*A week・第2日目(7)

T.MIYAKAWA


「上手だったよ。
 じゃあ、今度は私があなたの体を洗ってあげるね。」
 今の天海の言葉に、さっきまで呆然としていた王子は我に返った。
 「じ、自分で出来るからいいです。」
 王子は慌てた口調で答えた。
 「遠慮しないで。
 せっかく洗ってくれたんですもの。
 今度は私が洗ってあげる番よ。」
 そう言いながら天海は、王子の手をつかんで自分方へ引き寄せると、そのまま背中を
洗い始めた。
 王子は天海に体を洗われる際、肌が触れる事に恥ずかしがって身をかがめてしまった。
 「背中はこれくらいね。
 今度は前の方もね。」
 天海はそう言って、王子の体を向かい合わせようとした。

 「もう結構です、あとは一人で出来ますから。」
 王子はあまりの恥ずかしさに声を大きくしてしまったが、天海の耳には届かなかった。
 「何でそうやって遠慮するの?
 ここまでしたんだから最後までやらせなさいよ。」
 天海のこの言葉に王子はとっさに身をかがめて抵抗をすると、天海は
王子の肩をつかむとそのまま背中に抱きついてきた。
 「!?」
 この天海の意外な行動に、王子は驚いた。
 王子は必死で逃げようとしたが、天海は両腕でしっかりと押さえていて離しては
くれなかった。
 「フフ…さあ、いくわよ。」
 そう言って天海は王子の体に密着した状態で洗い始めた。
 王子は天海が体を動かす度に味わう大きな胸の感触に思わず赤面し、目を閉じて
しまった。

 「あら、アソコがまた固くなってるわね。」
 天海は固く勃起した王子の股間を握りながらこうつぶやいた。
 抱きつかれた際に、あまりの気持ちよさに股間が大きく膨張してしまったのだ。
 「まだ、射精したいの?
 お昼にあんなに出したのにね…。」
 「………。」
 天海は王子の耳元でささやいていたが、王子は何も答えなかった。
 すると王子の股間を握っていた天海の手の力が強くなったり弱くなったりと微妙に
変化させていったのだ。
 「大丈夫、また射精させてあげる。
 ずっと勃起したままじゃ恥ずかしいでしょ?」
 そう言って天海は王子の股間を握った手を前後へと動かし始めた。

 「な、何を…。」
 天海の手の動きに王子は思わず声を出してしまった。
 「何をするんだ。
 や、やめて…。」
 「どうして?
 我慢してたら体に悪いわよ。」
 王子は必死に抵抗したが、天海は止めるどころか、手のスピードを更に速めた。
 「も、もう我慢できない…。」
 「いいのよ。
 たっぷり出してスッキリしちゃいましょう。」
 天海のこの言葉に促されて、王子は射精してしまった。
 この時王子は、精液を昼間以上に噴水のように放出したのだ。
 射精した量がかなりのものだったので、王子はぐったりしてしまい、思わず天海の
いる方へと寄りかかってしまった。


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