鞭と髑髏
Peitsche und Totenkopf /隷姫姦禁指令

Female Trouble

第5章・汚穢の地獄 Die Hoelle der Rueckstaende(二)


 
 茫然としたラナから顔を離し、ヘルガ少佐は氷の微笑を浮かべて囁いた。
「…さあ、今度は私にも、クラリス姫にしたのと同じ奉仕をしなさい…」
 そう言うと、金髪碧眼の美女はすでにはだけていた純白のバスローブを脱ぎ去って、古
代の大理石の彫像の女神のような全裸の姿になった。そして、幼い少女の目の前に淫猥に
両脚を広げて見せつけた。

 夢心地のまま、ラナは憑かれたかのように酔い痴れたような笑みを顔によぎらせ、美貌
の主人の足元にひざまづくと、目の前に開かれた大輪の花卉に顔を寄せた。そして、今し
がた説明させられた公女への奉仕と同じ、口唇愛撫を始めた。

「…うふうっ…そ、そうなの……こうやって、お前はお姫さまに…はあああうっ!」
 淫語を聞きながらの自慰によってすでにじっとりと愛液に濡れそぼっていたヘルガ少佐
の秘所に、ラナは忠実にクラリス姫への奉仕を再現していった。

 陰唇をゆっくり舌でなぞり、わざと焦らすように周辺から攻めていく。そしておもむろ
にスリットを刺激しながら、内側の肉襞を舌先で一枚ずつめくるように愛撫していく。

「いいわ…いい……あうっ、うう…!」
 のけぞったヘルガの豊かな乳房が重たく揺れ、えびぞった上半身を支える両腕に体重が
かかり、ベッドにめり込んだ両手がシーツを握って渦のような皺を深めた。浮き上がった
腰が幼女奴隷の顔にさらに押しつけられると、少女はそれにひるむどころか、ますます舌
を伸ばして女主人の淫裂の奥をまさぐる。

 クラリスの、まだ初々しさを残した青い橄欖の実のような秘所に比べると、美貌の女将
校の淫部は瑞々しく熟した紅葡萄の実を思わせ、その蜜の味もさらに芳醇な美酒にも似て、
立ちのぼる香りもより強く鼻をついた。

「くちゅ…くちゅ……ぺちょ………はうっ……くちゅ…」

 敬愛と服従と、異なる形で同時に二人の女性に仕える身となった哀れな少女ではあった
が、しかしそれと共に、こうして二通りの奉仕をすることで二種類の美酒を味わうことが
できることに、ラナはある意味で至福すら感じていた。

「いいわ…そうよ、そう……はうっ、…もっと奥までしっかり舐めなさいっ」

 少女の舌の動きが激しさを増してくると、ついにヘルガ少佐は肘を折り、ベッドのシー
ツに背を付けて悶えた。仰向けになった女主人に遅れまいと、ラナも美女の陰唇を頬張っ
たまま、身を乗り出すようにして追いかけた。だがその瞬間、いきなり身体を反転させな
がら身を起こしたヘルガ少佐は、自分の秘所から離れようとしないラナをそのまま引きず
るようにして、体勢を入れ替えてしまった。
 逆に仰向けになってベッドに横たわったラナの顔に、ヘルガ少佐が上からまたがる姿勢
になった。そして上半身を起こすと、美女はその柔らかな臀部を幼い少女の顔面を押し潰
すかのように体重をかけた。

「ひぐうっ、…ううう…うぐ………っ!」
 窒息しそうになりながらも、ラナは女主人の臀肉の割れ目をかき分けるようにして顔を
埋め、下をさらに秘所の奥に向かって突き立てた。鼻先がヘルガ少佐の真っ赤な真珠のよ
うな陰核に何度も当たり、その度に騎乗位の美女が全身をビクンとくねらせる。
 薄目を開けて見あげると、その動きに合わせて豊満な乳房が激しく揺れるのがよくわか
った。

