王女戴姦 第9話

隠者


「…あぁ…ああぁっ…」
「チっ!情けない声出しやがって」
水棲ワームという淫具をその身体で初めて味わったシュレイは、膣中で暴れる
不気味な感触に悶え苦しむ。ワームはシュレイの子宮めざし、体液を噴き出し
ながら、突き進んでいた。
「女…もうよかろう。名乗れ」
ゲルスタッドが立ち上がった。ジュストもその後に続く。
「…だ、だれが…いうもので…すか、あぁぁ…あぁっっ!」
胸をはだけ、股間にワームを入れられながらもシュレイは懸命に言い返した。
「ゲルスタッド。やめとけ。この女は何度もイかせて落とした方がいい」
ジュストが歪んだ笑みに鞭を手にしながら、ゲルスタッドを制した。
──ひゅっっ!
突然、空を斬る音がしたかと思うと、ジュストの鞭がシュレイの脇腹を直撃し
た。
「ひぐぅぅっっ」
シュレイが顔をしかめ苦悶に耐える。
「そぉれ」
鞭が続けざまに振り下ろされはじめた。一発、二発…。鞭で打たれる度にシュ
レイの口からほとんど金切り声に近い悲鳴が上がる。ゲルスタッドは聞くに耐
えないといった風に、また椅子に戻った。

  醜い鞭の傷痕を脇腹から背中、尻に掛けて残したまま、シュレイはがっくり
とうな垂れた。両手にはめられた手枷に全体重を掛け鎖のねじれに逆らわず、
ゆらゆらと揺れる。
「痛いか?痛みと心地よさのはざまで揺れていろ」
ジュストはそういいながら、部屋の隅にあった木桶でなにやら作業を始めた。

「そろそろ。ワームの効果が出るんじゃない?」
リャンカフロイがマデボウを促す。マデボウは無言で頷くと、シュレイのクリ
トリスを握り潰すように、指先で転がした。
「ぁぁぁああぁあぁ!!」
シュレイの背筋をむず痒い衝撃が走る。ワームはさきほどからずっとシュレイ
の膣中で暴れ放しだ。マデボウがぐりぐりと掌で、陰部を刺激すると、大量の
愛液が噴き出してきた。愛液はマデボウの肘の辺りまで滴っている。
「すげぇ量だな。ワームが溺れちまうぜ」
「ひゃは。そんな事もないでしょ」

「おし。女を降ろせ」
木桶の準備が済んだジュストが叫んだ。マデボウとリャンカフロイはジュスト
の足元にある木桶を見ると、にやにやと笑みを浮かべながら、シュレイの手枷
に繋がった鎖を緩める。シュレイにはもはや抗うだけの体力はなく、マデボウ
の肩に軽々と担がれてしまった。
「マデボウ。四つん這いだ」
「おうよ」
木桶の中にはのっとりとした灰色のゲル状の液体が満ちている。マデボウはそ
の中にシュレイを四つん這いの格好で、放り込んだ。シュレイの手首と膝まで
が液体に浸かる。
「…な、なに…これ?!」
手足を入れられてしまってから、シュレイは「抜けない」ことに気が付いた。
「速乾のセメントだ。城を守る時に重宝する」
ゲルスタッドの説明にシュレイは戦慄を覚えた。
「いいか女。誰かが助けてくれなきゃ、お前は一生、四つん這いだ」
「うくくく。恥ずかしいところ、丸見えのね」
手足を動かそうとどんなに努力しても、乾きはじめたセメントはびくともしな
かった。シュレイの顔が血が引いていく。
「どれ、ワームの効果を味わうとするか」
マデボウがズボンを脱ぎながら、シュレイの股間からワームを取り出す。ワー
ムはシュレイの愛液でぷっくりと膨らみ、その表面は体液でぬらぬらと輝いて
いる。
「よっし。いただき!」
マデボウが固くなった男根をシュレイの濡れた産道に一気に突き立てた。
「いや!いやぁぁぁっっ」
叫び声を上げた口にはリャンカフロイが入ってくる。セメントで自由を奪われ
前と後ろから犯されたことで、シュレイは始めて涙を零した。
「もう。遅いよ」
ジュストが氷のような冷たい笑みで四つん這いのシュレイを見下ろす。
「お前は一生、犯されるんだよ」
そういいがなら、シュレイのアヌスにグリスを塗りはじめるジュスト。シュレ
イの声の限りの叫びが虚しく響き渡った。

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