『騎士でオタクなボクと王女様』(4)

小さい人間


照りつける秋の太陽に、港町であるルーアンの街は賑い、七十万人もの人口が生活していた。
街はきれいに区画され、中世都市であるにもかかわらず清潔感に満ち溢れていた。
港のほうでは陸揚げされた沢山の梱包された荷がひしめき、これから乗せられる荷と分けられていた。
港にはメルカトル大陸以外の国の船も見られ、港に近い広場で行われている多種多様な人種の奴隷市はこの港が如何に国際的かを象徴しているようだった。

そんな中、商船にしては大き過ぎて、軍戦にしては小柄な、如何にも快速そうな帆船が港に錨をおろした。

「皇女様! 着きましたよ……」

「……うむ」

船室の一番豪華な造りの部屋に、男女が二人……男は黒い髪に黒いアングリア風のスーツを着込んでいた。

「……よ〜やく着いたか。 あの……ヘラスのエロオヤジども、会議を長引かせ追ってからに……」

緑がかったドレスを身にまとい、ブランドの長い髪をきれいに整えた皇女と呼ばれた女性は、悪態をついた。

「しょうがありませんよ……彼らも男ですから、皇女様ほどのお方がおられたら時間がたつのを忘れてしまいますよ」

「うーむ……なんだかお世辞臭いが、まあ、主がそういうなら良しとするかの……なんだかんだで我らに有利な通商条約を結べたし……の」

「失礼します」

二人が楽しそうに会話していると、一人の侍女がスッと部屋に入ってきた。

「クリス様! もうすぐ上陸とヘラスとの条約調印の歓迎式典、それから閣議ですよ! 片瀬さんも! 何時までもそうやって皇女様を甘やかさないでください……もういい大人なのに……まったく」

「なんじゃ……まるで親の様な口ぶりじゃの、エリザは」

「何年クリス様お付きの侍女をやらしていただいてると思っているんです? いいから早く着替えて準備なさってください」


街は皇女様とその夫でもあるマーシア戦争の英雄が帰還し、町に向かう行列に沸いた。

馬車の中で僕たちは、迎えに来てくれていた僕の副官のマックスから報告を聞いていた。

「そうか……ヨークの第二王女が残党の手に落ちたか……」

「はい……指揮官が功を焦り、敵の残党をおびき寄せようとしたところを逆手に取られたとかで……」

「他に何か報告はあるか?」

「特に……いや、一つ気になることが……」

何時もはっきりとモノを言うマックスにしては珍しく、どこかハッキリとしない感じだった。

「いや……何でも、残党の中に黒い髪の珍しい恰好をした青年がいたようで……その」

「なんじゃ……主と似とるな?」

「こ……皇女様!?」

僕はいきなり僕の腰に手を廻しながら会話に入ってきた皇女様にたじろいだ。
二人きりの時ならまだしも、マックスやエリザさんが見ている目の前で急に逸物をつかまれれば……誰だって焦る。

「よい……余は城まで我慢できぬのじゃ……副官は報告を続けよ」

マックスはゴホンと咳払いをし、なるべく見ないよう目をつむりながら話を続けた。
エリザは「全くもう……この子は全く……」と何やら呟きつつ顔を真っ赤にしながら、しかし目を離さずにいた。

「で……では、その後の旧ヨーク・旧マーシアの近況について……」

「ふむ」

皇女様は頷きながら僕のズボンの中に手を差し入れ始めた。

「主もやってくれ……どうせ城に着いたらしばらく機会は無さそうじゃしのう?」

「はい」

僕は答えながら皇女様の大きな胸に右手を滑らせ、左手を皇女様の腰に滑らせ僕に引き寄せるようにした。

「……ん、もっと強くやってくれ」

皇女様の注文に僕は頷くと、腰に回した手を背カートの中に潜り込ませ、胸を弄っていた手で皇女様の胸を露にした。

「失礼します」

そう一言僕はいい、むしゃぶりつく様に皇女様の胸にしゃぶり付いた。

「あう……ん、いい……」

外には馬車を取り囲む民衆の歓声があふれ、目の前の二人は声も出すのを忘れて見入っているようだった。

ジュバ……ちゅ〜ぱ

「んん……あ……、ううん」

狭い馬車の中に、卑猥な声音が響く。
僕は両手で皇女様のお尻と、股間に刺激を与え続けた。

「はあ……はあ……」

皇女様は息を上げつつ、両手で僕の物を弄り続けた。慣れた手つきに、早くも僕の物は果てそうになっていた。

「こ……皇女様……そろそろ……」

「なんじゃ、もういくのか? 良いぞ……余ももう……ん」

そう言って皇女様は僕に口づけをしてくれた。
同時に僕は果て、皇女様もビクンと体を震わした。

白濁の液体で、折角のドレスが白く染まる。まるでソレが楽しいかの様に皇女様は僕の上に寝そべり、僕のモノごと体を擦り寄せた。

「はあ……続きは……会議の後……じゃな」

耳元でそう言う皇女様に僕は首肯した。


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