『きれい…』
 顔に押しつけられる金色のヘア越しに見える、揺れる乳房の美しさにうっとりと見とれ
ながら、口唇愛撫を続けるラナに、ヘルガ少佐はさらに腰を使って陰唇を少女の口にこす
りつけた。

 真下からの秘所への奉仕を強制し、背筋に電流が走るのを何度も感じて身悶えする親衛
隊将校は、そのままわずかに上半身をのけぞらせると、左手をぐっと伸ばし、ラナの股間
にもぐりこませた。そして一瞥もしないまま、幼い未発達な、しかしすでにぐっしょりと
濡れている蕾の淫部をなぶり始めた。

 性の喜びをつい先日教え込まれたばかりで、絶対的な時間としてはろくに自慰をしたこ
ともまだ数えるほどしかない少女の秘部は、まだ半分痛みと感じられるほどに敏感だった。
ヘルガの細く滑らかな指が無毛の小丘をまさぐり、そして固い割れ目をめくるようにこす
りつけると、ラナは電気ショックの拷問を受けたかのように全身をひきつらせた。

「ひあっ!!くうう…ぅんん!ああ、はああああ…あんっ…!」
 思わずラナはヘルガの陰唇から口を離し、魚のように口をパクパクさせながら喘ぎだし
た。そして背中をえびぞらせて、背中をねじって悶えた。

「舌がお留守よ!休ませないで!」
 鋭い叱咤の声が、上になったヘルガ少佐の口から飛んできた。

「!…は、はい……」
 びくっと一瞬身を凍らせた少女は、股間をまさぐられる痛がゆい感覚に耐えながら、再
び舌を突き出すと、支配の女神の神殿への奉仕を再開した。

「うふうっ、はあっ、はあ、はあっ…、うううぐっ……!」
 従順な少女奴隷の仕事ぶりに満足しながら、ヘルガは自分自身の快楽にひたすら埋没し
た。自分の指捌きに過剰なほどに反応する下僕の悶絶が、とりわけ腰掛けた尻の下に押し
潰されたラナの愛らしい乳房の先が突き刺さるほどに固くしこっとくるのが、臀肉に直接
伝わってくる。そしてその悶絶にも耐えながら、舌を使って奉仕する少女のけなげな姿は、
さすがに冷酷無情の女将校の目にもいじらしく見えた。

 その舌の動きがますます激しくなり、少女の身体のねじれも大きくなった。それに合わ
せるように、ヘルガ少佐の上半身を振る動きもさらに荒々しくなっていく。華麗な金髪を
嵐雲のように激しく振り乱し、かけたままの眼鏡の背後から、汗とも涙ともつかない液体
が流れ落ちた。
 ラナもまた女主人の尻に顔を埋めたまま、全身を貫く快感に幼い肉体を燃え上がらせて
いた。上から降り注がれてくるヘルガ少佐の汗の滴が、あたかも欲望の炎に注がれる油の
ように、悶える少女の額にいくつも落ちた。

「ああ、はあああううんんんっ!!…、……う、くはああああっ…!」
 バネ仕掛けの人形のように、ヘルガ少佐の上半身が跳ね、そして固まったまま痙攣する。

「んんんっ、んぐう、ふは、は、はああああああっ…!!はああ……っ!」
 主人の陰神殿に舌を差し入れたまま、ラナも耐えきれずに口を大きく開け、自分の唇と
ヘルガ少佐の陰唇の間から喜悦の叫びをあげた。

 ラナの顔に上から押しつけられていた秘所がひくひくと痙攣しながら、どっと蜜があふ
れ、少女の舌を潤し、口腔を満たした。むせ返るような大人の女性の味と香りに、少女は
窒息しそうになりながらも、必死で喉を鳴らし、蜜を呑み込んでいった。
 同時に、ラナのまだ幼い淫部をまさぐっていたヘルガ少佐の指先は、そこに熱いものが
湧くのを感じとっていた。

