンを犯していた男も刺激された。
「おおっ、イ、イっちまうぜ! おおおぉっ!!」
 熱い精液が大量にリンの膣(なか)に注ぎ込まれる。むりやりこじ開けられてずたずた
になった内壁にそれが染み込み、痛みと熱気のない混ぜになった感覚が幼い少女を貫く。
「ききゃあああああああっ....!!」
 だが男はまだ満足しようとしない。リンの髪をつかむと、精液と処女の血に濡れた肉棒
を、泣きじゃくる小さな口に押し込む。
「はぁはぁ、まだだぜ..今度はお口でイかせるんだよぉっ!!」
「んんんんんんっっ!!」

「おおっ、またギンギンになってきたぜぇっ!!」
「げへへへぇ、まだまだヤり足りねえぜぇっ!!」
 リンの絶叫に刺激され、一方でもベスの蹂躙が再開された。
「いやぁっ、いやあぁぁぁぁっ!!」

 男たちにかわるがわる凌辱される少女たち。だが彼女らの心の内は違った。

 もみくちゃにされ、精液を全身に浴びるベスの瞳に怜悧な光が浮かぶ。
(目標数18、助命対象者数、ゼロ。 リン、いいわよ)
(わかってます..)
 肉棒を押し込まれたリンの口元がかすかに歪む。
(助けろって言ったって、助けてあげないから..)



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