『騎士で武士な僕と皇女様』(1)

小さい人間


     
 
 変わった人生を送る人間は変わった事に関わりやすい……。
 僕、片瀬 総司もその例外ではなかった。
 僕の家は平成の日本ではちょっと……いや、カナリ変わっていた。
 小さい頃から寺のようなところで剣術や兵法、その精神論を叩き込まれた。
 
 立派な武士になるようにと……。

 それが……。


 まさか騎士に成るとは思ってもみなかった……。

すべての始まりは何だったろうか。気がついたらこの世界にいた。
そこで、偶然盗賊に襲われていたこの国の皇女様を僕が助けた。
森の中だったし、真剣で戦う人間相手だ。多少策を使ったが、盗賊のリーダーは一対一で倒した。
その後、感謝した皇女様が僕の出自を秘匿し、この国の皇女直属の騎士にこの僕を任命した。
 帰る方法が解らず。この世界の右も左も判らない僕が今生きているのは、すべて皇女様のおかげだ。どうやら、僕は武士としても使えるべき主を見けることが出来たようだ。
 
この世界は二つの大陸、メルカトルとプトレマイオスに分かれている。円柱のようなメルカトル大陸の南東部の小さな強国、アングリア皇国が、僕が今使える皇女様の治める国だ。領土は小さいけれど、交易によって大国並の国力を有していた。
 僕の仕事は、若くしてこの国の枢機卿となり、この国の国政を担う皇女様をあらゆる面よりサポートすることだ。 そう……あらゆる面で……。


 鳥のさえずりと、眩いばかりの朝日が宮殿『カーン城』の庭園を美しく照らす。
「ん……んん……朝か?」
 この世のどんな庭園も敵わないであろうその美貌の持ち主は一つあくびをすると、むくり、と起き上った。長いプラチナの髪をぼさぼさにさせたまま横にある鈴を手に取る。
チリン、チリン……
 鈴が鳴ると、お付きの侍女たちが恭しく扉をあけタライや櫛、ドレス等でその美しい女性を彩る。侍女たちが一礼して去ると、入れ替わりで彼女のお気に入りの騎士が部屋に通される。
「おはようございます、皇女様」

「うむ、今日も頼むぞ」

 騎士が恭しく一礼する、片膝を着き、剣を床に置く。
「失礼いたします」

 そう言って騎士はおもむろに、しかし丁寧に皇女様のスカートの中にその身を埋める。
「う……ん……い、いい……あはぁ…」
 この国の最高権力者である姫君の口から、甘い吐息が漏れる。
 騎士となった僕が最初に与えられた仕事もコノ皇女様の御趣向の手伝いであった。
「ペチャ、ペチャ……ジュルルル……」

「あん……くぅ〜、お主……うまくなってきたな……」

 毎朝……いや、戦場に出かける時を除き、皇女様が望まれる時はどんな時でも僕はコレをやらなければならない。最初はそのあまりにもの卑猥で……それでいて美しいお姿に一目で興奮し、皇女様のオシオキを受けてばかりいたけど、慣れてくるとだんだん皇女様の敏感な所が解るようになる。
「いい……いいぞ、見込みどおりじゃ」

 そうおっしゃり、僕の頭を両手で押さえこむようにする
 僕は皇女様の赤く膨らんできたクリトリスに軽くキスをし、舌を滑らせ、軽く噛む。
「ああ……いく、いっちゃう〜」

 膀胱が緩まれたせいなのか、皇女様の体がビクッと震えると同時に酸味のある体液が放出された。もちろん、一滴残さず僕が始末する。
 皇女様は、その御足の先で僕の限界まで昂ったソレをなぞる。
「はあ、はあ……お主も限界だったか……嬉しいぞ」

 そう言って皇女様はご自分のベッドに腰を下ろされ……。
「余の体で興奮したのだろう? こい、楽にしてやる……」

 顔を上気させ、スカートをたくしあげられた皇女様は、その既にびしょ濡れになりドロワースに囲まれた秘所に、僕のモノを誘う……。
 僕は迷わずズボンを脱ぎ、僕のソレを皇女様の大事な部分にあてがう……。
ズブリ……。
 僕のモノが、この国で神殿の聖域でさえ敵わないだろう…、快楽の壺にゆっくりと挿しこまれる……。
「あ……入っている、入っている……熱いのがぁ〜」

 皇女様はその整えられたプラチナを左右に揺らしながら、半狂乱に陥ったかのように卑猥な言葉を繰り返し口にされる。そして……。
「あっまたいっちゃう、イク〜」

「皇女様! 僕もイきます、そっ外へ」

「だめぇ〜中に〜」

そう言って両足を僕の腰に絡められる。僕は皇女様の中で果てた……。

「皇女様……その……」
 
 自分のした行為に、顔を真っ青にした僕は数分前の自分を必死で責めていた。仮にも一国の皇女様の中に果ててしまったのだ。一歩間違えればとんでもないことになる。
「大丈夫じゃ……安全な日取りである」

 皇女様は自らの秘所から流れる其れを指ですくい、口にされた。
「時に、濃いのを出すの〜お主、これでは危ないかも知れんぞ?」
 
 そのからかう様な態度……二度もヤッタ後とは到底思えない。
「その……申し訳ありません」

僕がうな垂れていると皇女様は少しそっぽを向き。
「まあ、お主なら余はいいんじゃが……」

小声のためよく聞き取れなかったが、何かをボソッとつぶやいた後、より一層バツの悪そうな顔をされた。
「む! じろじろ見るでない!! 公務に行くぞ!!」

そう言って身支度をすませ、皇女様と僕は城の朝議の間へと向かった。

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