 力が抜けて前のめりに両手をついたヘルガ少佐は、そのまま左脚をあげてラナの顔から
股間を離し、ベッドに仰向けに横たわると、やはり仰向けのまま新鮮な空気を久しぶりに
顔に受けてぜいぜいと呼吸しているラナと並ぶようにして、息を切らしながら全身に広が
る快感の余韻に浸った。

 しばらく寝台の上で呆けていたラナだったが、ふと我に返ると、ハッとして起きあがり、
ベッドから下りようとした。ご主人様の尊い寝台の上で召使いの自分が寝転がっては、ヘ
ルガ少佐の逆鱗に触れる無礼だと思ったからである。

「し、失礼いたし…きゃっ!」
 慌てて転がり降りようとしたラナの右のおさげ髪が、いきなり掴まれて引き止められた。
そしてそのまま引きずられるように、少女はベッドの上に再び仰向けにさせられた。
 何が起こったのかとっさにわからなかったラナの顔に上に、再び美女の秘部が上からの
しかかってきた。しかし、今度は方向が違う。さっき自分の鼻先に触れていたルビーの秘
芯は、今度はあごの先あたりに位置している。そして少女の視線の先には、豊満な双肉の
合間の、蜜の余韻を浴びてつややかに輝く赤紫色のアメジストにすら思える美しい肛門が
見えていた。

 上半身の差を解決するべく、ヘルガ少佐は自分の背中を丸め、少女の股間に顔が届くよ
うにすると、そのまま体重をかけて覆い被さった。
 成人女性の豊満な、そして絹のように滑らかな肌触りの肉蒲団で全身を包まれ、ラナは
再び煩悶と恍惚の二つを同時に味わった。

 しかし次の瞬間、女主人の言葉にラナは戦慄した。

「いいこと?私と同時にイキなさいっ。これは命令よ。一秒でもずれたら、お前には厳し
い罰を与えるわ」

「あう、そ、そんな…ああっ!」

 すでにヘルガ少佐の舌は、ラナの幼い秘所をくまなくまさぐり始めていた。まだまだ生
硬な小娘とはいえ、たったいま女主人の巧緻な指技で絶頂に導かれたばかりである。敏感
になったいる上に、それを覆い守るヘアも全く生えていない剥き身である。
 明らかに出遅れてしまったレースに、しかしラナはけなげにも舌を伸ばして、さっき奉
仕したのとは逆方向の動きでヘルガ少佐の陰部を舐め始めた。

 純白のレースに覆われた豪奢な寝台の上に、ぺちゃ、ぺちゃと蜜を舐める淫猥な舌の音
がデュエットで鳴り響く中、幼いジプシーの少女と、帝国の理想体型を誇る美女の肉体は
卍巴に絡みあい、シックスナインの快感に縺れ続けた。

 だが、そもそもの彼我のテクニックに格段の差がある上に、スタートでも出遅れてしま
っていたラナに、女主人の命令を遵守する可能性はほとんど残されてはいなかった。手加
減もなく少女の秘所を窮極の舌戯でなぶり尽くしていくヘルガ少佐の攻撃に、ラナはたち
どころに絶壁にまで追いつめられた。

「いや、いっちゃう、いっちゃうぅ…っ」
 冷酷な親衛隊将校の命令に従えなければ、どのような処罰が下されるかもわからない。
その恐怖にラナはすくみ上がったが、それでも自分の肉体の昂ぶりを抑えることは、非力
な少女には無理だった。
 狭い秘裂の奥にまで少佐の蛇のような舌が滑り込んで、今までわざと触れずにとってお
いた敏感な場所をまさぐり、同時に前歯の先でしごくように幼いクリトリスを刺激すると、
もうラナは落下していくしかなかった。

「あ…あああう、ひいん、ひああああああああああっ……っっっっ!!!」



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