名前は、閑令徳院宮 愛璃(かんれいとくいんのみやあいり)。身長179cm、体重64kg。上から91.60.89。血液型はO型。 日本近衛軍元帥として皇帝陛下に仕える日々を送る。近衛軍の兵力は僅か10万と他の軍種と比べて遥かに少なく、またいきなりの入隊はできない。最下級が上等兵であることがそれを物語る。それだけに一騎当千の精鋭ばかりであり、戦闘力、士気ともに極めて高く、近衛兵は他の軍種からも一目置かれている。 また、他の国と違い、皇族の警護を主任務としながらも、独立戦闘集団としての顔も持っており、第一線にも積極的に参加してその名を轟かせている。 そんな近衛軍を指揮統率している彼女だが、見かけ通りのおっとりした癒し系であり、近衛兵にとっては女神のような存在。しかし、同時に父親の荒々しい気性を最も色濃く受け継いでおり、怒らせるとかなり怖い。といっても感情を表立って爆発させるようなことはせず、静かに怒りを燃やすタイプ。それでも彼女から発する怒りのオーラは豪傑で知られる妹の綾奈ですら震え上がらせる。 作戦や戦術を練ることに長けている参謀タイプの綾奈と違い、最前線で指揮を執ることに長けている。そのため各戦役で第一線を転戦し、数々の武功を立てた。 彼女の信念は、如何にして部下に犠牲を出さないかであり、そのためにはどんな残酷な作戦も厭わない。それ故に敵や或いは味方からは時として非難を浴びることもあり、紅眼の悪魔というありがたくない二つ名を頂いている。 しかし、彼女が戦上手なことだけは確かで、自らも危険を顧みずに前線に身を晒し続ける姿から当然部下の信頼は絶大であり、これが近衛軍の凄まじい強さの源でもある。現に、包囲されながらも泰然自若とした態度で戦い抜き、時に一個師団を僅か二個大隊で撃退したエピソードもある。 だが、彼女のこうした姿勢はいいことばかりではなく、時として災いしたこともある。海上の交通の要衝に出没する海賊討伐のため赴いたとある島での掃討戦で、風土病であるマラリアを発症して倒れ、生死の境を彷徨う。そんな状態にも関わらず床に伏した状態で指揮を執り、部下に情報を聞き、部隊配置を指示して勝利を重ねた。 因みにこの掃討作戦で海賊を全滅に追い込み、長きに渡って日本の貿易を脅かし続けた原住民を遂に屈服させた功績により、金鵄章功一級、大勲位菊花章頚飾、そして銀色傷痍軍人徽章(戦病者。金色は戦傷者)を授与される。 趣味は乗馬。平時はよく商店街に繰出している。私服のときの彼女はとても軍人には見えない。因みに彼女もまた軍の正装で各種社交場に出席し、ドレスは着たことがない。ギネビア姫に皇帝の名代として謁見した経験あり。 |