『魔戦姫伝説』


 魔戦姫伝説〜鬘物「ふぶき」より〜第1幕.12
恋思川 幹

ふぶきの両手両足が縄で縛り上げられ、その縄の端が四方の柱に縛り付けられる。
大の字に開かれたふぶきの裸体は、隠しようがなくなっていた。
「ん……んむむぅっ!!」
 口の中に自分の下帯を押し詰められたふぶきは、ただくぐもった声を上げるばかりであ
る。
「乳房もおま○こも、尻の穴まで丸見えだぞ、姫様よ」
 れろりと僧兵の頭がふぶきの乳首を舐め上げながら、言葉でふぶきを嬲る。
「んんん!! んむぅぅ!!」
 嫌悪感に体をくねらせようとするふぶき。だが、ピンと張られた縄によりまったく動け
ない。
「ふふふ、まったく動けないようだな。これならさすがに抵抗も出来まい」
 僧兵の頭はいやらしい笑みを浮かべる。
「さて、ようやくと本番だ。せいぜい、可愛がってやるぜ。おう、おめえら!」
 頭の呼びかけに、僧兵達がわらわらと寄り集まってきた。
「んむむむっ! んん!」
 ふぶきの全身が、僧兵達の無数の指、舌、肉棒に嬲られていく。
 ある者はふぶきの美しい黒髪を肉棒に絡ませて手淫を行い、ある者はふぶきの顔を嘗め
回し、ある者はふぶきの胸の谷間に己の肉棒を挟みこみ、ある者は尻の穴を指でこね回す。
「んぐっ! んぐぐぐむむっ!!」
 悲鳴すら満足に上げられぬふぶきの中に、強烈な嫌悪感や絶望感が蓄積されていく。
 そして、それはふぶきの心の奥底に深く深く沈んでいた記憶を呼び覚まそうとしていた。
(いや! いや! 姉上さまのようにはなりたくない!)
 僧兵の頭がふぶきのおま○こに指を差し入れる。
「んぐぅ!」
「ちっ! おめえら、揃いも揃って下手糞どもめ! 姫様のおま○こはちっとも濡れてい
ねえじゃねえか!」
 僧兵の頭がふぶきを嬲っている僧兵達に文句を言う。
「無茶言うな。俺らに女を感じさせるような手管を覚える機会がいつあったってんだ」
「違いねぇ。ましてや、姫様は処女なんだろう? そこら辺の遊女たあ、訳が違うぜ」
「そのまま、突っ込んじまえよ。おめえが一発出してくれりゃ、後が楽さな」
 僧兵達はゲラゲラと笑いながら答える。
 事実、僧兵達は己の欲望のままにふぶきの体を嬲っているに過ぎず、とても愛撫などと
言えたものではない。
「冗談じゃねえ。こんな窮屈なところに乾いたまま突っ込めるか! 気持ちいいどころか、
痛いだけだぜ。……おっ? そうだな、こいつを使わせてもらおうか」
 僧兵の頭は刀を抜くと、そこらに転がっていた生首につき立てた。
 それは吹雪が斬り飛ばされた哀れな僧兵の生首である。
「そら、こいつで濡らしてやるぜ」
 僧兵の頭は切断面から未だ滴り落ちる血で、ふぶきのおま○こを血みどろにしていく。
「これでちったぁ、滑りがよくなるか?」
「むぐっ! むぐうぅっ!!」
 生首から滴る血が、ふぶきのおま○こを濡らしていく。
 クチュクチュ……グチュ……
 僧兵の頭はふぶきのおま○こに指を入れ、そこが十分に濡れているのを確認する。
「姫様が殺した者の血を使って姫様を犯すんだ。これで少しはこいつの魂も浮かばれるか
もな」
 僧兵の頭はそう言うと、生首をほうり捨てる。
 クチュリ……
 僧兵の頭の肉棒が、ふぶきのおま○こにあてがわれる。
「んん!!」
 一際、ふぶきの体の強張りが強くなる。
「へっへっへ、行くぜ!」
(いや! いやぁぁっ! 姉上さまのようには……姉上さまのようにはなりたく……)
 ブチブチブチィッ!!
(いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!)
 肉棒がふぶきの処女膜を蹂躙した瞬間、彼女の沈んでいた記憶が爆発した。




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