海軍元帥大勲位功一級 安芸宮 稲穂(あきのみや いなほ) 五親王家の一つ、安芸宮家の双子の姉姫として誕生。 身長178cm、血液型はO型。上から87・59・88. 日本海軍の作戦部門のトップである軍令部総長を務めている。 本来なら彼女が連合艦隊司令長官を務めている筈だったのだが、妹の瑞穂姫のほうが向いていると判断されたことから軍令部に配属となった。実際この人事は当たったようで、軍令部から好評をもって迎えられた。 瑞穂姫が『蒼き戦乙女』と呼ばれるのに対して、稲穂姫は『蒼白き頭脳』と呼ばれている。 瑞穂姫でも述べたが、海軍はその生活の厳しさゆえに志したお姫様は少なく、今回双子姉妹が入ってくるという稀なケースに豊年踊りをして歓迎するほどの大騒ぎとなった。 そんな彼女は作戦面では一切妥協を許さない性格で、このため部下は緊張しっぱなしである。 実際見逃してもどうということのないような瑣末な事項でも安易に妥協していると思われる痕跡を見つけたらただでは済まない。反面、報告書の綴りが前後逆になっていたり、誤字脱字はあまり気にしないほうである。時として拙速を尊ばねばならないことも心得ており、寧ろ完璧な報告書や計画書を作ろうとして作戦行動が遅れることのほうが問題だと考えている。それでも部下が優秀なせいか、ほぼ完璧に近い書類が提出されるのだが。 作戦に妥協を許さないのは、日本皇国が置かれている地政学的状況が背景にあり、四方を海に囲まれている上天然資源に乏しい皇国にとって海上輸送は命綱であり、これを断たれることは死活問題なのである。海上の権益を守る海軍の責任は極めて重く、加えて安易な妥協は艦隊どころか海軍組織にとっても致命傷となりかねない。 艦はまだどうにかなるにせよ問題は人材のほうで、一朝一夕に育つものではないからだ。 実際、海軍は末端の兵でも何らかの技能を修得しており、大きなダメージを被ると再建が困難であり、次の世代が育つ頃には時代が変わって対応できなくなる可能性さえある。 更に個人的感情が混じることを承知の上でいうと、作戦ミスは妹姫である瑞穂姫の死を意味する。また、皇族にとって有事は常に身内の問題なのである。実際戦いで命を落とした皇族は決して少なくない。それだけに安易な妥協などできるはずもない。 作戦時は鬼のように容赦ない彼女だが、平時は会報(別名同人誌)を自ら作成したり、この他には妹の瑞穂姫をモデルにしては様々なコスプレ衣装を作って写真に収めている。ただ、最近はそろそろネタが底を突き始めており、誰かにモデルを頼もうか思案中。 実はkikkasho(笑)という名前で同人サークルを主催しており、時間を見つけては大小の即売会に顔を出している。 |